さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

配信と衛星放送で見られる 拳四朗vs矢吹戦、WOWOWでも放送

2021-09-17 02:35:02 | 関西ボクシング




生中継、生配信する試合のみならず、試合後一週間くらいで放送予定だった試合なども、コロナのせいで延期になるパターンが多く、放送カードを揃えるのに難儀してはるんやろうなあ、と思うWOWOWエキサイトマッチですが、昨日、何の気なしに放送予定を見ていたら、22日の寺地拳四朗、矢吹正道戦が、27日に放送される、と記載されていました


この試合、関テレドーガでライブ配信されますが、今回は前回と違って、ちとお高く、2200円かかるとのこと。
前回はもっと安かったと思いますが、アーカイブの画質はいまいちだったし、そこが改善されるという保証もない。
これはどうしたものか、チケット代プラス、映像見るのにこの上乗せはなぁ...というのが正直なところでしたんで、これは嬉しいです。


そして、たぶん国内の世界戦ではあまりないパターンだと思いますが、配信はライブ、録画は衛星放送、という形で、複数の方法で視聴出来るというのは、悪くない話ではないかなあ、と。
キックや他の格闘技などは、Abemaとか民放BSとか、あとスカパーとかですか、ライブ、録画、ダイジェスト番組など、様々な形で視聴できるものが普通にある、と教わりましたが、ボクシングは、どこかが権利握ったら最後、他のどこにも出しませんし、出せないのが常です。

地上波ゴールデン生中継があるならともかく、それがかなわぬのなら、少しでも多くの目に触れる道を模索するべきだ、とずっと思っていました。
今回、細かい事情など知らず、複数の「道」が通りました。予想外というか、突然のことで驚きもしましたね。


ということで、この試合に関しては、当日会場で見て、映像は5日後、ということになります。
WOWOWで海外ボクシングは見るが、国内はようわからん、という「WOWOW専門」ボクシング視聴者層に、拳四朗と矢吹が好印象を残すような試合を、と期待します。



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井上尚弥、次は「他の相手」と ドネア、カシメロ戦12月に?

2021-09-16 14:35:24 | 井上尚弥



何故か発売日が一日ずれた専門誌、昨日買ったマガジンには、井上尚弥近況記事があり、今日買ったビートには、中谷潤人戦速報が載っている、という違いがありました。
なるほどなあ、というところ。ちなみに表紙は揃って井岡、ロドリゲス戦でした。


で、マガジンの井上尚弥近況は、石井渡士也とのスパーがかなり激しいものだった、という練習についての部分のあと、今後の対戦相手についての記述があり。

大橋秀行会長によると、12月にドネア、カシメロ戦が決まったらしいので、井上の次は、他の相手になる。
時期はこちらも同じく12月。ドネア、カシメロの勝者とは、来年3月頃に出来れば、とのこと。

井上本人は、ドネアやカシメロと同等の相手と闘いたい、と希望。
石井渡士也のあと、サウスポーのスパーリングパートナーを招く予定。


以下、記者の推測として、バンタム級上位のサウスポーふたりの名前が挙げられています。
五輪三度出場、光速レフティーのルーシー・ウォーレン。
ラッセル兄弟の次男、こちらは大柄で本格派、という感じのアントニオ・ラッセル。
WOWOWが生中継した、カシメロvsリゴンドー戦のアンダーに揃って出ていた二人です。

ウォーレンは珍しく?2回TKOで圧勝。
ラッセルはあのエマヌエル・ロドリゲスと初回早々、わずか16秒で起こったバッティングでおしまい、という試合。
どちらもそれぞれに印象的に残る試合ではありました。


ウォーレンの方は元々、アマチュアの名選手としても知られ、プロ入り後もその速さと巧さは高く評されるところです。
で、ラッセルについてですが、記事の中で井上は「あの16秒でも、ラッセルは強いとわかる」「最初の接触で左フックのカウンターを取りにいく。(相手のロドリゲス共々)どちらも凄い」「ラッセルはカシメロより強いかもしれない」と評しています。
実際、昨年、何の試合のアンダーだったか忘れましたが、WOWOWオンデマンドでのみ流れた試合で見たラッセルは、なるほど本格的に強い、と思う試合をしていました。


