「火口のふたり」

2019年日本

従兄同士の男女が女性の結婚の前に一夜だけと、、、な話。
下手なポルノ映画よりも濃厚なSEXシーンだらけ。ある種のロマンポルノ。
役者は柄本佑と瀧内公美の二人のみ、、、もうとにかくナイスジョブ！！！

「生」と「性」は切っても切れない人間にとって大きい部分。
それ以外にも世相、震災、家族、、、隠れたテーマがちらほら。
観るまではかなりヘヴィーな重苦しい空気を想定していたのだが
意外とユーモアもあり重過ぎず、普通に分かりやすい。
やりますなあ荒井晴彦監督。
経歴見るとなるほど！って、長く積み上げてきた人なんですね。

音楽、挿入歌も素晴らしい。
我々の仲間であるバイオリニスト柴田奈穂さんの音がかなりヒューチャーされてるのも嬉しかった。
かなり重要な音でした。

エロはちょっと、、、って言う人にこそ見て欲しい逸品。
エロで何が悪い！エロこそが人間の重要な部分でしょ？
映画以上に不穏な現在。
こんな世も末な状況であなたは誰と何をして過ごしますか？

https://www.youtube.com/watch?v=DGbllKXxXCA

「ある娼婦の贖罪」

2019年エクアドル・メキシコ
原題：La mala noche

貧困と暴力の南米の街のある娼婦は病気の娘の為に売春を生業にしてる。
ツライ日々の中、その娘が死んで、、ついに彼女がした決断は？的な話。

主演の美魔女な女優さん、スタイル良いんだけど、、、
痩せ方やあちこちの痣や傷がリアリティ。

この作品、、日本の配給会社の宣伝だとエロがウリになってるらしい、、、
まず、その事に腹が立つ。
全くそんなんじゃなく、所謂この作品は社会派サスペンス。
いやあ、、、悲惨なんです、、ツライです。。。

現実に世界中にこんな状況はある。
貧困、格差社会、性的搾取、、、
この手の作品によって少しずつでも状況が良くなるように願わずにはいられない1本。

https://www.youtube.com/watch?v=679pQmZXD98

「洗骨」

2019年日本

お笑い芸人のガレッジセールのゴリが本名の「照屋年之」名義で
監督・脚本を担当した沖縄が舞台のヒューマンドラマ。
「洗骨」とは一定期間の風葬後に遺骨を洗い清め、
改めて納骨するという沖縄県の離島・粟国島に伝わる風習だそうな。

正直、ゴリが監督という事で期待もしてなかったが
なかなかちゃんとした創りに良い意味で裏切られた。
奥田瑛二、筒井道隆、他に沖縄在住？の役者さん達も貢献大。
おばちゃん役の女優さんがかなりイイ味出してた。

音楽担当の佐原一哉さんの三線とシンセを組み合わせた劇伴もお見事でした。
古謝美佐子さんの名曲「童神」がまさしくこの作品の為に創られたかのようにハマってました。
古謝さん本人も役者として貢献。ちょっとくすっとしましたが、なかなか良い味出してました。

沖縄人による沖縄の映画。
独特な郷土愛に彩られた1本。

https://www.youtube.com/watch?v=qkJfGKehOvE

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

2009年アメリカ
原題：Michael Jackson's This Is It

2009年6月25日のマイケル急死を受けて、
7月から公演を予定していたロンドン公演のリハーサル映像を基に制作されたドキュメンタリー。

かなりヒットしたドキュメンタリーだったが当時はなんか観る気が起きず
ふと、、ああ、命日だなって、、11年ぶりの初見。

リハなんで本気歌ではないにせよ、マイケルの人となりが垣間みれたり、
現場の空気は充分に感じられる。
こういうのを観ると一度くらい生でライブ観たかったなあ、、、ってね。
もうちょっと生きて活躍して欲しかったものです。

https://www.youtube.com/watch?v=pn_Oml0-thw

「乱暴な記録」

2016年韓国
原題：Fist & Fuirous

復讐者として奮闘する寡黙な元刑事が主人公。
いわゆるアクション系。

でも、これは出来が悪い。
演技、演出、脚本、一番のウリであろうアクションまで。。。
うむむ、、、これはダメでしょ、、な1本。

https://www.youtube.com/watch?v=M90W__YmC7k