追憶の彼方。

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「テルテル総理ご都合主義の改革路線」...(2)

2020年12月18日 | 政治・経済
「テルテル総理ご都合主義の改革路線」

日本学術会議の任命拒否問題をめぐって、静岡県の川勝知事が「菅総理の教養のレベルが露見した、学問をした人ではない、単位を取るために大学を出た。」と痛烈に批判した。
兎角、不規則発言の多い知事だが、政治家に必須の発信能力の欠如、「自らの言葉で自分を表現できない姿」を批判したのが真意だったと考えれば100%合点がいく。「政治は言葉、国会は言論の府、議員の活動の基本は言論であり,言論によって問題が決定される 」とは中学で学んだ社会科公民の必須項目である。
医療従事者や事業者がコロナで苦しみピリピリしている国家の異常事態の時に、テレビ番組でニタニタ薄笑いを浮かべ「ガースーです」と自己紹介、これは安倍以下だなと心底落胆した。一方同じ日、ドイツ・メルケル首相はベルリン連邦議会で国民に厳しい感染対策が必要な理由を情熱的に説いた。彼女はドイツ国家のアイデンテイを語り、その前提にあるのが啓蒙の精神、すなわち「知を愛すること」であるとして科学的知見の重要性を強調した。トップが力強くコロナと戦う姿勢を示した演説は瞬く間に世界に伝播し多くの感動を集め、ニューヨークタイムズは「ガースー自己紹介」の記事と併記して紹介した。
首相に必要なのは、学歴とか地頭ではなく、国民に恥ずかしい思いをさせない「教養・知性」である。ガース―には中身があまりにスカスカ過ぎて、自ら教養を身につける努力を積み重ねて来た形跡が感じられない。
自分達の政権に楯突いたというだけでその学者の研究や実績なども知らずに学術会議から排除したり、自助・共助・公助・絆と言った陳腐なスローガンを掲げたり、「携帯電話料金の値下げ」「不妊治療の無料化」など場当たり的な政策をアピールするのも、理念やその基となる教養のなさとも無関係ではない様に思える。自民党の総裁選演説や所信表明演説でも、「日本をどういう国にしたい」という国家観がまるで感じられなかった。記者の質問をはぐらかしたり、官僚を恫喝したりすることは得意だが、所詮手堅いと評される番頭に過ぎない。「総合的、俯瞰的」な視点が最も欠落している総理と言えよう。
官房長官時代から安倍の虚偽答弁を肯定・上塗りして来たのを其の儘引き継ぎ、首相として日本学術会議を巡る答弁で小さい嘘を積み重ね、自縛状態に陥った。嘘もひどいが、「答えを差控える」「答える立場にない」「問題はない」「仮定の質問にはお答え出来ない」等、答弁拒否は度が過ぎている。しかも、舌足らずで、たどたどしく、呼吸も浅く、きちんと日本語がしゃべれない。
「人事の事は答弁を差し控える」というのは公正な人事をしていない証拠である。現役時代外国人従業員も含め多くの人事考課を行ったが、要求があれば必ず考課の理由を説明することを実行してきたし、そうするよう指導され、指導もして来た。不真面目な人事考課は許されないので、その時期には悩み抜いたものである。人事の事は話せない等の発言は時代遅れも良いところ、今時そんな世界があると聞くのは驚きであり、人の上に立つ資格ゼロであろう。
又「仮定の質問」に答えられないの発言は政治家失格である。国際政治・経済、疫病,天変事変等、激変する世界情勢の中で「対処療法、対症療法」では国民を壊滅的な被害に晒すことになる。国民の生命・財産を守るのが政治家の最大の使命であり、其の為に政治家に求められるのが「危機管理・予防医学」である。物事を行う前に起り得るリスク・トラブルを仮定・予測し対策を準備することが危機管理・予防医学の鉄則である。物事を事前に多面的に調査し、リスクを予測し、対策を立てる事は大変な労力を要するが、面倒なことは後回しにすることは単なる「神頼み」に過ぎず、日本を滅亡させた東條や軍人官僚達から一歩も前進していないことになる。11月28日~12月6日臨時国会での答弁拒否は80回、説明責任放棄というより、行っている事が場当たり的、支離滅裂、綻びだらけで説明出来ないと言うのが本音であろう。「Go to…」が「Go to トラブル」と揶揄される所以である。
