名南将棋大会ブログ 名古屋

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大山将棋研究(902);三間飛車に天守閣美濃引き角棒銀(高橋道雄)

2018-06-01 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180601
昭和62年6月、高橋道雄先生と第35期王座戦です。

大山先生の先手三間飛車に高橋先生は天守閣美濃です。

44歩と止めて位取りを拒否し、引き角棒銀になりました。

大山先生の65歩はすぐに64歩と反発されるので無理な感じはするのですが、5筋を突いて

互いに歩を取り込んで銀を上がります。

右金を使う高橋先生のほうが中央を制圧して

大山先生は55金を狙って角を転回します。

高橋千先生は75角~66角と守り

99香を取ります。

大山先生は55金を取り

高橋先生は馬は消えましたが桂を取り飛車を成り込みました。金と桂香の二枚換えで竜を作って駒得です。
大山先生の69歩は取れば96角を打とうということでしょう。

高橋先生は67銀から金をはがして角を打ち

馬を作ります。駒得なのでじっくり攻めようというわけです。

桂を打って38銀を取ることになり

取った銀で攻防の急所を押えます。

馬を引いて35歩~36歩で終わりです。大山先生は桂を打ち

角金も打って馬を消しに行きました。

67竜に54金

56竜に57銀

竜飛の取り合いで

金を取り、激しいやり取りでしたが、金桂香と角の交換では、91角成としても駒損です。先手玉も薄くなっているから勝てません。

33角成から45桂は勝負手で

角を打てば受けにくそうです。でも22金25歩33桂とか受ければ大丈夫そうですが

高橋先生は桂を取って22飛を打たせました。端を突かれて詰めろ。危ない受け方です。33桂で何もないと思ったのでしょうが

33同角成から飛車を成られて詰めろ。部分的には必至に見えます。

27香があるから(27同玉に35桂同歩36金から54角の王手竜狙い)大丈夫だと。17玉で19香が陰になったので15歩で勝ちということか。と思ったら16金。

同じ筋で清算すれば54角で勝ちだと見たか。

でも玉を逃げれば詰みはなく、大山先生の逆転勝ちです。

やはり大山先生の65歩が無理な感じで、中盤は少し居飛車が良いのだと思います。久しぶりの引き角棒銀に無警戒な駒組だったのかも。
駒得になって高橋先生らしいじっくりした戦いで完封ペースでしたが、大山先生の勝負手が成功して怪しくなりました。
それにしても最後は勝ち筋がいくつかありそうで、高橋先生はどこを勘違いしたのでしょうか。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:高橋道雄王位
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 6六歩(67)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5二金(61)
15 5八金(69)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 2四歩(23)
19 2八玉(38)
20 2三玉(32)
21 3八銀(39)
22 3二銀(31)
23 5六歩(57)
24 5四歩(53)
25 4六歩(47)
26 7四歩(73)
27 5七銀(68)
28 4四歩(43)
29 3六歩(37)
30 4三金(52)
31 2六歩(27)
32 3一角(22)
33 8八飛(78)
34 3三桂(21)
35 4七金(58)
36 7三銀(62)
37 6五歩(66)
38 6四歩(63)
39 5五歩(56)
40 6五歩(64)
41 5四歩(55)
42 6四銀(73)
43 5六銀(57)
44 7五歩(74)
45 同 歩(76)
46 8六歩(85)
47 同 歩(87)
48 5四金(43)
49 5五歩打
50 7六歩打
51 5九角(77)
52 5五銀(64)
53 同 銀(56)
54 同 金(54)
55 3七角(59)
56 7五角(31)
57 4五歩(46)
58 6六角(75)
59 5八飛(88)
60 5七歩打
61 同 金(47)
62 9九角成(66)
63 5六歩打
64 8六飛(82)
65 5五角(37)
66 同 馬(99)
67 同 歩(56)
68 5六歩打
69 同 金(57)
70 8九飛成(86)
71 6九歩打
72 6七銀打
73 5七飛(58)
74 5六銀成(67)
75 同 飛(57)
76 6七角打
77 4六飛(56)
78 4五歩(44)
79 4七飛(46)
80 5六角成(67)
81 2七飛(47)
82 4六桂打
83 4七銀打
84 3八桂成(46)
85 同 銀(47)
86 8八龍(89)
87 7八歩打
88 4六歩(45)
89 4八歩打
90 4五銀打
91 3七飛(27)
92 5五馬(56)
93 6七桂打
94 5四馬(55)
95 5五角打
96 7八龍(88)
97 4四金打
98 6七龍(78)
99 5四金(44)
100 5六龍(67)
101 5七銀打
102 4七歩成(46)
103 5六銀(57)
104 3七と(47)
105 同 銀(38)
106 5四銀(45)
107 3三角成(55)
108 同 玉(23)
109 4五桂打
110 2三玉(33)
111 4四角打
112 4五銀(54)
113 2二飛打
114 1三玉(23)
115 1五歩(16)
116 3三桂打
117 同 角成(44)
118 同 銀(32)
119 2一飛成(22)
120 2七香打
121 1七玉(28)
122 1六金打
123 同 玉(17)
124 1五歩(14)
125 2七玉(16)
126 3五桂打
127 同 歩(36)
128 3六金打
129 2八玉(27)
130 3七金(36)
131 同 桂(29)
132 2七銀打
133 同 玉(28)
134 3六角打
135 3八玉(27)
136 投了
まで135手で先手の勝ち
ジャンル:
レトロ
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6 コメント