直近の勝ちっぷりが鮮やかで、なおかつ名前もあるのはウォーレンの方。
従って、セレクトされるのはウォーレンが有力、と普通なら思うところです。
しかし井上の高評価も含めて、このどちらかで決まるのなら、なかなかの相手、良いカードになる。それは確かですね。
実際には、トップランクの枠内から、もっと下の選手を選ぶ、という可能性もあるのかもしれませんが...。



相手と時期については、今回、そのような話が見えてきましたが、場所についてはどうなるんでしょう。
「年内、国内、大箱」の条件が満たされうるものなのかどうか。普通に考えたら、もう諦めて、次も米国開催に、と舵を切る頃では、と思います。
そうなれば昨日の記事で少し触れたように、トップランクの大興行ラインナップに組み込まれるか、それとも別の週末興行でメインを張るのか?
中谷潤人の動向と共に、要注目です。


もちろん、日本の大会場で井上尚弥を直に見たい、という気持ちも当然ありますが、米国リングでタイトルホルダー級の相手と闘って、ベストの井上尚弥を見せて欲しい、とも強く思います。
そういう意味では、現状、やはりウォーレン戦がベストなのかもしれません。
あのスピードはちょっと規格外で、今までの対戦相手とはまた違う意味で難敵かも、と思ったりもしますね。


いずれにせよ、言うとる間に年暮れです。
もう書店や100円ショップでは、店頭にカレンダーが売ってますし、遠からず正式決定となるでしょう。
はてさて、どうなりますやら。楽しみに待ちましょう。




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クロフォード移籍せず? ポーター戦「妥結」へ 

2021-09-15 11:59:40 | 海外ボクシング




テレンス・クロフォードの次戦が、ショーン・ポーター戦で内定、とのことです。
今月上旬、入札の模様がネット配信されるとかいうニュースがありましたが、中止。
両陣営が交渉した結果、11月20日、マンダレイベイで開催の運びです。


ウェルター級の上位、人気選手がPBCに集中し、エロール・スペンスとの「決戦」や、マニー・パッキャオとのビッグファイトが「会社」の違いで実現してこなかった、不遇の「最巧」王者クロフォードですが、このポーター戦「妥結」を受けて?トップランクとの契約を更新し、移籍はしないようです。

興行はトップランク主催、TV中継はPBC側のFOXによるPPV、という形だそうですが...このカードがこういう形で納まったのなら、今後、他のカードではどうなのか、と期待もしたくなります。
もっとも、スペンス戦もパッキャオ戦も、それぞれに「時」を失い、過ぎ去り、というのが現状かもしれません。


ひとまず、クロフォード、スペンス戦「未実現」が象徴する「会社の違い」という壁が、今回、それに次ぐレベルのカードでなんとか乗り越えられたのは、悪くない話です。
それこそ他の階級、井上尚弥、カシメロ戦などは、クロフォード、ポーター戦と比べれば、遙かに低い壁であるはずですし、ややこしいこと言わず、すんなり決まってほしいものです。
まあこれは、やるなら日本の大箱で、という目論見が、今のところ困難である、というのが、なかなか発表に至らない要因なのでしょうが。


とにかく予定通り、すんなり行われてほしい、というのが第一ですね。
トップランクは10月にフューリー、ワイルダー第三戦、11月にこの試合があり、加えて12月にはMSGでロマチェンコvsリチャード・コミー戦、とダン・ラファエルがツイートしていましたが、これが本当なら、年末に向けて、なかなかのラインナップです。


井上尚弥も「年内、国内、大箱」試合が難しいなら、10月、11月にこの辺の興行に出る形で、試合しても良いかもしれません。
まあこれは、傍目には、という話でしかないですが。
さらに、昨日帰国した中谷潤人は、年内に米国でもう一試合、という話が出ているらしいですね。ことによると今度はMSG登場...?






