金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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なぜ未亡人は元気なのか?

2013年04月25日 | うんちく・小ネタ

「その未亡人はとても快活でその手はすべすべと柔らかかった」などと書きだすと何やら面白そうな話が続きそうだ・・・・と思われる方がいらっしゃるかもしれない。しかし残念ながらこれは近所の理髪店のオバサンの話である。数年前に亡くなったご主人は私と同じ年令だったと記憶しているので、奥さんの年齢は60歳前後といったところだろう。

ご主人が元気だった時も店が混んでくるとハサミを取っていたが目立たない感じだった。ところが最近は娘さん夫婦をリードしてとても活発に理髪店を切り盛りしている。

散髪して貰いながら雑談をする。今年の夏は始めて富士山に登る、そのトレーニングのため来月箱根の金時山に登りに行く予定だ・・・等々。僕も今年の春金時山に行ったよ、などと相槌を打つとハサミを手を止めて話に乗ってくるから散髪が中々はかどらない。

とまあ元気で快活なオバサンである。顔を剃って貰っている時なぜ未亡人は元気なのか?ということを考えてみた。一つは「ワークライフバランスの取り方が上手だ」ということだ。この理髪店は月曜日・火曜日が連続して休みだ。オバサンはそれほどお客さんが多くないから週休2日にした方が楽でお客さんの数も変わらないという。住宅地の理髪店なので馴染みの客は店に合わせて通ってくるからだ。その2日の休みを利用して、バス旅行に出かけたり、友達と旨いものを食べに出かけたりしているようだ。つまり遊びを優先して、あるいは遊びと仕事のバランスを上手に考えてライフスタイルを設計しているということだ。

次に女性は男性に較べて誰とでもすぐ親しくなることができるという特性がある。バスツァーに出かけても見知らぬ人とすぐ話が弾むそうだ。だが「話が弾む」ということについては若干疑問が残る。というのはある時二人のご婦人の会話を聞いていたことがあったが、一人のご婦人は自分の飼い犬の話をし、もう一人のご婦人は相槌を打ちながら自分の猫の話をしている。交互に自分の犬と猫の話をしているのだが、本当に会話なのかしらん、と思ってしまった。でもそれで良いのだろう。黙って座っているより、コミュニケーションがあろうがなかろうが、楽しく声を出していることは良いことだ。

と多少悪口を言ったが、中年女性は男性に較べて「過去のキャリアにとらわれて身構える」「格好をつける」ところがないので、誰とでもすぐ親しくなることができるということには大方の人の賛成が得られると思う。

ところで未亡人というのは「未だ死なない人」という意味。古代中国では夫に先立たれた妻は夫に殉じることが望まれていた時代があった(らしい)。だから妻だけが生き残っていることを恥じた言葉のようだ。

一方その手の小説の中では未亡人という言葉は気高い妖しさを漂わす。

だが現実の世界では未亡人はひたすら元気なのである。元々の意味の未亡人という言葉は夫唱婦随という言葉とともにかなり昔に死語になっている。女性には夫の死をもtake advantageして自分のライフスタイルの地平線を拡大するたくましさがある、だから未亡人は元気なのであると私は感じた。

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