さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

4度目はあるのか

2008-04-13 15:52:48 | 海外ボクシング
週末になって、ようやく、イスラエル・バスケスvs
ラファエル・マルケスのラバーマッチを見ました。

初戦、二戦目ともに、見る者の記憶に焼き付く激闘でしたが、
三度目もまた、ご覧の通りのすごい試合になりました。
バスケスのタフネスとスタミナは驚異的ですが、
マルケスも強打のアウトボクシングでバスケスを突き放す。
一進一退の末、最終回バスケスの猛攻、そして終了間際のダウンシーン。
結果も経過も知っていてなお、興奮してしまいました(^^)

それにしてもバスケスって、ファイターの割にはパンチが鋭く、
力みがないですね。それでどんどん前に出ますが、
時にはうまくサイドに回って追撃したり、巧さを感じるファイターです。
なおかつ馬力がものすごく、あのマルケスでさえ、結局はさばききれない。

WBC王者ですから、西岡、下田といったランカー勢、
そして一階級下の王者である長谷川との対戦も可能なわけですが、
これはかなり手強いでしょうね。
ただ、挑戦者、対戦者の善戦を許すタイプ、スタイルかもしれない、という気もしますが。

さて、このカード、4度目はあるんでしょうか。
エキサイトマッチ解説でジョー小泉さんが「4度目が実現すれば報酬が億を超える」と
言っていましたが、そうなると、誰が何を言おうと、話はそちらへ動くのでしょうね。
しかし1位ナパポーンや、上位選手たち(西岡、下田含む)の権利はどうなる、
ということで、ひと試合他の相手との試合を挟むべき、という意見もありましょう。
そうなると、また暫定王座云々、とかいう話になるのでは、という気もしますが。


さて、今日もウェルター級の世界戦が行われていますが、
私は情報シャットアウトで明日まで耐えます。
明日はCSフジでフライ級の日本、東洋戦もあり、
結果知らずでボクシングをたっぷり見られる、楽しい月曜日です(^^)

コメント (2)
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5、6月の世界戦

2008-04-12 22:02:36 | 長谷川穂積
既に発表があったとおり、世界戦がみっつ決まりました。

まず、5月19日、ディファ有明で、WBAライト級(ノーマル王座)の
タイトルマッチ、ホセ・アルファロ(ニカラグア)に、
小堀佑介(角海老宝石)が挑みます。

相手のアルファロは、見たことはないですが、
ホセ・コット(ミゲル・コットの兄)と引き分けた
プラウェート・シンワンチャーを二度倒し勝利しているだけに、
かなりの実力者だと思います。

小堀にとっては一階級上での世界挑戦となり、
しかも試合まであと一ヶ月ちょっとです。
けっこう厳しい条件かとは思いますが、
ライト級での世界挑戦、滅多にないチャンスですので、
頑張って欲しいと思います。

ちなみにこの試合、スカイAで生中継されるとか。
前座に同級1位の選手が出るとかいう話もあります。楽しみですね(^^)


さて、6月12日、日本武道館ではダブル世界戦興行です。
WBCバンタム級チャンピオン長谷川穂積が6度目の防衛戦で
9位のウルグアイ人、クリスチャン・ファッシオと対戦だそうです。

「ボクシング・ワールド」3月号の、バンタム級コンテンダー特集によると、
ファッシオは当時WBC11位、14勝9KO2敗。
キャリア不足は否めない、危険度「C」ということでした。
そもそも、ウルグアイのボクサーというのが、ちょっとイメージありません。

なんでも近々、1位のウィラポンと、2位のブシ・マリンガ(南アフリカ)とで
次期指名挑戦者決定戦が行われるそうで、次の指名試合までに、
今回は下位の相手と選択試合、ということなのでしょう。

まぁそれは普通のことなんで別に良いんですが、またぞろ
「KOで良いところを見せてもらいたい」なんてことを、
世界的プロモーターの「ボクシング界のナベツネ」氏が口走っているそうで(呆)。
ホンマ、頼むから、黙っててくれませんかね。色んな意味で誰も得をしないし、
何も良いことがないですから、ホントに。


さて、この試合と同時に挙行されるカードがちょっとすごいです。
WBAスーパーフェザー級タイトルマッチなんですが、
ご存じエドウィン・バレロに、1位のイスラエル・ペレス(アルゼンチン)が
挑む指名試合です。

これもボクシング・ワールド3月号に詳しい記事がありますが、
このペレスというのが、アマ時代バレロを破ったことがあり、
プロでも世界1位に上がってきて、米国でも試合経験のある、
なかなかの強敵なんだそうですね。

しかし、WBAの軽・中量級の指名試合、しかもベネズエラとアルゼンチンの
トップ選手同士の世界戦を、日本で見られるとは...これはすごいことです。
残念ながら平日の関東開催、とても生観戦はかないませんが、
TV中継をしかと見ようと思います(^^)
あー、でも、会場で見られる方々が羨ましい...。

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好試合でした、が...