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スターの華と、地道な心がけ 武居由樹、2戦目も初回KO勝ち

2021-09-14 12:56:34 | 関東ボクシング




FODでも見られるようになっている、元K1王者武居由樹の二戦目を見ました。

K1のスター選手の中でも、かなり人気があったらしいですが、ボクサーとなってからの姿を見ると、それも納得というか。
しっかり集中して、緩みがないし、抜群のパンチ力にかまけた驕りも見えない。
こういうところが、スターとしての華やかさに、矛盾無く繋がっている、という印象でした。

また、八重樫東の指導ゆえか、打ったあと丁寧に動いて外す心がけも見えました。
ただ、時折、考えなく、と言ったら悪いですが、安易に真っ直ぐ下がるときがあって、あれは今後、直さないとまずいかもしれません。
攻撃に関しても、もっと防御の手立てが揃った相手だとどうかな、と思いはしますが、それは2戦目だし、言うべきことでもないのでしょう。


もちろん、今後のことを保証など誰にもできませんが、今のところ、想定し得る中で一番良い、という印象です。
那須川天心との対戦、という話も出たようですが、まあそれはまだ先として、当面日本人ボクサーとしかカードが組めないとしたら、そっち方面で苦労がありそうですね。
もし井上尚弥の試合が次も海外になるなら、一緒に連れてって、4回戦でもいいからあちらで、とかいうわけにはいかないんでしょうか。
何しろ、試合の数をこなしていって、徐々に磨いていってほしいなあ、と思う好素材、ですね。



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さて、メインが初回で終わって、放送時間残り何やるのかな、と思ったら、木村蓮太朗vs齋藤陽二の試合が、フルラウンド見られました。ありがたや。
この試合、当日、有料のライブ配信があった(2千円くらい?)とのことで、何か悪いなあ、という感じもありますが...。

内容としては、報じられたとおりの激戦。
初回、4回に喫したダウンは、身体がくっついたところで、相手のパンチを視認出来ず打たれていて、ちょっと課題というか...今後、日本人ボクサーと試合が組まれ続ける情勢で、相手陣営に狙われるだろうなあ、と思います。
これは木村のベストがフェザー級と見れば、単にパワーや耐久力の問題だけでなく、階級の違いも響いた、と見るべきなのかもしれませんが。

しかしそれ以外のラウンドは、ジャブで懸命に突き放し、ヒットを重ね、ボディブローを目に見えて効かせて挽回、というところで、ドローか僅差勝ちでまあ納得。
しっかり巻き返して、試練の一戦を乗り越えた、というところでした。
見応えありな試合で、これなら2千円...確かに他の配信より若干お高いですが(笑)見た方々も得心がいったのではないでしょうか。





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前日メイン中止で二試合のみ興行 ボクサーのワクチン接種はいつ?

2021-09-12 09:40:47 | 関東ボクシング




金曜夜の遅くになって、ネットで岩田翔吉のコロナ陽性、翌日の芝力人戦延期、つまりメインの日本ライトフライ級タイトルマッチがなくなることを知りました。
アンダーも他の事情でなくなった試合があったりで、結局二試合のみの開催、払い戻しを受けた観客も観戦は可能、という処置になったようです。
この対応は、興行者にとってかなり厳しいものでしょうが、観戦予定者に対して、目一杯の誠意、気遣いなのではないでしょうか。


この秋、大箱使っての大興行は難しい情勢にせよ、ホールでは観客制限の上で行われる好カードがいくつもあります。
しかし、もしその試合を見に「突撃」しようとして、こういうことが起こったら...と思うと、やはり不安にかられてしまいます。
海外でも、タイソン・フューリーをはじめ、デラホーヤやらローマン・ゴンサレスやら、「ネリ退治」で知られるブランドン・フィゲロアやら、あれこれありすぎて全部覚えてられへん、というくらい、大勢が陽性反応を受けて、試合の延期を余儀なくされています。

こればかりは誰にでも起こり得る、仕方ないことではあるんですが、やはり以前、協会とコミッションの連絡協議会でも出た話としての、プロボクサーのワクチン職域接種というのは、どうにかならんものかなあ、と思います。
これが実現して、その情報が開示される、という形になれば、こちらも安心して観戦予定が立てられるというものなんですが。悩ましいところです。



