追憶の彼方。

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漫画は読書か

2016年10月05日 | 雑感
読売新聞の人気女性投稿欄「発言小町」に漫画は読書?と云う投稿があり色々なコメントで賑わったとラジオの朝番組で紹介があった。

マンガは読書の範疇でしょうか 。ある方が”趣味は読書(主にマンガ)”と自己紹介されているブログに出会ったのですが、マンガは読書の範疇ではないと思っていたので、違和感を感じてしまいました。日本のマンガはクオリティが高いし、そう感じる自分がおかしいのかなぁと思ったりしています。
みなさんのご意見はいかがでしょうか 。

この投稿に対するコメントは、「読書とは活字が主の本を読むことをさす」「漫画は読むというより見るもの」など、殆どが漫画は読書ではないと否定的で中には
「私は「趣味は漫画を読むこと」と自己紹介していたら、年収が多い人でないと判断します。   >日本のマンガはクオリティの高いし…は「日本の漫画の中には・・・」と表現したほうが良いです。」
更には「履歴書で趣味「読書」と書いてあって、それがマンガだとわかれば私なら「詐称」だと思うでしょうね。クオリティの高さは全然関係ないと思います。
どんなに良質なマンガであってもマンガを「読書」のカテゴリーで括るのは適切ではないと思います。 「読む」というより「見る」という言葉の方が適切な媒体ですからね。 」と云った手厳しいのから
「漫画大好きですが、漫画は読書じゃないと思います。会話文がほとんどで、論理的な組み立てのある段落も、会話には不自然な説明表現も読めません。あれが読書なら外国映画を字幕で見るのも読書になります。 けれど、形が本だから読書、という考え方もあるかもしれません。」
「読書は活字が主の本を読むことをさし、マンガを読むことは含みません。 私は絵本を観るのも好きですが「絵本を観てた」ことを「読書してた」とは言いません。 ブログに自己紹介として書くなら「 マンガ好き、読書も好き。絵本を観るのも楽しみです。」とするかな?」


一方読書擁護派の意見として「弘兼憲史さんの漫画からは政治、経済、エネルギーなどについてそれは多くの事を学びました。 難しい問題をとても分かりやすく、又、立体的な立場から描いてあります。 これは必読書だと思います。 原文がしんどいので現代語で読んだ「源氏物語」は何が何だかさっぱり分からなかったのですが、牧美弥子さんの「源氏物語」を読んで?ああ、そういう話だったのか!と初めて分かりました。 吉田秋生さんは「YASHA]「海街ダイアリー」と政治問題、人の情緒と両面描ける逸材です。 そして、萩尾望都さんは私の神様! こんなに質の良い漫画に恵まれた時代に生きられる幸せを感じております。 」
更には「 活字の読書も好きですが、やはり漫画育ちで漫画のほうが理解しやすいのですよね。 例えば歴史物など、時代考証がしっかりしていれば、建物、服飾、土地、風土、地図、人物関係、キャラクター、思想など、私にとっては、あらゆる面で全体をイメージしやすい媒体です。」
「美女以外は女じゃない? クラシック以外は音楽とは認めない。そんな感じの価値観ですか?
読書を辞書でひいたところ、本を読むことだそうです。 漫画も本なので間違いなく読書でしょうね。
漫画もやたら文字数多いものもありますし、頭使うものもある。お気楽なものもある。
これは小説でも同じですよね。
まぁ、参考書やレシピブックなどは読書には入らないと思いますが、 漫画は完全に読書でしょう。 崇高な小説となんら変わりはありませんよ。」
「公立図書館に漫画が置かれるようになり、徐々に読書と認められるようになった。」

最後に私自身は、 「マンガを読書とは考えない。登場人物の感情からくる表情や情景・背景、その場の雰囲気を言葉で表現されていて、読み手が自分でイメージするモノ、その行為を"読書"と考えるから。」 と云うコメントに賛同したい。

本来読書は書物の中で表現される文章を自分なりに想像し展開するという知的創造活動を伴うものであって、漫画はその作者がそれを行ってしまっているが為に、マンガを見る者にはその活動部分が殆ど残されていないのではないかと思う。
そういった意味では絵本の方が読む(或いは読み聞かせてもらう)子供にとって大きな知的創造活動を行わせるという点でより読書に近い気がする。


次回は漫画と絵本について書いてみたい。















  
 

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