名南将棋大会ブログ 名古屋

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20191027今日の一手(その939);穴熊は深いけれど

2019-10-27 | 今日の一手

20191027今日の一手

10月12日の名南将棋大会から、KさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

角と銀香の交換で二枚換え。この図では先手が少し駒得ですが、後手は98香を取ることができます。実質は後手の駒得なのかもしれません。(これは大局観がはいっていますが。)

玉の堅さは同じくらいですが、後手の穴熊のほうが深い(遠い)です。

先手の攻め駒は91竜と持ち駒銀桂香で4枚。

後手の攻め駒は89竜44角と持ち駒角桂で4枚。どちらも十分です。

 

総合すれば後手もちです。

 

☆ 大局観として

25歩ではなくて98竜とされていたら駒得の後手のほうが良いのでしょう。25歩は攻めの急所ですが、後手囲いの急所でもあります。つまりこの歩は取りたいのですが、それでよいかどうか。後手の穴熊のほうが響きが弱いので、急所を突かれたのでしょう。

悪いのならば受けておくか、寄せ合いか。そういう選択肢で悩みそうです。

棋風で分かれるところですが、先手は56銀の働きが悪く、寄せ合いは危ないなあと感じます。駒損になるかもしれませんが、少し受けておくほうが無難だと思います。

 

☆ 簡単なまとめ

堂々と25歩を取るか

33桂打から攻めた後で取るか

いずれにせよ25歩を取るのが大きな手です。後手は26桂で攻めるのですが

取らずに受ければ大丈夫です。26同銀から反撃しようというのは危ないです。

 

 

○ 25同歩が自然な手で

後手は歩切れですから駒得が広がります。26歩を打たれないということが大きいです。

後手は歩がないのですが、26桂が嫌な手で、26同銀同角

反撃で27香を打ちたくなりますが29銀

詰めろで、26角を取っても詰まされます。

 

27香を打たなければ詰めろはかかりにくいので33桂打が反撃です。

後手玉は詰めろ。33同金右同桂不成同金31金

71桂92竜22銀

銀を打たせて先手玉が少し安全になりました。攻め続けるのならば21金同玉45桂32金33香とするのですが44角打

攻防で詰めろを打たれます。32香成同銀33桂打11玉35銀

格好よく詰めろを回避して32竜とできれば先手の勝ちですが、35同角引同歩26銀

後手の詰めろはなかなか消えず、寄せ合い負けになっています。

 

さすがに駒を渡し過ぎで(読み切れなくても)危ないと感じるでしょう。41金と逃げておいても

詰めろです。53角27香32銀24歩17角成

詰めろが消えると(2手すきですが)こんな角捨てもあります。17同香19角18玉49竜

受けがないです。

 

27香ではなく45桂でも26桂

ここに桂を打たれると金を逃げにくく、後手の寄せ合い勝ちになりそうなのです。

 

ということで、26桂には39金

強気に出て失敗しましたから、桂を取らずに金を逃げます。98竜48銀打55歩54桂

先手玉が堅くなればこれだけでも攻めは続きます。52金ならば24歩同銀41竜

竜と桂香で後手の金銀をはがしていく攻めです。

 

 

△ 25歩を取ると危ないとしたら(大丈夫でしたが)37金と寄ります。

余裕があれば56銀も47に引きたいです。しかし26歩同銀27歩同金寄64角

61竜46角37銀打57角成

馬を作られて少し悪いです。

 

 

△ 37銀打(あるいは17銀打でも同じか)は

駒を打った方が手堅い原則です。しかし26歩同銀左同角同銀27歩

角を切られて攻め続けられます。27同玉19竜33桂打

33同金右と取ってもらえれば、同桂不成同金22歩

詰めろが続くので先手の勝ちになりそうなのですが

 

33桂打を取らずに29竜28歩31桂

受けられてみると詰めろは続かず、後手有利です。19香を取られるのは結構痛いのです。

 

 

× 18桂という受けは

26歩でも困りそうですが、17角同玉26歩

こんな荒っぽい攻めでも困ります。

 

 

