
昔から少し疑問に思っていましたが(疑問なのは上の写真?)、現代のクラシック音楽のCDはどれも音程がめちゃくちゃ良い!まだ私が学生の頃はそんなまさか魔法のような録音の技術があるとは知らず、みんな凄いなあ、私ももっと上手にならなきゃと思ったものでした。
しかーし!どうやら聞くところによると、クラシック音楽ほど手直しするCDはないというのです。所謂“切り貼り”ってやつです。1曲を何度か演奏し、良いテイクを繋げていく訳です。多少の切り貼りはわかりますが、とにかくモノスゴ~イらしいです(爆)
基本的にグルーヴしないクラシック音楽は、「間」をとっても大事にします。音が消えたときの緊張感たるや!
でもそれじゃ間もへったくれもありませんね。なんだかそれを聞いた時軽いショックを受けました、ワタシ。
確かに考えてみたら、録音技術もまだそれほど発展していない頃の巨匠たちのレコードを聴くと、大胆に音程を外したりしているけど、でもなんだかめちゃくちゃかっこよくて心に残ったりする。現代のアーティストのCDは演奏技術が完璧で、そこに快感を感じたりする。。
これってちょっと切なくないですかね??
ちなみに私は、、
今回ソニースタジオ録音ということで、なんだか特別な仕様で録って頂いたそうなんですが(すいません、ちょっとその辺りオンチでわかりません)、2曲程録り終えた後にプロデューサーさんが
「Sayakaさん、ちなみに音程は直せませんから」
て仰るんですよ。
「えぇ!マジですか!!(しかも今更?)」
もともと切り貼りには抵抗があり、手直しは最小限を心がけてやってきた私ではありますがバイオリンて音程のキープが難しくて、、ましてやライブ感覚の録音なので(一発録りってやつです)ついつい盛り上がってしまったり。
という訳で時々自分的には納得いかないところがあるのですが、メンバーに「いや~、恋煩いって感じの音、いいねえ~」とかなんとかなだめられて「そ、そう?」なんて納得してしまったりして。。
そんな素敵なコメントをしてくれる仲間と演奏出来る訳ですから、とっても幸せです。しかも、そんな私達の演奏を信頼してそのままの形で録音まで道を作って下さったプロデューサーさん、レコード会社さんに心から感謝致します!
お楽しみに☆