Welcome to MUNDO SAYAKA

... Sayaka's music life. Viajando con mi violin!

なんとか生きてます

2010-02-13 | Weblog
キューバから戻って以来、一向に東京ペースが戻りません。
いつもペースを取り戻すのに多少時間がかかりますが今回は特にひどい。

うちにはテレビがないのですが、昨日久々にテレビを見たら「ハイチ犠牲者23万人」というニュースの後に「お母さんにお金を貰った」っていう話題が。。こんなの見てたら気が狂うかもと思いました。
日本て・・・



帰国してからはゆっくり活動しています。
只今ディズニー音楽をアレンジ中。新譜の準備も始めました!



これは帰国してからの初仕事、現役医師としては世界最高齢という日本人医師の講演会での演奏。この方、噂通りに素晴らしく、ご一緒できる機会に恵まれ大変光栄でした。場所はクラシック音楽のコンサートホールとしてとても有名なカザルスホール(日本大学)。演奏するのは初めて、響きが素晴らしくて鳥肌が立ちます。

この日の講演会は「長寿の秘訣」というテーマで、哲学を超えた感性のお話を聞く事が出来ました。「老いるという事は自由になるという事」、深いですね。

しかしながら、日本を代表するクラシックのホールの舞台スタッフに演奏が出来なくなるような言葉の暴力を受け、落胆しました。音楽の差別のようなものも感じました。
確かに、日本のクラシック界の人間で、クラシックが1番だと思っている人は結構いると思います。クラシック以外のことを「ああ、そういう音楽ね」と言ったり。そういう人は一度アフリカに一人で行って地球を意識してきて欲しいですね。

ちなみにこのホールは春に取り壊されるそうです。
もっと、芸術を大事にする国になって欲しいと心から願います。


先週は葉巻新作お披露目パーティーに。


これはストラディバリウスという名の葉巻!
葉巻に合わせてイタリアの楽器でキューバ音楽してきました。吸ってみたいなあ。



葉巻の香りを嗅ぐとなんだかキューバに戻りたいような気持ちになります。東京の電車乗るの怖くて、気合い入れないと出掛けられないし。でも、ワタシの命の水、赤ワインに癒されてます(笑)黒豆も買ってきました。キューバ風黒豆スープ、上手く出来たかどうかまた報告します!

さて、久々のライブは来週16日@六本木アルフィー。
★2月16日(火)20:00-, charge 3675yen
http://homepage1.nifty.com/live/alfie/
大口さん、大儀見さん。フルートの松原由紀子、Koyukiちゃんも乱入予定!

キューバのお土産も少し用意しています。キューバンペソとか渋いトコロ。

(↑これは外国人用で高価!お土産は現地のペソね)

アルフィーで待ってます!

キューバ滞在<Maraca編その2>

2010-02-05 | Cuba


これは劇場のポスター、渋くて素敵。SAYAKAの後にJaponて書いてあるんです。
コンサート内容は主にMaracaの作品で、トラディショナルからラテンジャズ、アフロと幅広く、インストだけでこれだけ聴かせるのは流石だと思います。とにかくバカテク(笑)



今回はOrquesta de Camaraという20人程の弦楽器グループも参加。若手ばかりですが優秀で素晴らしい。指揮をするIvan氏が情熱的で、クラシックとポピュラーを限りなく自然な形で共存させようとするやり方がとてもとても興味深かった。揺れ動くメロディとグルーヴの共存。ある意味世界最先端かも、と。



メンバーに「写真一緒にいいですか?」と頼まれて。
カワイイ~(しかもバイオリン上手)



アメリカ在住プエルトリコ人のコンガ奏者Giovannni Hidalgoはキューバ人もビックリする程の凄腕で大人気。リハから釘付けでしたね。



こちらはアメリカ在住のキューバ人ドラマーHoracio Hernandez。やはり彼もステージに登場しただけで大喝采でした。
この二人が叩きだすと観客はもちろんの事ステージのスタッフもウキウキしてました。



メンバーと。一番左は先日東京のコットンクラブ公演で来日していたDavid Sanchez(sax)。その隣はキューバの若手ホープピアニストHarold Lopez Nussa(彼の伯父さんは有名なピアニスト)、情熱とテクニックを持ち合わせていて素晴らしかった。