菅首相、就任後国会での施政方針演説もせず東南ア外遊に逃げ出したが、ベトナムの日越大学でのスピーチではベトナム語でベトナムが好き、アセアンが好きと小学生並みの挨拶、その後日本語に切り替えた途端アセアンをアルゼンチンと言い間違い。どうしてこの場面で全く無関係なアルゼンチンが出てくるのか、摩訶不思議であるが、全ては菅の場合「自ら語る、演説する」のではなく「他人が書いた原稿を棒読みする」という作業に没頭し、意味をよく理解していない為に、このような読み間違いが起こるのである。前任の安倍と全く同じ頭脳構造である。
ジャカルタでの記者会見では事前に打ち合わせた質問以外は受け付けないのはどうしてかと現地記者から不満が出た。事前に質問を提出すると言う世界に類例のない悪弊のお陰で、まるで馬鹿でも首相になれる日本の姿が浮き彫りになった。政治経済もまともに勉強せず知性教養に欠ける菅には想定外の質問にアドリブで答えるなど所詮無理な話、やらせ会見しか出来ない、自助なんて言う資格は無い。中国の王毅外相との会談でも終始メモを読んで居る姿を見て今後国際社会で海千山千の外国首脳との会談で大丈夫かと不安を搔き立てる。
菅首相は総理就任以来150回超の豪華会食が話題になっているが、政府の感染症対策分科会の尾身会長は10月23日、「5人以上の会食は控えてほしい」と要請し、政府も折に触れ同様の注意喚起しているが、分科会の提言翌日以降、首相が夜に5人以上で会食した回数は少なくとも9回に上ったと報じられている。官僚の書いたメモを読むだけなので頭を素通りし、記憶として残らない為、行動に結びつかないのである。今月14日夜。コロナ蔓延に歯止めがかからず、医療崩壊を防ぐため、「Go To トラベル」の全国一時停止を公表した後、企業経営者ら15人前後とホテルで会食。さらに、自民党の二階幹事長やプロ野球ソフトバンクの王会長、俳優の杉良太郎等最も注意を要するヨレヨレの老人7人以上が集ったステーキ店での「忘年会」もはしごをしていた。これがやり玉にあがり非難轟々、慌てて16日謝罪会見したが、「国民の誤解を招くという意味では、真摯(しんし)に反省している」と述べた為、この誤解発言が火に油を注ぐ結果となっている。頑なに謝りたくないのだろうと言う人もいるが、単に教養の無さから来る表現力のプア―によるものであろう。会見で謝罪した後、6時43分から都内ホテルの日本料理店で銀行幹部1人と、7時37分にはフランス料理店て御用メディア幹部3人というように豪華会食の梯子をしている。 何れも小人数ながら菅の豪華会食症候群は止まるところを知らない。
それにしても場当たり「「Go To トラベル」の中止が12月27日からの意味が理解できない。心配される年末の医療崩壊を防ぐには、今すぐストップを掛けるべきではないのか。この「GO to 事業」は旅行業界会長である自民幹事長二階肝いりの利権絡み、国の金を[餌]に付しコロナウィルスを全国に拡散散布、国民の命と健康を危険に晒す支離滅裂な暴挙策である。コロナが落ち着いたら実行すると言う事前説明を無視し、十分な事前設計も無きまま強行した為、事業中止で発生するキャンセルfeeは国税で負担すると言い出す始末、国税無駄遣いここに極まれりである。
 「国民の為に働く内閣」のスローガンは、スッカラカンの頭からすっかり雲散霧消してしまい、今や朝から晩まで続くホテル・料亭での卑しい豪華会食だけに満ち溢れる状態に成り果てた気がする。
外国メデイアも「菅首相、銀座でステーキ会食」のニュースを速報扱いで伝えた。ブルームバーグやロイターに加え、ワシントン・ポスト紙などの主要メディアや各国メディアが次々と追随。瞬く間に「スガ、ステーキ豪華会食」の話題は数か国語に訳されて、世界に広がってしまった。
ネットの怒りの投稿…何が「パンケーキおじさん」だ 何がたたき上げの苦労人だ 単に食い意地が張った無能なジイサンだろうに  早々と国会を閉じストレス溜まらぬ人間を集めて贅沢三昧、国民の為に働くとはよく言ったもんだ。コロナ対策会議を放り投げ、情報集めを名目に飽食三昧、挙句胃腸が悪いと政権を放り投げた安倍と何ら変わらない(投稿拝借 Tks)


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