名南将棋大会ブログ 名古屋

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大山将棋研究(2106);三間飛車に急戦(塚田正夫)

2021-09-14 | 大山将棋研究

今日の棋譜20210914

昭和35年9月、塚田正夫先生と第1期王位戦第4局です。

塚田先生の先手で76歩34歩に96歩とは何でしょうね。この頃に振り飛車を指してはいないと思いますが。端を受けたら横歩取りにする研究をしていたのでもないでしょうし。大山先生が端歩を受けない振り飛車を指していたので、端攻めを絡めた急戦策を考えていたのか?

大山先生は端を受けずに35歩です。これだけ見ると振り飛車ブームのころに、どちらが飛を振るかの駆け引きみたいなのですが、そうではなかったはずです。35歩自体が珍しく(先手番で76歩34歩75歩とは指されない)、升田式石田流はもっと後です。

26歩44歩25歩33角、これは香落ちの35歩ということか。平手でもどれだけ有効か、指してみようと思ったということなのでしょう。

三間飛車に対して、塚田先生は47銀型です。

玉を移動したら早速36歩と動きます。この辺りは香落ちでの経験もあるのでしょう。

36同歩同銀に大山先生の82玉はのんびりし過ぎたようです。銀を出られて悪くしたのでは。と言って代案は36銀72玉の位置の時に45歩くらいしか思いつきませんが。

36歩を打てば26飛、ここで45歩を突くのではなくて

37歩成同桂を入れてから45歩というのがおかしな手です。36歩を打たずに進めていれば、先手に37桂と使われていなくて1歩持っていましたから。

33角成同飛36歩、この36歩では34歩もあるのですが、34同銀44銀の時に後手が35銀と出る手がある、その時に37桂の形のほうが後手の得だと読んでいたのでしょう。それが歩を成り捨てた意味だと思います。が、先手にこの36歩を打たれるならば、成り捨てなければ良かったと。まあその前の局面でしくじっていたので、両方とも後手の都合通りにはいかなかったのでしょうね。

46歩45桂31飛、塚田先生は右桂がさばけて十分すぎる図です。53桂不成あるいは53桂成で桂と金(あるいは銀)を交換して58金右が自然な指し手です。

24歩47歩成23歩成57と、これは後手の と金の位置が良いので失敗したでしょう。「57の と金に負けはなし」は例外もあるでしょうが、昔から言われます。

58歩37角24飛、だけど53桂不成が残っているので、まだ先手よしか。

67と同玉19角成22角52銀、53桂不成を逃して怪しくなったか。

42歩は厳しいですが、飛を切られて

51金左の図は、銀香と飛の交換で玉が露出しています。

11角成46馬78玉45馬

67歩55桂88玉

67桂成32と。先手の攻めは確実で駒得は期待できそうなのですが、後手の攻め駒は4枚あります。68香から攻められるのは無理な感じではありますが、食いつかれるかもしれません。23歩あるいは23香も嫌な手です。形勢逆転でもおかしくないところですが。

44歩41歩成、これはちょっと助かったかも。金銀を手に入れると守りにも使えますから。

55馬98玉94歩(77香など別の攻めを考えるところか)、「端玉には端歩」ですが、これならば手番があります。51と95歩61と96歩では先手の負けですが、

85飛は攻防の手(馬取り)で、66馬に44馬。後手の馬が消えると後手玉に詰み筋も見えてきます。

76馬86香(詰めろ)84香、飛は逃げられないので、

84同飛同歩51と

72金77香、先手玉が安全になってきました。77で清算は後手玉に詰み筋も生じるので歓迎です。

65馬75金で先手ペース。玉頭戦なので持ち駒を打った方が良くなります。

75同馬同香95歩、とうとう端玉の嫌味を突かれました。

45馬66成桂38角、これは詰めろです。

54銀52と、馬を取ってもらえば後手玉が詰みます。

大山先生の94飛は攻防の手で、88玉96歩。

塚田先生の62銀って変な手です。61銀を打つつもりがとっさに方針変更したみたいな。後手に銀を渡しそうで、先手玉も危なくなります。61と が普通でした。大山先生は97歩成同香77金

