さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

週末はオンデマンドでボクシング三昧 世界は狭くなりにけり

2019-04-01 19:35:53 | 海外ボクシング



ということでこの週末は、オンデマンドで、或いは後追いの動画で、
国内や海外の試合をかなり見ました。
昔はビデオテープを購入しないと見られなかったものが、簡単に見られるようになり、
カリフォルニアにフィラデルフィア、マカオに横浜まで網羅出来てしまう。
世界は狭くなったものだなぁ、と今更ながらしみじみ思います。
そんなことで、簡単に見たものの感想文なぞ。


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DAZN、日曜午前からのライブ配信は、カリフォルニアの試合

アンヘル・アコスタは、2回に身体を逃がしつつ打つ左フックのカウンターで
老練ガニガン・ロペスをぐらつかせるも、ロペスはアコスタの左腕を掴んで逃れる。
その後、ボディ攻撃などで抵抗したロペスでしたが、8回、同じパンチでぐらつき、
今度は追撃を受けて倒され、そのままKOとなりました。

サウスポー相手に、身体を逃がしながら左フックでカウンター取れるアコスタには、
やっぱり天才的なものを感じます。また来日してくれんものですかね。


メインはスター候補ライアン・ガルシアが2回、怒濤の連打攻撃のあと、
小さい右アッパーで倒す、という、勢いだけではない芸の細かいとこも見せて、
結局2回終了でTKO勝ち。

記事には伊藤のライバルとか、ジャーボンタ・デービスと舌戦、と出ていますが、
アンダーに出た「メキシコのロッキー」ことエデュアルド・エルナンデスもまた、
ガルシアのライバル的存在かも、と思います。

米国初試合で、左フック連打で猛攻、右アッパーで倒して、こちらも2回KO勝ち。
ただ、ガルシアがもう、ライト級くらいに見えるのに対し、ちょっと小柄ではありますか。
しかし前に出る割に打たれず、攻めて攻めて倒す、というここまでの試合ぶりの数々は、
非常に魅力的です。今後楽しみです。


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日曜日は夕刻からBoxingRaiseで横浜の試合を観賞。
OPBFミニマム級タイトルマッチ、小浦翼がリト・ダンテに最終回TKO負けでした。

負けは多いがKO負けゼロ、タフネス自慢のベテラン、という情報どおり、
少々打たれても、身体ごと叩きつけるような右フックを打ってくるダンテに対し、
小浦は動いて外さず、足を止めて押し合いながら、インサイドに右カウンターを狙う。

序盤叩いといて、その後動くつもりかな、と思ったが、右カウンターやアッパーが入っても
ダンテ止まらず、倍の手数を返してきて、小浦がそれをもらう、悪いスタート。
カウンター取れる、相手の反撃はブロック出来る、という自信があったとしたら、
その目算は早々から間違いだと見えたが、小浦は闘い方をはっきりとは変えませんでした。

5回、二度のバッティングで左右の瞼を切られ、その間には右を食ってぐらつく。
小浦の右カウンタ-、アッパーは、一打の鋭さはあり、もちろんダンテも楽ではなかったですが、
常に手数でまさり、反撃から連打へと繋げてくるダンテが、中盤までリード。

終盤ダンテの疲れに乗じ、小浦も右ヒットさせるが、追撃が甘く、
打った後の動きも乏しくなって、また反撃され、という具合。
最終回、ダンテが右ヒットから連打で追撃、小浦打ち込まれてTKOとなりました。


事前の映像などの情報、或いは試合自体の立ち上がりからして、
この相手に止まり加減で打ち勝とう、という闘い方は、早々に変更されるべきと見えましたし、
場内音声のみの配信によって、割とクリアに聞こえるセコンドの声は、小浦にそう促すものでした。

しかし実際、小浦がその声に従うことはなかった。4回だけは、動いて捌く流れでしたが。
もちろん、最初からもっと動いていたとて、捌いて勝てた保証はないですし、
若く成長期にある小浦が、減量苦などの理由によって動けなかったのかも、と思ったりもしますが、
とにかく目に見える試合の展開は、これでは厳しいなあ、としか言えないものでした。

新人王の頃に見て、センス抜群だけど、割と打ちたい、手応え欲しい、離れると落ち着かん、
という風でもあるなあ、と僅かに危惧もしたものですが...
その辺の内実は、今後のキャリアによって、見えてくるのかもしれません。


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土曜日、ライブ配信で見られるという記事を見た、木村翔再起戦inマカオでしたが、
結局見られず、動画を発見して、見ました。
えらい場所から撮ってはります。しかも、4K画質です。





試合としては、つつがなく、という感じですね。それ以外、何も言えません。
今後、中国で人気選手として、好待遇を受けて活動出来るのだとしたら、まさしく画期的ですが、
その辺も含め、要注目です。



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こちらも動画発見して見ました、小原佳太のフィラデルフィアでの試合
クドラティロ・アブドカハロフ戦は、3-0判定負けでした。





小原、思った以上に身体で押された印象でした。
その上、手数が多く、攻め口が多彩なアブドカハロフは、
体勢を崩しても強引に打っていったりで、小原の攻めを止め、防御姿勢に追いやり、
その上でまた攻める、という展開を巧みに作り上げ、序盤からペースを握りました。

中盤までリードされた小原、クリアに取った、と見えた回は7、9、11くらいか。
10回は逆に左を端緒に連打され、ロープ、コーナーに追われる。
アブドカハロフのパンチは、切れも精度もさほどではないが、
当てどころかまわず数を出せる強みあり。
判定は大中小の差はあれど、3-0でした。
小原の右ヒットを最大限に見ても、勝ち負けは動かず、と見ました。

以前に見た映像以上に、アブドカハロフの身体に厚みを感じたし、
小原のパワーが、思った以上に出なかった、通じませんでした。

それに、アブドカハロフが後ろの右足を引いて、小さく後退する動きが、
小原の右ストレートを殺し、たまに食っても威力を半減させてもいました。

総じて、力でも技でも、相手の方が少しずつ上だったかなあ、という試合でした。
残念ですが、世界ランカー相手に米国で挑んで勝つというのは、
ましてウェルター級でというのは、険しい闘いですね。
それに挑んで、闘って見せてくれた小原に、まずは拍手したい気持ちです。


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そういうことで、本日の一曲。
Grand Slam の Faraway です。







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