小林紀興の「マスコミに物申す」

第三の権力と言われるマスコミは政治家や官僚と違い、読者や視聴者の批判は一切無視、村社会の中でぬくぬくと… それを許せるか

インターネット接続がさらに速くなった。

2009-12-24 19:42:04 | Weblog
 10月18日に「インターネット接続を最も速くする方法をお教えします」というタイトルでブログ記事を投稿した。その時点での私のパソコンのインターネット接続の状況を再度お知らせする。

 パソコンはDELLのVOSTRO200.OSはウィンドウズXP.当初のメモリーは2ギガ。インターネットはso-netの12メガADSLだった。
 私がインターネット接続を早くするためにとった方法はメモリーを2ギガ増設して、ソースネクストの驚速XPをインストールしただけだった。
 so-netに限らず12メガADSLの限界距離はNTTの基地局から4キロ以内とされていた。そして私の住居は基地局から4.3キロ離れている。現在のパソコンに替える前はメモリーが512キロだったため、インターネットも遅かったし、一番困ったのはIP電話がしばしばトラブルを起こすことだった。その事情をso-netに伝えたところ2度新しいモデムを送ってきた。が、状況は全く改善されなかった。結局so-netのテクニカルサポートがIP電話の状況を改善するためにとった手段は速度を8メガに落とすことだった。これでIP電話の問題は解決できたが、当然のことながらインターネットは遅くなった。
 マイクロソフトがVISTAを発売したとき、パソコンをVISTAに買い替えようかと思ったが、XPよりかえって重くなったという評判が生じ、DELLもVISTAより2ギガメモリー搭載のXPの販売に力点を移した。というわけで私は2ギガメモリー搭載のVOSTROに買い替えたのである。
 ちょうどそのころNTTが私が住んでいる集合住宅にも光回線を敷設し、ひかりフレッツの宣伝に躍起になっていた。で、私もNTTの営業マンに騙されひかりフレッツに加入した。しかしインターネットが速くなったという実感はまったくなかった。さらにひかり電話は欠陥だらけでナビダイヤルやNTTコミュニケーションズ以外の電話会社のフリーダイヤルには一切電話ができないのである。そのためひかり電話でかけられない相手に電話するため公衆電話を設置しているコンビニまで、その都度駆けつけなければならない状況だった。しかも従来の固定電話の基本料1700円より、ひかり電話の基本料はたったの500円という安さを大々的に宣伝して、顧客を騙した。実際にはひかり電話を使用するためには、製造原価はせいぜい2~3000円程度のちゃちなルーターを月々500円近い金額でレンタルしなければならない。結局事実上の光電話の基本料は1000円くらいになり、さらにプロバイダーには光回線の高額使用料を要求するため、フレッツひかりにしてからインターネット料金とひかり電話のセット料金は、それまでの12メガADSLとIP電話+固定電話の料金の倍以上かかることになった。
 そこで私はパソコンマニア集団のPCデポットの人に相談したり、いろいろ研究した結果、メモリーを2ギガ増設し(計4ギガ)、ソースネクストの驚速XPをインストールした結果、パソコン画面のインターエクスプローラをダブルクリックしてからネット接続ができるようになるまでにわずか4秒という、フレッツひかりでは絶対に不可能なインターネット環境をつくることに成功したのである。そのことを10月18日にブログ投稿したというわけだった。
 そのことを読売新聞の読者センターの方に伝えたところ、たまたま私の電話を取った方が技術部の出身で「私はパソコンについてはかなりうるさいですよ」と言ったあと、「パソコン接続が早いのはクッキーの作用が働いているからですよ。そんなことすら知らなかったんですか。またADSLは動画がコマ送り状態になりますよ。ひかりはテレビや映画を見るのと同じです」と無知丸出しのアドバイスをしてくれた。おそらくその方はインターネットのトップページをグーグルにしているのだと思う。グーグルのトップページは変更がまったくないためクッキーが働いてインターネット接続が一見速くなるが、インターネットに接続したあと別のサイトに接続するとき、私のパソコンのように瞬時にはならないはずだ。私のインターネット接続のトップページはヤフーであって、ヤフーは常時新しいニュースをトップ画面に入れているからクッキーは全く働かない。ただ私はしばしばウィキペディアを利用しているが、「お気に入り」からウィキペディアに接続するときは間違いなくクッキーが働いてくれているはずだ。でも別のサイトの飛ぶときも瞬時に接続できるからウィキペディアにクッキーが働いているという実感は感じない。
 それより最近ネット接続がさらに速くなった感じがしたので、先ほどストップウォッチで計ったら、インターネットエクスプローラのアイコンをダブルクリックしてヤフーの検索枠にカーソルが点滅するまでの時間を計ってみたらなんと3秒だった。私がパソコンを買い替えた時のエクスプローラのレベルは7だったが、最近レベル8をダウンロードした。それ以外にネット接続が速くなる理由が思い当たらないので、レベル8のダウンロードが可能なパソコンをお使いの方はみんなネットが速くなったはずだ。
 このブログを書いたのはNTTを告訴するための資料とすることが目的である。すでに10月18日のブログで書いたが、膨大な設備投資をして、そのつけをふふぇっつひかりの利用者に押し付けるといった馬鹿げた計画を即座に放棄し、日本中のインターネット人口が12メガADSLを利用できるよう無人の基地局(小型のサーバー程度で十分)を設置することが公益企業としてのNTTの責務と思うからだ。光ファイバーそのものの技術進歩(速度100メガが200メガにアップするなどという技術革新は理論上あり得ない。電電公社時代の1982年からスタートした光回線の伝送速度は27年後の今でも変わらない)は、せいぜいのところ光ファイバーの製造原価が安くなっただけである。それに対してコンピュータの技術革新は利用者が困惑するほどのスピードで進んでいる。インターネット時代の黎明期はウィンドウズ95だったが、その3年後のウィンドウズ98でインターネットは爆発的に広がっていった。
 その直前の97年9月に私が光文社から上梓した『ウィンテル神話の嘘』という本のあとがきで私はこう書いた。なお当時は日本ではインターネットの料金は電話料金がそのまま適用されていた、つまり3分で10円かかっていたのである。
 「アメリカは違う。マンハッタンとイリノイ州を除く大半の地域はフラットレート方式を採用している。基本料金は州や都市によって多少のばらつきはあるが、平均して月15ドル前後(日本円に換算して約1700円――注・当時の円相場)。この基本料金を払えば、市内電話は何回かけようと、何時間かけようと、原則として通話料はタダだ。(中略)このフラットレート方式はアメリカのみの特赦な料金体系で、ヨーロッパは日本と同様基本料金プラス通話料だが、大半の国の通話料は1回いくらで、時間は無制限である。(中略)そこで私は提案する。パソコンを持っていない家庭の通話料は今のままでもいいが(かといって世界一高い電話料金を容認するつもりはないが)、パソコンを持っていてパソコン通信やインターネットを利用する人とは特別契約を結び、1通話30~50円で時間無制限にせよ、と。そうしなければ、インターネットの時代に日本は完全に取り残されてしまう」
 私の主張に同意していただける方は私と一緒に巨大企業NTTと闘ってほしい。