2025年3月19日
準備が整いましたのでフロントフォークの組立てに掛かります。

CBR750は左フォーク『だけに』アンチダイブ機構が搭載されてますので左右フォーク
でいろいろと異なる部分があります。インナーパイプも左右別品番ですから分解の時
に目印を付けておくと良いかと思います。今回は目印テープ貼り忘れた!どうしようと
焦ってたらちゃんと結束バンドしてました。我ながら案外しっかりしてた(^▽^;)。

けどもし目印を忘れてしまったらインナーパイプ内径底のテーパーが大きい方がL側です。

パーツリスト呼びではR/Lシートパイプ、SA呼びではフォークピストンは左右で全長も違えば
先端の形状も違います。Rが通常でLにアンチダイブ機構があります。

まずはR側からです。フォークピストンにリバウンドスプリングをセットしたらインナーパイプ
の中に挿入してインナーパイプの底穴からフォークピストンの先端を出します。

インナーパイプ底穴から突き出したフォークピストンの先端に『オイルロックピース』
を装着します。R側は単に固定装着する部品なので『ピース(部品)』。L側のはアンチダイブ機構
のため少しストロークしてフォークピストンの孔を開けたり閉じたりする役目があるから
『オイルロック
バルブ』と呼び分けをしてますね。

そしたらインナーパイプの中のフォークピストンの頭(12角形溝)に自作工具M16ナットをセット
します。

・オイルボルトワッシャー・・・銅は柔らかいので形状に馴染んでシールします、内径10mmの外形15mm
・ソケットボルトにネジロック剤塗布します。余り塗ると次回緩める時大変ですから少量で良いと思います。

3.0kgf(約30N-m)で締付けます。ボルトの6角溝が浅目なので6角レンチの角が丸くないピン角が無難です。

R側フォークのインナーパイプとアウターパイプの合体が完了しました。

続いてアンチダイブ機構があるL側フォークです。同様にL側インナーパイプにL側フォークピストン
を挿入します。

ここで問題、SAにはフォークピストンにオイルロックバルブを図の向きで装着する指示ですが・・・

オイルロックバルブの帽子のツバの径はインナーパイプ底穴を通り抜けられません。

という事はオイルロックバルブの分だけ嵩上げになってしまいR側フォークよりL側フォークの方が
25mmほど長くなってしまいます。勿論フルボトムするのもL側の方が先で、それをあんなアルミ部品
でドン着きするのは宜しくないです。

本田技研お客様相談センターにて確認が取れました。
パーツリストに記載されているオイルロックバルブの向きが正解です。
3枚ワッシャーも上2枚がスプリング(ウェイブワッシャー)で下が平ワッシャーとの事なので
パーツリストが正確です。CBR750にしてもアンチダイブ機構にしても短い期間での販売
という事もありSAの改定はなされていないようです。
それにしても受け応えされた女性、こんな昔のバイクの、しかも自分でもよく知らなかった
アンチダイブの質問なのに途中で技術の男性上司に代わる事もなくSAとパーツリストを
同時に見比べての対応でお見事としか言いようがありません。自分がこんなマニアックな
質問をされたらクレーマーにしか感じません(^▽^;)。社員レベル高いですね。

ホンダさんのお墨付きも頂きましたし、この順番で装着していきます。

アンチダイブ機構とは言葉の通りブレーキ等でフォークが沈む時にフルボトム付近で沈むのを
邪魔する(フロントを沈ませなくする)ものでフルボトム付近でオイルの通り道をシャットアウト
する機構みたいですね。スプリングワッシャーはフォークピストンの段差にアルミ製の
オイルロックバルブが喰い込んだままにならないようリリースする役目に見受けられますね。

組立てみてもオイルロックバルブをこの向きにするとインナーパイプ底穴に実に気持良く
ジャストフィットな感じで確かにオイルの通行をシールしてるのが感じられます。

パーツリストの順序で組み立てたら当然ですがR/Lフォークの全長がピタリと揃いました。

R/Lともインナーパイプとアウターパイプを底ボルトで合体させましたが芯を出してるのは
インナー底のスライドブッシュだけで上側はインナーとアウター間に隙間がありガタガタです。
なのでこの隙間を埋めてインナーの芯出しをする『ガイドブッシュ』をアウター内壁に
打ち込みます。打ち込み作業は①にガイドブッシュ、②にオイルシールの2回仕事です。

せっかく磨いたインナーパイプを傷付けないようそ~っとガイドブッシュを通します。
テーパー面が大きい方が上。

塩ビ管で打ち込みます。GPZでも使った内径40mm/外形48mmの塩ビ管が大活躍です。
塩ビ管は500mm位の長さが良いです。ブッシュに当てたまま塩ビ管をプラハンで叩けます。
短いと塩ビ管そのものを上下にストロークさせて叩くのでブッシュの芯を外すしインナー
に縦傷が入るかも知れません。CBR1000Fの時は多分そうやって傷を入れて失敗しました。

ガイドブッシュ打ち込めましたね。初分解の時、間違えてインナーより先に打ち込んでしまった時、
L側オイルロックバルブの逆付けで再度組直しの時で既に3回抜いてますから軽く叩けばすんなり圧入
出来ました。

打ち込み作業2回目
オイルシール打ち込みです。オイルシールは純正だと片側3000円しますから前回の今回で
財布も厳しいのでNTB製にしました。GPZで使用して特に不安も感じませんでしたので。

ぁオイルシールを打ち込む前にバックアップリングを入れるのを忘れずに。
忘れ防止も兼ねてバックアップリング越しにガイドブッシュを塩ビ管で叩けばバックアップリング
の方が幅も広いので均等に押し込めると思います。

オイルシールの内壁および外壁もフォークオイル塗っておきました。

ラップを巻いてインナーを通していきます。

新品シールを直接打撃はダメージがいくので外した古いシールを重ねて古いゴムシール越しに
塩ビ管で叩いていきます。これもトントンと回数掛けて優しく叩いた方が良いですね。

古いシールと言っても新品失敗分なので張りがあります。インナーをストロークさせても
重ねた古いシールが上がってこなかったので焦りました(^▽^;)。

オイルシールが装着出来たら抜け止めサークリップをアウター内壁溝に掛けます。

ダストシールを嵌め込みます。NTBはオイルシールがすんなりでダストシールがきつめな印象。
純正はオイルシールがきつくてダストシールが緩かった。

フォークが組み上がったのでフォークオイルを投入していきます。
ホンダ推奨銘柄は高いのでカワサキ製で。少しでも硬めのG10からG15を選択。
R側は432.5ccだけど435ccで
L側はアンチダイブ回路分が増えて447ccだけど450ccでいいや。

一応油面もみておきますか。フルボトムさせてインナー上端から107mmのところ
110mmまでスケールを入れて7mmまでついていたのでOKです。重要なのは
左右が揃ってるかなのでそれはほぼOKでした。

フォークオイルを入れたらピッチの狭い側を上にしてスプリング、スプリングの上にスプリングガイド
をセットで入れます。

その上にカラー(スプリングスペーサー)を入れます。

フロントフォークボルトを現時点での締めれるだけ締めておきます。

紆余曲折しましたがフロントフォーク組付が完了しました♪。ふう~(^▽^;)