もっとも、海外のボクシングやサッカーの会場を見るに、ワクチン二度接種=マスクなし、飲酒解禁、客数制限なし、とやってますが、その結果が相次ぐコロナ陽性なのでは?という危惧もあり、やはり大箱での大興行は、なかなか難しいのでは、と思います。
ホールでの試合ならまだしも、井上尚弥や村田諒太の試合となると、どうなんだろう...という気がしてなりませんね。



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試合ですが、かつて、九州のリングで激闘を繰り広げた永野祐樹と別府優樹の再戦は、永野が返り討ちの5回TKO勝ち。
永野の左強打が3回から決まり出し、別府はダメージを受けてダウンを繰り返しました。
永野は王座奪還へ生き残り、別府は残念ながら「時」が過ぎた、と言わざるを得ない姿に見えた。そんな試合でした。


関西ボクシングから生まれたスター数あれど、その先駆としての存在感は並ぶ者なし、と言える「浪速のロッキー」赤井英和の子息、赤井英五郎は、初回TKO負け。
一見して「良く鍛えてるみたいやけど、これはボクサーの身体なんやろうか」という印象でしたが、こちらもデビュー戦の岡村弥徳がより柔軟に動けて、連打してくると、まともに打たれ続け、立て直せませんでした。残念でした。




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米国デビューですんなり勝つ 中谷潤人、凄すぎる初防衛

2021-09-11 16:06:20 | 海外ボクシング




いきなり出てきて、すんなり勝つ。
あれこれ凄い凄いと言い募るヒマさえなくて、その凄さが伝わっているのかどうか心配。
今日の中谷潤人についての感想は、簡単に書けばこんな感じです。


初回から中谷、右リードで厳しく突き放し、外から内から、角度を変えた左を打ち分け、初回終盤にはもうアンヘル・アコスタの腰を落とさせ、鼻血も流させる。

2回、中谷が左ボディストレート、上にフック。さらに左でまたアコスタの腰が落ちる。
ドクターチェック入る。鼻血で?目に血が入るでなし、こんなもん休憩やないのか、と最初思ったが、出血の酷さのみならず、骨折か何かの可能性を見ているのか、やたら長いチェック。
この回終盤、攻め込まれたアコスタがアッパー気味の右をヒットするが、それ以外中谷が上下ともにヒットでまさる。

3回、上下ともに、中谷が外からのパンチを打っておいて「本命」はインサイド、という攻め。左ストレートや右アッパーが、アコスタのガードを通過する。
二度目のドクターチェック入る。この回終了後のインターバル、レフェリーはアコスタのコーナーを注視している。
結局4回、30秒ほどで試合が止められ、TKOで中谷勝利となりました。



早々から中谷が厳しく距離を掴み、内外の打ち分けで先制。
アコスタは反撃しようと接近するが、これが中谷のズルいとこで(笑)見た目と違って、実は全然接近戦が嫌じゃない。むしろ得意かも。
アコスタも手数は出すが、ヒット&カバーの応酬で打ち負け、要所で直角にボディを突き立てられてしまう。
外から打っておいてインサイドへという中谷の打ち分けにも対応しきれぬまま、酷い出血のため(他にも原因があった?)TKO。
中谷から見れば圧勝、アコスタから見れば惨敗。試合後、ミゲル・コットの苦い表情が全てを物語る、という試合でした。


凄い凄いと言いたいのは、やはりプロとして初の米国リング、そしてタイトル初防衛(メキシコで三浦隆司が勝っていますが、アメリカで世界タイトル初防衛は、今日の中谷が初だそうですね)という試合にもかかわらず、上記したように、中谷がいつも通り、自分の良さをすんなり出して勝った、その一点です。

中学生のときから、ロスでトレーニングを重ねてきた来歴は確かに、従来の日本のボクサーの枠を越えたものがありますが、さりとて初の試合ですし、屋外で夕刻の試合、現地調整でフライ級への減量も楽ではなさそうで、そこに緊張や何や、となれば、本来の力から何割か目減りした状態で闘わざるを得ないのでは、と危惧していたのですが、そんなものは終わってみれば徹底的に無意味でした。
攻防の精度と多彩さ、距離構築の厳しさにおいて、これほどに差を付けた内容を見ると、もしアコスタの出血がなく、彼の逆襲があったとしても、最終的にはクリアに中谷が勝っていただろう、と。贔屓目なしに、そう思わされました。



