さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

勝利から一夜あけてあれこれ 井上尚弥、次は4団体統一へ

2022-06-09 13:26:59 | 井上尚弥



ということでさいたまから帰って来て、Amazonのアーカイブ見て、あれこれネットで記事を見て、話題あれこれ。


A-Signチャンネルでは、石井一太郎会長と、元日本ミドル級チャンピオン胡朋宏トレーナーが、興味深い分析をされています。
また、ドネアとの関わりもいろいろとあった、という話も。







やはり、最初のダウンシーンについての解説が良かったです。
あのとき、井上が左を省略したことで、ドネアの防御動作を「誘導」していた、というあたりですね。
ワシル・ロマチェンコがローマン・マルチネスを倒したシーンに準えてはりますが、なるほど、と納得した次第。
井上尚弥はもう、そういうレベルにいるということですね。



試合前には故障もあったとか、具体的ではないが報道がありましたね。
ちょっと気になるところですが、まあ、少年時代から練習を重ねてきての29歳、見た目はまだまだ若々しいですが、ボクサー年齢としては、若いとは言えないところです。
すでにいろいろとあるでしょうし、これからも同様でしょうね。
以前傷めた右拳については、相手のこめかみ打って倒しているんだから、大丈夫なんだろうと思いはしますが。


ただ、オマール・ナルバエス戦やその前後の試合のように、相手のガードの上だろうがおかまいなしにフルショット、というような打ち方は、もう長く見ていないように思います。
普通の人なら当たり前ですが、硬いトコ打たないように、ちゃんと狙って、力加減もしているというか。
たとえば80の力で当てれば倒れるタイミングと角度があるのに、それを120の力で打ってもしょうがない、という弁えが身についたというか。
そのあたりについて言えば、井上尚弥の、ボクサーとしての「青春」はもう、とうに終わっています。
今もすでにそうですが、これからはますます、「大人」のボクサーとして、世界の頂点を狙うボクサー達との闘いに臨んでいくことでしょう。



次はポール・バトラーとの4団体統一戦が最有力、というか、もう青写真は出来上がっているのでしょうね。
場所は日本、おそらく次もさいたまなんでしょう。
詳しい事情など全然知りませんが、これほどの大箱でありながら、毎度毎度、すんなり日程が決まるというのは、何か理由があるんでしょうね。
事前にまとめて取ってある、というだけのことかもしれませんが、加えて使用料がお手頃?なんでしょうか。ホンマに何も知りませんが。

何しろ次、4団体統一というお題目でもって、また大箱興行となるなら、他にも大きなの持ってきて、東京ドームとかいうわけにはいかないですかねえ。
寺地拳四朗vs京口紘人(次の日曜、勝つことが前提ですが)なんかとダブル世界戦とか。
セミセミは中谷正義(これまた来週、勝つこと前提)vs吉野修一郎で。どないなものでしょうか。
中谷と言えば、中谷潤人vsアルテム・ダラキアンなんかも大歓迎であります(笑)。

まあ、こんな気楽な想像が出来るのも、御大将が勝ってくださったおかげです、ということで。



ところでこちらの記事、最後の頁には、次の試合の配信を巡り、AmazonとNTTで争奪戦、とありますね。
今回、井上の報酬が2億1千万円、薬師寺保栄戦の辰吉丈一郎を超えた、という話ですが、こういう話で「取り合い」になったら、さらに条件は良くなるのでしょう...か。
今回、Amazonプライムの配信記録が、先々月のゴロフキン、村田戦を超えて史上1位になったとありますが、こうなるとAmazonとて引けないか。
さりとて、ひかりTVが井上のスポンサーであることも考えると、こちらはこちらで...と。

個人的な都合だけを言えば、あの意味分からん、チューナーだかデコーダーだか知らんが、変な箱ひとつ噛まさないと大画面で見られない、ひかりTVのPPVなんて願い下げですけど、まあそうなることで井上の報酬が良くなるのなら、それは仕方ないか、という気もします。
まあ、何にせよとりあえずは会場行って見ると思いますんで(行くんかい)、基本的には関係ない話ではありますが。アーカイブさえ見られれば良いので。



で、ひとつ胸くそ悪いというか、これまた上の記事でも触れられている、空き巣の話。
海外の有名サッカー選手なんかだと、もうこの手の話、珍しくもないというか。頻繁に聞きますね。
まあ、日本という国もいよいよ、だいぶレベルが落ちてきたんやなあ、と思ったりもします。

もっとも日本でも、昔の有名人なんか、いろいろ例があるらしいですが、被害者の名前は相当なレベルの大物ばかり。
こういう面においても、井上尚弥の「レベル」が上がっている、ってことで良いんでしょうかね。良くはないか。


