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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS3-4 ダイレクト向い飛車(19):対策

2024-04-13 | 基本定跡の研究

これまで調べたところ、ダイレクト向い飛車は健闘していました。でも後手番で1手損しているのに、互角か先手ペースくらいで耐えているのはおかしな話です。ということで対策を考えてみました。

94歩だけついている形で説明しますが、まず65角は打ってはいけません。78玉62玉96歩72玉36歩82玉37銀

定跡本には47銀型ばかりですが (実戦例もこればかりなのでしょう) 、37銀型を採用します。ダイレクト向い飛車で一番厄介なのは72銀58金右24歩

「逆棒銀」です。24同歩同銀66角

33桂は25歩で終わります。33銀22飛成同銀同角成も簡単。44角同角同歩43角も先手良しです。33角の合わせしかなく、33同角成同桂35歩

35同歩は23歩同飛34角

この図の評価値は+235の先手良し。馬を作るか、角歩と飛の交換になるでしょう。

戻って

32金と備えて、34歩に45桂は46銀44歩66角

43金には45銀で終わります。と言って44角を防げないのでは。この図の評価値は+954でほぼ先手優勢。

また戻って

32金34歩25桂の時は

36銀64角46角同角同歩44歩77銀64角

この筋の角は厄介なのですが、47金35歩23歩

36銀を引くようでは悪くなります。でも23歩があって、23同飛41角22飛23歩

23同金か12飛に25銀とできれば先手有利。評価値は+541です。

また戻って

後手の最善は45桂46銀39角

ここは55角28角成22飛成でも少し指せるのですが、先手の最善手としては27飛26歩同飛25銀33角

21飛22歩26銀21歩成ならば先手有利です。23飛24歩33飛25飛

先手の駒損でも23歩があるから・・・でも14角があるから難しいのです。なので44歩に37桂

これが最善だと。37同桂成同銀35歩23歩成34角

これはまずそうに見えるのですが、33と66桂77玉58桂成

34と69成桂46角

踏み込んでみると評価値は+414の先手有利です。後手は64歩か64金と受けるしかないですが、38飛の催促があります。

後手が最善を尽くすと怖い変化ですが、先手は十分に対応できるのでした。もっと安全を求めるならば

44歩に37桂ではなくて、77銀35歩23歩成

14角33と25角21飛

ここで分岐ですが、14角には28銀

同角成同飛成はちょっとゆっくりになりますが、先手の駒得で (竜と金) 有利です。31金同飛成28角成42と

これは寄せ合い勝ちになりそう。評価値は+535です。

ちょっと戻って

28飛41飛成47角成の寄せ合いは45銀

かなり怖そうですが、45同歩は68金打14馬11竜

先手玉が堅く攻め駒の数が優ります。評価値は+545の先手有利。
戻って

58馬は同金同飛成68金49竜69銀

後手を引いているようですが、16角があります。この図の評価値は+531の先手有利。49竜のところ59竜だと74桂同歩37角の筋です。

ちょっとゆっくり指しても、しっかり踏み込めば先手有利になります。

ということで「逆棒銀」の筋はしっかり対応できました。

 

 


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