今回の試合は、5月に予定されていた村田諒太の、東京での試合のセミに入る予定だったものですが、終わってみれば、海外で闘うことになったことは、幸い以外の何物でもなかった、と思います。
名の知られた元王者に、上昇期にある王者が、その良さを存分に出して勝つ、その様を彼の地のリングで「実際に」見てもらえた。
海外のリングで闘う選手が、王者が増えた昨今でも、実はなかなか無いパターンだったりします。

今回、中谷潤人はその若さ故に、単なる実力のみならず、さらなる飛躍の可能性を見せつけたと言えるでしょう。
トップランクの総帥アラムや幹部たちも、それをしかと見たでしょうし、米国のボクシングファンもまた、同様だと思います。



しかし、これほど様々に意義深い、大一番の勝利であるにもかかわらず、中谷潤人は改めて、本当にいつも通り、涼しげな、他人事みたいな顔で、10時開始のWOWOW生中継、その冒頭にいきなり現れて、すんなり勝って「しまった」ような風情でさえありました。
なんか、風情というのか情緒というのか、本当にこのボクサーは、色んな意味で底が知れないというか、奥深いというか...一筋縄ではいかん、というのは新人王戦のときから変わらぬ印象ですが、そのスケールアップがあまりに着実過ぎて、見てるこちらがついていけない、という感じさえします。

何しろ、中谷潤人は、そのキャリアを決定づけるかもしれない、過去最大の勝負に勝ちました。
その評価は、名声は、一気に数段飛ばしで上昇し、今後は試合の度に、これまでにはないレベルの期待と注目が集まるでしょう。

しかし、彼なら当面の間、そういう諸々さえも、変わりなく平然と、涼しげな表情のまま、乗り越えていくのではないか、と思います。

見事な勝利でした。中谷潤人に拍手です。
国内外問わず、試合以外のところでいろいろ大変な話題ばかりですが、良い物を見せてもらって、かなり気分が明るくなりましたね。



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と、ご機嫌さんで書き終えればええようなものですが、さすがに、こら酷いでんな、と言わざるを得ないのが、メインの判定。

試合挙行について云々、というのもありますが...ジャブ打たれまくって、空振りばっかりしとる方が勝ち、と言われてもねえ。
知らん間にルール変わったんですか、という、ツッコミだかボケだかわからんですが、まあそんなことしか言えませんね、もう。

本当に、王国メキシコの威信も地に落ちた、としか言いようがありません。
というか、元々そんなもんあったんかどうか疑わしい、という気分にさえなろうかというものです。


試合の合間にカネロが来て、インタビューに応えてましたが、同時通訳の方も、あれこれ取捨選択しながらの仕事は難しいと見えて、聞いてて何言ってんのか全然わかりませんでした。
実況解説の皆さんも、変な取り繕いせないかんもんで...ていうか、何であんなことする(させる)んやろう、と疑問です。
見てるこっちは、解説者がその見識でもって、自分の見解を述べる様を見たいし、それを聞きたいんですけどね。
それが有料放送の値打ちというものでもあろうに、と思うんですが...なんか、妙な枷というか縛りというか、そういうものが見え隠れして、これまた嫌な気分になってしまいました。





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こちらが先になった 尾川の対戦相手、フジレに変更

2021-09-10 09:16:52 | 海外ボクシング




以前、尾川堅一がシャフカッツ・ラヒモフに勝ったら、次に対戦する選手となるアシンガ・フジレについて触れたことがありますが、ラヒモフ負傷で延期となったIBF王座決定戦の相手が、フジレに変更となった、とのことです。