2008-04-06 00:57:02 | 粟生隆寛
わーい、阪神また勝ったーq(^^)p
...じゃなくて、今日はJCBホールに行ってきました。

ボクシングファンの多大な注目を集めた榎洋之vs粟生隆寛は
ジャッジ三者が揃ってドローという判定を下しました。
判定については、私もほぼ五分と見ました。

会場で見た率直な感想としては、緊迫感のある良い試合でした。
初回、思ったよりも動かず、受けて立つ構えを見せた粟生に対し、
榎は最初から追いかけるイメージだったのでしょうか、
やや意表を突かれた感じに見え、序盤、粟生の右リードと
速い連打で先手を取られ、それが終盤まで響いたような印象でした。

榎は中盤から、サウスポー相手でもいつもと変わらず左ジャブを当て続け、
ポイントを奪い返しにかかりますが、右の攻撃にはほとんどつながらず。
粟生は終盤、榎のジャブに苦しみながらも左アッパーを好打。
試合終了後、両者がコーナーに駆け上がり勝利を主張しましたが...。


ドローの判定を受け、場内はほぼそれに納得していたように思います。
私も同じ思いでした。

繰り返しますが、両者はそれぞれの持ち味を出して、
緊迫感のある試合を見せてくれました。
しかし、ボクシングファンの期待を集め、日本屈指の好カードと言われ、
JCBホールのこけら落としとなる、世界挑戦者決定戦。
こうした「大舞台」「大試合」としての期待に応える試合だったかどうか、
という点では、この試合にやや不足を感じました。

私は試合前に、両者のここ数戦の不調を精算してもらいたい、という
期待をしていました。
その期待は粟生の序盤における、意外な出方、足をそんなに使わずに
榎と正対し、今まで不足を言われた右リードを数多く出して闘う姿によって、
ある程度は実現されたと感じます。
対する榎は、サウスポー相手、しかも粟生相手であっても、
いつも通りに違和感なくジャブを当てていき、こちらもさすがと思わされました。

しかし、やはりこの両者が、近く世界に挑むとしたら、という話になると、
「それはどちらが行っても、クリス・ジョン攻略は難しい」ということで、
試合後の飲み会において、全会一致の結論が出ました。
そういう話とはまた別に、好カード、好試合であったはずなのに、
なんだか唐突にWBAによって承認された「挑戦者決定戦」という看板が、
終わってみれば、ちょっと余計だったような気がします。


さて、両者及び両陣営は、再戦にあまり積極的でないような報道がされています。
しかし、試合後、苦笑い(?)を浮かべていた榎洋之、
悔しさから涙を落とした(ように見えた)粟生隆寛、
共に今回の試合で足りなかったものを得るために、
是非、再戦して、雌雄を決してもらいたいです。

その試合において、勝者が世界挑戦で勝利しうると思わせる何かが
今度こそ見られれば、何よりなのですが...。

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JBCじゃなくてJCBホール

2008-04-03 23:07:42 | 粟生隆寛
そんなわけで、この土曜日は、JCBホールに行ってきます(^^)

なんやら、チケット完売!いうて、大騒ぎですね。
もっとも、そう喧伝された後に、普通にチケットぴあで買えたんですが...。

まあ、そんな話はどっちゃでもええとして(←よくない?)、
当日は大変な盛り上がりになりそうです。
この会場で初のボクシング興行ということもありますし、
やはり榎洋之vs粟生隆寛というカード自体に、
ボクシングファンの期待が集まっているのでしょう。

ただ、過去数戦の両者の闘いぶりを見ていると、
両者共にちょっと冴えない面がありました。
榎はタイ人の好打を浴びたり、元ユース王者杉田にもやや苦戦したり。
粟生も、王座奪取戦、防衛戦二試合、いずれも鮮やかにとは行きませんでした。

ただ、そういう状況だからこそ、このカードが組まれる意味がある、
というのも一面の真実かもしれません。
JCBホールのこけら落とし、満員の観衆、全国のボクシングファンの期待、
そしてWBAが与えた、世界挑戦者決定戦としての承認。
これらの背景が、両者の奮起を促す効果があると思います。

セミファイナルの下田vs山中と共に、好試合を期待しています。

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