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Unknown (ねこ)
2018-06-02 16:54:10
高橋先生の左美濃からの切れ味ある指し回しと、悪くなってからの大山先生の粘り方(6九歩や7八歩)が印象に残る一局でした。終盤は時間なかったんですかね双方ミスが多かったように見えます。
面白いのですが (関)
2018-06-02 17:51:02
ねこさんへ コメントありがとうございます。
大山先生が無理をして悪くなっているので、終盤はミスらしくもないのですが、高橋先生はどこで錯覚したかがわかりません。スリリングで見ている分には面白いのですが。
大山先生には高橋先生が間違えそうな感じが分かっていたのでしょうか、それとも形つくり的な感じだったのでしょうか、あるいは死んだふりか。人間だから終盤は間違えるものだと思っていた先生です。
Unknown (ねこ)
2018-06-02 20:17:47
大山先生側は、116手目の3三桂に対する117手目33角成に代えて、2一飛成として同銀に3三角成で必至かけて勝ちだったと思います。

大山先生は本当に相手に悪手を指させるのがうまいというか、不思議な力があったとしか思えないような棋譜があります。相手を萎縮させる何かがあったんでしょうね。
必至 (関)
2018-06-02 21:41:06
ねこさんへ ご指摘ありがとうございます。
21飛成と捨てるのですか。見えませんでした。21同銀33角成で詰めろ。これは王手飛車の筋もない、後手15歩の時に詰みはないけど45銀と取れるから必死で逆転の余地なし。
21飛成を取らないのも有力手がなさそうです。
飛を捨てるか角を捨てるか、2択を間違えていたのですね。
こんにちは〜。 (ケムマキ君)
2018-06-06 13:04:53
37手目から41手は、ああ指すものでしょうか。7三銀には6五歩と、このあたりの感覚が わかりません(^_^;)
 (関)
2018-06-06 18:32:47
ケムマキ君 さんコメントありがとうございます。
57銀型では難しいかもしれませんが、後手84銀なら65歩というのが筋です。後手73銀の時に65歩と突いて後手に自然に64歩と反発させるのは無理をしているという感じがします。
55歩同歩65歩と指すなら自然な手の流れだという感じがします。65歩64歩55歩65歩54歩という流れよりも55歩同歩65歩64歩66銀という流れが自然に感じるというだけです。それで形勢が動いたというわけでもないのですが、ちょっと違和感がありました。
矢倉37銀で46銀45歩37銀~46歩という手順が染みついているので、手損しないで△45歩▲46歩となったらずいぶん得をしたという感触です。

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