で、本人はこのようにツイート。
なんだかんだ、この人、基本的に明るくて前向きな感じが良いんですよね。






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2 コメント

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Unknown (NB)
2022-06-09 16:19:52
またまた、とんでもないプレゼント頂きましたね、こんなんテレビドラマでも描けないと思いますよ(笑)
自分は前コメント通りドネア大好きですから、戦前からドネア側からの視点でしたので特に驚きはなく、戦前からそこから見えた井上尚の脅威に恐怖でした。

ドネアよりと言いましても、井上には決して落としてもらっては困る、という思い…です。
まぁ、とにかくこんな心情複雑なカードはちょっと勘弁、という思いですが…観たい(笑)

実際ドネアよりに気持ちがなれたのも、井上への信頼からなんです。
この人間(笑)の強さには、技術等に隠れたズバ抜けた能力があると思います。
この人に逆境や試練、危機感を与えたならば、とんでもない力を発揮出来る能力。
普通ならマイナスになってもおかしくない方向でも、時間とともにプラスにする。
私は今回の試合内容見る限り、コロナ禍をもプラスにしたと感じました。

試合が出来ない中、身体のケアから自分を見つめ直す有効な時間にもなり、もし、もしですがそのまま何事もなくスーパースター路線で激闘を繰り広げる今と、ドネア初戦フルラウンド、骨折までされ苦渋を味あわされ、その後3戦、脅威はなくとも渋とく、自分のパンチは本当に強いのか?と自問自答する事も出来た今回、。

彼にこの苦労と経験さらに貴重な時間を与えた運命こそが、間違いなく井上尚を覚醒させていると思い、ドネア側から見て脅威でありました。

前回、右も食い左も食いでしたから、今回はドネアのパンチまともに食うはずがないよな、と思っていた開始5秒、吹き出しました。
これも尚ちゃんかなっと(笑)しかし早くもスイッチ、ロッド戦同様の『これヤバいかも?スイッチ』。前回はたぶん左食った後…。
本当に…マンガ見てる感じに最近感じるんです、マンガでも無理かも。
ドネアには悪いですがスーパーサイヤ人はやっぱ日本人なのよ!(笑)
しかしドネアの動き、超抜でした、涙ながらに感じました、全然負けてなかった。
でも、初戦後の試合見る限り、長所は蘇ったとしてもモンスター相手には致命的な反応の悪さは不可能だと。いつか必ず食われる…。
因みにみんなドネア全盛は反応もズバ抜けたように言いますが、実際は格下相手にも無駄パンチ食うとこ多い選手なんですよね。
そう考えても、全盛でも尚が上だと思ってます、そして今回でとうとう井上尚弥全盛に足を踏み入れたかと。もう入ってるという人いると思いますが、ここまでのコロナ禍含め、苦難を全て自分の力に変えた今こそ、だと感じます!

今から更にデカい苦難が待ち構えているでしょうが、ドンと来いです、とにかく楽しみで仕方ない、もっともっと強くなる事願ってます、行けるとこまで!
何かすみません、宗教信者みたいで、運命とか(笑)更にバケモノ精神力でしょ、異常警報レベルです(笑)
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2022-06-09 17:37:41
>NBさん

井上の凄さについて、人間力、なんて俗な言い方では収まらないものを感じます。
少年時代から長く続くトレーニングの日々、心倦んでも仕方ない面だってあるはずですが、もちろん周囲の支えや恵みもあれど、基本、前向きで明るい態度が崩れずにいて、それに天性や努力が積み重なっている。
ある種の奇跡ですらある、と思います。
だからこそ、仰るようにコロナの状況でさえ...思うように試合が出来ないという周辺のマイナスはあれど、ボクサーとしてのプラスが確かに見えましたね。
もちろん時代も状況も違えど、社会情勢に左右される中でも、それを生き抜いて飛翔したかつてのスーパースターたちに似たものを、或いは同じものを、井上尚弥という人間は持っているのかもしれませんね。同感です。
初回早々のドネアの左は、会場で見ているとそこまでの印象はなかったのです。早々に井上が思い直したというより、外すこと優先で立ったのかなと。しかし仰るような切り換えだったのかもしれませんね。
若きドネアは確かに、稚気が勝つというか、先に打たせて芯を外し、カウンターで倒すというマンガみたいなことを、フェルナンド・モンティエル相手にやっていたわけで、まあ一種の狂気さえ感じました。あのドネアと、今のドネアを比べて、じゃあどちらかが上か下か、怖いか怖くないか、と言われても、答えの出しようがないですが...井上ならあの頃のドネア相手に対しても、これまた見ているこちらの予測を超えた何ごとかを見せてくれるんではないか、と思います。
いやもう、私も今度ばかりは改めて...いや、いつも同じことばかりかもしれませんが、本当に。しまいに手を合わせて拝んでしまいますね(笑)。
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