ラヒモフ、フジレ共に、当然尾川にとって強敵でしょうが、客観的にどちらの方を見たいかと言われれば、断然フジレの方なんで、そういう意味では良い話です。
スピード、センス抜群、しかしまだ若くて、セーフティーな判断をしないところもある。
ある意味、今が一番、見ていて面白い時期です。悪いなあ、と思いつつ、正直に書きますが。


尾川vsラヒモフはUAE、ドバイ開催の興行に入っていましたが、記事によると開催地、日時は未定
この辺、国内の情勢がまだまだ安定しないし、年内に日本で、とすんなり行きそうにもないですね。


さりとて南ア遠征というのも...高山勝成やランディ・スイコ、さらに昔はオルズベック・ナザロフが行ったことありますが、単に会場の雰囲気だけでも「こら大変」と一目でわかるものでした。
サッカーの南アW杯の前に読んだ本では「地球上で、戦争やってないとこで一番危ない都市は」という問いに、フリーのジャーナリスト諸氏が口を揃えて「ヨハネスブルグ」と答えてもいましたね。

フジレの試合が前回、米国で行われてはいて、出来れば次もそうなれば、それが最善かもしれませんが...はてさて、どうなりますか。



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以前も貼った動画ですが、一応。
5月のマーティン・ウォード戦ダイジェスト。IBFのイリミネーションバウトです。








こちらはラヒモフvsフジレのダイジェスト。
両者のラフ行為、ラヒモフの違法薬物使用疑惑などなど、あれこれ禍々しい試合。
これはフジレの若さが出た、と言える試合ではあります。








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間違いなく大器、逸材だった 大森将平引退発表

2021-09-09 07:01:43 | 関西ボクシング




大森将平の試合を最初に見たのは、新人王トーナメントのどの試合だったか、記憶が定かではありません。

後のスケールの大きな強打者のイメージと違い、やたら下肢が柔軟で「ふにゃふにゃ」しているなあ、とさえ見えたのが印象的でした。
動きが柔らかく、リーチが長く、相手にしたらやりにくい選手だろう、と。


それが全日本新人王獲得後に見た数試合では、抜群の体格を生かした、迫力あるロングレンジのパンチャーになっていました。
下肢は程良く柔軟、動いて外し、サウスポーから左の強打を上下に打ち分け、右アッパーやフックの「返し」も出る。
神戸のリングでフィリピンのアルバート・アルコイを初回ストップした試合や、京都でクリスチャン・エスキベルや見高文太を倒した試合を直に見て、これは日本タイトル、或いはその先も、という期待が高まりましたが、益田健太郎に圧勝しての戴冠で、その評価は全国区のものになりました。


しかし、この試合を最後に、初防衛の向井寛史戦以降、下肢の柔軟さが失せはじめ、下半身から連動して身体を振りつつ、長いストレートパンチで突き放していくボクシングの、防御の「前提」が崩れていきました。
上体を振らずに打っていくので、相手の反撃を食う頻度が高くなり、それを補う防御が間に合っていない。
今振り返ると、その問題点が一気に噴出したのが、マーロン・タパレスとの初戦だったように思います。

今でもよく覚えていますが、京都の島津アリーナ、二階席最前列から見ていて、試合開始早々から「近い!危ない!」と見えました。
早々に強打される距離に立たれている。このままでは...と思うと同時に打たれ、試合は2回早々に終わりました。


その後のキャリアは、上位進出に伴う試練、というには収まらない不運の数々があり、終わってみれば唯一の「世界戦」となったなったタパレスとの再戦も、相手の体重超過というトラブルに見舞われました。
スーパーバンタムでは山本隆寛にストップ勝ちしたものの、勅使河原弘晶に激戦の末、TKO負け。
西田凌佑に判定負けしたのが、結局、ラストファイトとなりました。



上体を振りつつ前に出て突き放す「型」では、本当に強かったですが、ベストファイトの益田戦以降、あの体格ではやはり減量もきつかったのか、原因は何かわかりませんが、良い展開で闘えた試合は、WBCランカーのヒメネス戦くらいでした。
出来たらもう少し余裕のある体重設定で、本来の型で安定して良さを出すことと、それ以外の不足を踏まえた上での技術向上に取り組んで、再起してほしいと思っていました。

