名南将棋大会ブログ 名古屋

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20180603今日の一手(その698);どの手から考えていくか

2018-06-03 | 今日の一手
20180603今日の一手

2月25日の名南将棋大会から、HさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

銀歩歩VS金の交換で、(持ち歩があるので歩をカウントせず、)馬と竜の作り合いです。わずかに先手の駒得です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は54飛を数えるとして、44馬と持ち駒金で3枚。
後手の攻め駒は79竜と持ち駒角銀銀で4枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として

先手がわずかに駒得ですが、終盤ですからないようなものです。玉の堅さを主張したいのですが、後手の攻め駒が4枚ありますし、46歩の拠点も大きく、安心はできません。
ならば寄せ合いを考えたいのですが、攻め駒3枚なのが悩みの種です。後手玉が薄いので3枚でも食いつけるかもしれませんが、できれば4枚目の攻め駒を作り/入手して寄せを考えます。


× 守るほうから見てみると、後手の43銀打を避けて66馬

と引けば馬を守りに使えそうです。でも89竜84飛35桂

27桂不成と47歩成を見られて受けきれない形です。(49金引には47桂不成48金39銀か。)まだ後手玉を寄せる体制ができていませんから、後手が有利です。


× 49歩と守って43銀打だと

守ったのに駒損になるのは面白くありません。


△か× 49金打など金を埋めて守ると、43銀打には42歩

が利いて、52金同飛成同銀34馬43銀打53歩

もう一度歩を打てて、53同銀43馬同銀41歩成

というのは実戦的に難しいとはいえ、後手有利でしょう。


寄せのセオリーで考えれば43金

とするのは厳しい手です。(後手玉に近い32銀を狙っています。)でも43同銀同馬32銀44歩

だと少し甘いかも。47歩成同金75角32馬同金43銀31銀

のような千日手になりやすい形です。


○ 41金を狙うならば42歩

に目が行くでしょう。どう応じても利かされで、42同金51竜41銀打

後手玉を固めさせてしまうのですぐの寄せにならないのですが、手順に81竜と拾えます。43銀打でも26桂

で34桂を狙います。25角の受けに36金44銀25金

金を損してしまいますが、25同桂34桂42桂成

銀を取り返し、42同銀には11竜、42同玉には62角、と攻めは続きます。穴熊に手がついていない状態で攻め続けられるので先手有利です。


○ 実戦は43歩として

後手の43銀打を避けた攻防の手でした。47歩成同金65角

53飛成と逃げたら47角成42歩成48金

先手玉に詰めろがかかり、59歩の受けはあるものの後手が勝ちそうです。

なので実戦では飛車を逃げずに42金

としたのが正着です。(43歩~42金と2手かけて41金を狙ったことになります。)59飛に41金

が詰めろ。41同銀に42歩成(詰めろ)同銀21金

が見えにくい手なのですが、12玉には32馬が受けにくく、13玉には46角(王手竜取り)35銀79角

馬か角を取り返されますが、先手玉が少し安全になり、後手玉が不安定なので先手有利です。

実戦は42歩成を見送って44馬

と逃げました。寄せ合いで単に逃げるのではまずく、38銀に77角

先手玉は29銀成同玉19金で詰んでいたのですが後手Sさんは気が付かず、77同竜同馬39飛成同銀同銀成

28金38金88飛ならどうなっていたかわからなかったのですが、33馬から追いかけた後で28金を打ったら

角を打たれて敗勢です。なかなか面白い攻防でしたが。


△ 84飛とするのは桂を補充しよう(攻め駒を4枚にしよう)という手です。この時に47歩成同金39竜同銀75角

両取りの筋が気になります。66馬があるので84角同馬49飛

42歩は利きそうですが、38金と埋めることになりそうです。89飛成~35桂から攻められる筋があるので難しい変化でしょう。

あるいは竜を切らずに47歩成同金75角

かもしれません。74飛と返して、39竜75飛89竜

これも形勢不明です。

前にやった42歩同金51飛成と比べると、2手かけて81桂を取るのは同じようなものですが、後手に75角の反撃筋があるのが弱みです。(75角の筋がなくて42銀81飛成となるならば同じようなものです。)


△ 52歩も2手かけて41金を攻めようという手で、小さい駒から使うので43歩~42金よりも優先して考えるのですが

51歩成は42銀と打って守られます。すると84飛

となって、最初に84飛とするのと同じようなものです。形勢不明。


× 53歩も2手かけて41金を攻めるのですが、51歩の受けもありますし43銀打

という強い受けもあります。52歩成も同金で攻めにくい形です。


○ 52金ならば

大きな駒ですが1手で41金を攻めています。52同金同飛成41金82竜

これは次の43金が結構厳しい手なので、何か受けさせて81竜と取れます。

後手は31金とかわすのが普通の応手か。

43歩47歩成42歩成

41歩を許さず寄せ合いに行くと先手が勝ちそうです。

ということは後手としては47歩成同金を利かせて31金

とかわす必要があります。43歩41歩53馬65角31馬

31同玉53飛成75角42金

22玉32金同玉42歩成同歩同金22玉31銀13玉33竜

強行してみると後手玉が詰めろで受けにくいです。これは先手の勝ちか。

ならば52金に43銀打です。

41金54銀(44銀には52飛成)同馬

失敗したように見えるのですが、41銀21金13玉22銀24玉44馬

桂を取って36桂があるので受けが利かないのです。


× 53飛成では弱く

後手の43銀打は避けているものの、75角42歩53角同馬31金

後手の59飛よりも速い攻めがありません。


☆ まとめ

解説と(の都合上)実際の考えるべき順番とずれがあるのですが
① 受ける手は戦力不足になる(歩1枚でも貴重な戦力)
② 84飛は筋が良さそうだが75角の反撃が不安
③ 寄せのセオリーを準用して
王手などは無効なので32銀を攻める43金(千日手模様)
41金を攻める42歩(先手を取って飛車が成れるので有力)
52金(変化が難しいが有望)
2手かけるなら52歩~51歩成(42銀と受けられて善悪不明)
53歩~52歩成(43銀打と受けられて悪い)
43歩~42金(有望)

というのが結論です。①②③の考える順は棋風によって変わるかもしれません。
読みを得意とするタイプならば(時間があれば)良い変化が現れるまでしらみつぶしで考えます。
直感が得意ならば42歩か84飛か43歩あたりから考えるのでしょう。それが悪い変化ならば、もっと感覚を磨かねばなりません。
ジャンル:
レトロ
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