主役、Maracaと。毎朝起きたらまずフルートだそうです。。超絶でっす。



なんとOmaraさん聴きに来てくれました。久々の再会に大喜びです!!「最高だったわ」と言ってくれました!
リハ、本番と随分たくさんのミュージシャンが会場を訪れました。お陰で優秀なミュージシャンと知り合えて嬉しかった。



Timbalesの王様、Changuito!リハ&本番に遊びにきて、時々「バーヤーー(行けー)」などと叫んでおりました。日本で教えたい!と仰っておりました。



Los van vanのSamuel。お父さんでバンマスのJuan Formelをはじめバンバンメンバーも結構来てました。



本番は音響に問題があったけれどお客さんは大喜び、成功のようです。たくさんの熱い拍手を頂きました。
コンサート後はハバナ中心地のジャズクラブ、La Zorra y el Cuervoでセッション。GiovanniとSamuel!
明け方に皆それぞれに抱き合って別れを告げ、最後は手拍子Rumba締めでした。

なんだか本当に一瞬の出来事でした。
お互い次いつ会えるかも分からないし、家族を置いてアメリカに帰る人もいたりして独特の緊張感があります。コンサートの次の日に帰国しましたが、メキシコ行きの飛行機に乗るといつも切ない気持ちでいっぱいになります。
しかしながら貴重な経験でした。私も音楽人生突っ走らねば、とエネルギーが湧きました。

DVD発売が決まったらお知らせします!!





キューバ滞在<Maraca編その1>

2010-02-02 | Cuba

"Concierto en el Gran Teatro de la Habana"

キューバ滞在最後のコンサートは、国内外で大活躍のフルート奏者Maracaのラテンジャズユニット。コンサートはDVDに収録され世界発売だとか。

会場は、キューバ文化省のもとでオペラ、バレエ公演を中心に利用されているハバナ・グラン劇場。1838年の設立、中南米におけるオペラ、バレエ等の発展に中心的な役割を果たしてきた歴史的、文化的価値の高い劇場です。



美しいんです。



本番前日のリハ。サウンドチェックまで中々辿り着かない。。待ちぼうけでした。



待ちぼうけすぎで血迷う私。



更に血迷うワタシ。

今回はニューヨークを拠点に活動する大物がゲストとあってチケットは即完売、ダフ屋も出ない程。結構街が大騒ぎでした。



幻のチケット。

今回衝撃だったのは、、
実は海外からの大物たちのキューバ入国の許可がおりなくて(アメリカのテロ対策のお陰で)到着が2、3日遅れました。という訳でリズム隊なしのリハーサルが暫く続きましたが、これが凄かった。かなりアップテンポの曲で参加したのですが、誰も一拍目にいかない。弾かないんです。それでもグルーヴはぐるんぐるん。まあメンバーがトップレベルとは知っていましたが、「そっかこのレベルかーーー」とちょっと愕然としました。

それで一曲弾き終わると「Sayaka今日も豚肉食べたか」とか「俺は生魚いける」とか。。とにかく面白い小話がいちいち間に入ります。



これリハのマイク。ひどく錆びてるのでみんなにバカにされました。PAの人が「でも鳴る、いちお使える」と言ったらみんなすぐ納得してました。
日本ほどモノが揃っている国はないですね、ホントに。

そう言えば、最後の何日かはキューバで最も由緒あるホテルに泊まり、シャワーのお湯ががっつり出る事に感動して至福の時を味わっていたら途中で容赦なく止まりました(涙)その時にフロントに相談せず「暫く待って様子を見よう」と思ってしまった私に後で気づいて、たくましくなったなと思いました。
因みに暫く待ったらやっぱり出ました、お湯。



コンサートの前日には記者会見。「きゃ~ビデオクリップ素敵ぃ」などと油断していたら記者の中に知り合いがいて、ここぞとばかりに質問されました。緊張しましたが「キューバの黒豆ご飯で人生が変わりました」と言って笑いを取りました(?)

とにかくラジオや新聞、テレビと幅広く宣伝しており、リハーサル風景から何から取材してました。長い黒髪の女性が今キューバに行ったらみんなviolinistaだと言われるかも。

<Maraca編2>に続く。