勅使河原戦の次に、フェザー級の体重で闘った再起戦などは、悪くない内容を見せてもいました。
今の丸田陽七太のように、適切なタイミングで転級出来ていれば、と思ったりもします。
しかし西田戦の敗北は、結果として、さまざまに厳しい「断」に繋がるものになった、ということなのでしょう。



抜群の体格、そして素質にも恵まれた大器、逸材だったことは間違いないですが、同時に、それがいつ、どのようなきっかけで失われるものかは誰にもわからない。
ボクシングの過酷な一面を、改めて思わされる。大森将平はそんなキャリアを終えることとなりました

しかし若手時代から浮上してくる過程を見ていて、本当に大きな期待を抱かせてくれた、素晴らしいボクサーだったと思います。
ホールで見た益田戦の衝撃と感動は忘れられません。改めて感謝したい気持ちです。お疲れ様でした。





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丸田陽七太初防衛は曲者、日野僚と G+かBoxingRaiseか、ライブに期待

2021-09-07 11:12:58 | 関西ボクシング




ということで、坂晃典と共に、関西リングの貴重なタイトルホルダーであるスター候補、丸田陽七太の初防衛戦が決定
11月27日、後楽園ホールです。

少し前に、日にちだけはさる筋を通じて知らされていましたが、相手がサウスポーの曲者、日野僚と知って「むー」と思っております。
何が「むー」なのかは置きますが、ランクの数字以上の難敵である、それだけは確かです。
佐川僚戦で示したものとは、また別の部分で、いろいろ試される試合になるように思います。



セミでは渡部大介vs阿部麗也の再戦が組まれ、これが来春の指名試合における挑戦者決定戦。
こういう興行、次への繋がりも見えて、良いですね。
どちらが上がってきても、これまた丸田の将来を左右する強敵です。

ていうか、「はじめの一歩」トーナメント優勝者であり、「渡部違い」でも知られる渡部大介と、ここまで無冠とは、もはや七不思議のレベルにある阿部麗也とのカード自体、充分メインで通りますね。
コロナ渦での国内好カード実現の流れは、他にも様々に散見されますが、収束後も是非、この調子で行って貰いたいです。



で、土曜日、ホールということで、放送や配信はどうなるのかなと。
G+で生中継か、DANGAN興行なのでBoxingRaiseのライブ配信なのか。
G+は野球のシーズンオフでも、生中継やるとは限らないときがあるんで、一番確かなのはBoxingRaiseの方ですが。
この辺、ちょっと他にもあれこれありまして、ホールに突撃するのは難しそうでして...なんとか、ライブで見られるように、と願っております。




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調整に無理がなければ幸いですが 拳四朗vs矢吹戦、22日開催

2021-09-06 20:26:31 | 関西ボクシング




延期になっていた寺地拳四朗vs矢吹正道、WBCライトフライ級タイトルマッチは、22日に開催
今日、真正ジムから発表がありました。
販売済みのチケットそのまま流用、ということで、先日届いたチケット持って、観戦に行くことになりそうです。


ただ、おそらく考え得る中で最小限の延期で「済んだ」のでしょうが、プロモーターとしてはそれが望ましいことだとしても、ボクサー自身の体調について、それが最善だったかどうかはわかりません。
もう少し間を置くのかな、と思っていましたが、結果として僅か12日の延期。地上波TV局の生中継がないからこそ、出来ることなのでしょう。
練習も一度止めたものを、一からやり直して、ということではないでしょうから、調整に無理なしわ寄せが来ていなければ良いが、という危惧を心の片隅に置きながら見る、そんな試合になりそうです。


もちろん、そんなものを感じさせない好ファイトを期待はしますし、そもそも、どのような内容や結果になろうと、両選手ともに、そのあたりに関しては何も言わない腹づもりのはずです。
当然、言うに言えない部分でもあるでしょうが。
単に会場がどうこう、という以外にも、色々と事情もあり、それも含めてプロの世界、勝負の世界は過酷なもの、なのでしょう。
しかし、それをわかってはいても、こういう納得を安易にしたくはない、という気持ちでもありますね...。



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