× 感想戦を見ていて、25歩を取れないのならば35歩が手筋でしょうという話をしたのですが

「大駒は近づけて受けよ」ですね。26歩同銀27歩同玉(37玉のほうがまぎれるけれど)19竜

やはり19香を取られるのが痛いのです。24歩でも手抜いて29竜28銀18角36玉36香

穴熊が遠いので明らかな寄せ合い負けです。

 

では27歩を同金ならばどうか。

これは55桂37金寄39角

57角成を見られて悪いです。

 

 

△か× 39桂の受けは

26歩同銀同角27香

反撃をしやすくなっています。しかし25歩26香同歩

角は取ったとはいえ玉頭に拠点を作られます。例えば24歩同銀23歩同金31竜27香

穴熊の遠さを生かされて寄せ合い負けになりそうなのです。

 

 

△か× 39銀と受けたら

26歩同銀同角27香25歩26香同歩と同じように進んだ時に、33桂打とできるのですが31桂

31に駒を埋められると戦力が足りません。

 

 

× 攻める方を見てみます。実戦は53銀

受けがだめだと思ったようで、強引に攻めました。53同金同桂成同角45桂44角33香

26歩32香成27歩成

駒を渡し過ぎたので、先手玉が簡単に詰んでいます。

 

 

○ 33桂打は詰めろです。

33同角同桂不成同金右25歩

二枚換えで我慢されたら、25歩を取っておきます。44角が消えたら(33金が33角の形でも)この位が大きいです。

 

33同金右と取って

44角の位置を保てば、33同桂不成同金31金71桂92竜

最初にやった25歩26桂同銀同角以下の変化と同じ手順ですが、まだ銀を渡していないのです。22桂には25歩。22角のほうが金取りで強い受けですが、21金同玉45桂

32金には25歩26桂同銀同角33桂打から攻めて何とかなっているか。

 

後手はどこかで手抜いて26歩としたいのですが

26同銀同角33桂不成同角24香

22銀23香成同銀22歩同角24銀

ここまで進めば先手の勝ちです。

 

後手としては33桂打を取ると危ないので31桂

駒を埋めて受けるのでしょう。21桂成同玉33桂打11玉25歩

先手も手を戻し、26桂39金98竜48香

41桂成や92竜~42竜の攻めを見て先手有利です。

 

 

△か× 33香でも同じようですが

これは詰めろではありません。後手の26歩は詰めろで、26同銀同角32香成同金27金29銀

金を持ったら手厚く受けられる、のではなくて、27に駒を打つと29銀が詰めろで、受けにくいのです。

 

× 33香以外の攻めも詰めろになるような手はなく、後手の26歩が詰めろですから、(26同銀同角で詰めろが途切れるとはいえ)33桂打よりも明らかに劣ります。

 

☆ まとめ

歩切れで25歩はちょっと早いのではないか、と思える手を指されたところですから、それは疑問手ですよ、と返したいのです。その意味で25同歩が本線です。

強い返し技(角を26に呼んで27香など)があっても、穴熊の深さに負けるようです。元の形勢が思わしくないので、普通の攻防の応酬だと寄せ合い負けになるのでしょうね。

なので26桂を打たれても39金で我慢です。(26桂を打たなければ、先手から26香と打つのが攻防の手になります。)そのあとの攻め筋があるのならば、少し駒損になっても勝負にはなります。そのあとの攻め筋というのは、25歩の拠点を生かした攻め方です。24香の打ち込み、24歩の突き出しをみての攻めは確実なので、少し受けてからのほうが確実です。

 

 

 


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3 コメント

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ありがとうございました。 (増井典夫)
2019-10-28 19:01:03
読みが足りないと実感しました。まだまだ勉強ですね。
コメントありがとうございます。 (関)
2019-10-28 19:23:29
Mさんですね。
読みだけで対応するのは大変なので、感覚を磨くのだろうと思います。
感想戦で後手は歩切れでしたっけ?とれるものなら25同歩、26桂の時に2択で、26同銀は対穴熊では不正解、39金から受けても大丈夫だという感覚を学んでおくのでしょう。
感覚を学ぶ、ですね。 (増井典夫)
2019-10-28 23:02:34
25同歩を読まずに、見当違いの攻めをしているのですから、全然駄目ですね。何より受けの呼吸を学ばねば、と思いました。

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