77同桂97飛成78玉まではよいけれど、そこで良い手が無かったのか。この65香は攻防なのですが、

取られてしまうので逆転に至りません。65同角(65同桂もあるか)同成桂71銀成、

71同玉62金同金同金同と同玉65桂、一目詰めろだけど53桂成から追いかけていくのは長そうで、73から行けばよいのか。馬を取られても桂を取られても後手玉が詰むでしょう。

大山先生は89角から馬を抜きましたが

73香成まで。74桂を打てるので簡単です。

 

塚田先生は良い将棋を落としての連敗で、すっかり調子をおかしくしていたのでしょう。変な手が目につきますが、なんとか勝ち切りました。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1960/09/07
手合割:平手  
先手:塚田正夫9段
後手:大山名人
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 3四歩(33)  
   3 9六歩(97)  
   4 3五歩(34)  
   5 2六歩(27)  
   6 4四歩(43)  
   7 2五歩(26)  
   8 3三角(22)  
   9 4八銀(39)  
  10 3二飛(82)  
  11 4六歩(47)  
  12 4二銀(31)  
  13 4七銀(48)  
  14 6二玉(51)  
  15 6八玉(59)  
  16 7二玉(62)  
  17 7八玉(68)  
  18 4三銀(42)  
  19 3六歩(37)  
  20 同 歩(35)  
  21 同 銀(47)  
  22 8二玉(72)  
  23 3五銀(36)  
  24 3六歩打    
  25 2六飛(28)  
  26 3七歩成(36)
  27 同 桂(29)  
  28 4五歩(44)  
  29 3三角成(88)
  30 同 飛(32)  
  31 3六歩打    
  32 4六歩(45)  
  33 4五桂(37)  
  34 3一飛(33)  
  35 2四歩(25)  
  36 4七歩成(46)
  37 2三歩成(24)
  38 5七と(47)  
  39 5八歩打    
  40 3七角打    
  41 2四飛(26)  
  42 6七と(57)  
  43 同 玉(78)  
  44 1九角成(37)
  45 2二角打    
  46 5二銀(43)  
  47 4二歩打    
  48 3五飛(31)  
  49 同 歩(36)  
  50 5一金(41)  
  51 7八玉(67)  
  52 4六馬(19)  
  53 1一角成(22)
  54 4五馬(46)  
  55 6七歩打    
  56 5五桂打    
  57 8八玉(78)  
  58 6七桂成(55)
  59 3二と(23)  
  60 4四歩打    
  61 4一歩成(42)
  62 5五馬(45)  
  63 9八玉(88)  
  64 9四歩(93)  
  65 8五飛打    
  66 6六馬(55)  
  67 4四馬(11)  
  68 7六馬(66)  
  69 8六香打    
  70 8四香打    
  71 同 飛(85)  
  72 同 歩(83)  
  73 5一と(41)  
  74 7二金(61)  
  75 7七香打    
  76 6五馬(76)  
  77 7五金打    
  78 同 馬(65)  
  79 同 香(77)  
  80 9五歩(94)  
  81 4五馬(44)  
  82 6六成桂(67)
  83 3八角打    
  84 5四銀打    
  85 5二と(51)  
  86 9四飛打    
  87 8八玉(98)  
  88 9六歩(95)  
  89 6二銀打    
  90 9七歩成(96)
  91 同 香(99)  
  92 7七金打    
  93 同 桂(89)  
  94 9七飛成(94)
  95 7八玉(88)  
  96 6五香打    
  97 同 角(38)  
  98 同 成桂(66)
  99 7一銀成(62)
 100 同 玉(82)  
 101 6二金打    
 102 同 金(72)  
 103 同 と(52)  
 104 同 玉(71)  
 105 6五桂(77)  
 106 8九角打    
 107 6八玉(78)  
 108 4五角成(89)
 109 7三香成(75)
 110 投了        
まで109手で先手の勝ち

 


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