なんだかんだとリング外で賑々しいですが、とりあえずそれは脇に置いといて、気になっていた話題。
大橋ジムのライト級トーナメント、とりあえず4月25日に第一戦が決まったそうです。
アジア最強ライト級トーナメント 日本2位の齋藤眞之助、ホープ今永虎雅、齋藤陽二が出場https://t.co/7kVtaIUOFK
— ボクシングビート (@beat_macc) March 14, 2024
しかし、齋藤眞之助、今永虎雅と齋藤陽二が出る以外、反対側の山は誰が出るか決まらず。
カード自体も、抽選とかではなく「齋藤対決」と、今永vs中国人選手との対戦、と決めての発表。
そして、勝ち上がった2選手は、アジアのランカー(相手未定)とそれぞれ準決勝を戦う。で、決勝戦へという流れ。
これ、8人揃わず、合計6人だけで変則的なトーナメントを組んだ...それしか組めなかった、ということでしょうか。
昨年のバンタム級も、居並ぶタイトルホルダーやランカーがほとんど参加せず、堤聖也だけがシード参戦しましたが、今回は現時点では、それもなし。
準決勝からシード参加?する選手が、例えば仲里周磨、三代大訓戦の勝者である、ということでもないのだとしたら、さらにスケールダウンというか。
それを「アジア最強トーナメント」なんて...やる前から看板がぶっ倒れてますね。
本当に、大会の概要だけマスコミ相手に発表して、後は何もせず参加待ちなのか、オファーは一応出すが「気のない」ものでしかないのか、どちらかなんでしょうね。
そんなことで、看板どおりの大会になるわけがない。
逆に、この顔ぶれで優勝500万円なんて、出してどうするのやと思うほどです。
そりゃ、拮抗したレベルの顔ぶれが揃って競えば、好ファイトにはなりましょう。
その結果、今永虎雅が優勝して箔が付けば、主催者としては目出度いんでしょうが、何ともスケールの小さい話やなあ、と思ってしまいますね。
懸念、というのか...大橋の言うことやること、全部真に受けてたら身が保たん、というだけの話ですが(笑)、実際、内情は大したことないなあ、と思うことの方が多いのが、ボクシング界のスタンダードというのか。その中ではまだマシな方なのかもしれませんけど。何しろ井上尚弥効果で、人材は足りすぎるくらい足りていますし。ひとつのボクシングジムが抱える限界を超えているような気がします。
本当に、これではタイトルホルダーや上位が参加しようにも出来ないですね。元からそんなつもりがないにしては、賞金だけがえらく高いのが不思議です。スポンサー向けに大会やりまっせ、という体裁してんのかなあ、と。こんなの、昭和のプロレスじゃないですが「今永虎雅、試練の猛虎五番勝負」とかいって、順番に当てていったらええのやないか、と思いますけどね(笑)。今永のためにやっているようなものですからね。中国人から始めてW斉藤、次にアピチェットかロルダン・アルデア。勝ち抜けたら宇津木秀とか。その先まで行けたらタイトル挑戦と。
保田に関しては、あまり考えたことがなかったですが、確かに言われ見ればそうですね。主催者がWBO地域タイトルを「さらす」ことをしないで、人が集まる道理がないですものね。
ヘビー級の方は、言えば育成のための大会という意味合いで、支持したいと思います。Leminoのコンテンツとしては確かに弱いし、こちらも16人とか行かないまま始まるのかもしれませんが、せめて12人くらいは集まって欲しいですね。シード組まないといけなくなりますが。
普通こういうのって、事前に有力選手に声をかけ、ある程度見通しがついたところで正式開催になるのでは。広く募集するにしても、トーナメントの位置付けや欲しい選手のレベルをもっと明確にすべきで。でないと選手も出にくいですよね。自分一人だけ上でも下でもやりづらいですし。
前回はもろもろ裏で説明し調整したけれど、それでも揃わなかったと好意的に解釈していました。世界ランカーも多かったので仕方なしと。でも今回がこれだと、本当に何もしていないのではと思えてきました。どうもボクシング界というのは、これくらい当然考えている、裏でやっている、と思うものがそうでないみたいで。
そして大橋ジムから保田ではなく今永が出るというのは、見る方としてはいいですが、主催者がタイトルホルダーを出さないのはどうかと。他からしたら、何で自分らだけリスクを犯さなきゃいけないのかと。賞金だけではとても割に合わない。タイトルは参加者募集の餌になるのに、それが自ジムにあるのに使わないって。
大手の大橋とプロモーション専門の DANGAN が組んで、何でこんなことになるのか本当に不思議です。何かもう大橋ジムは、興行多すぎて人手も全く足りてないのですかね。ヘビー級トーナメントは、C級に絞ってますし、ボクシング界にとっては意味のあるものですが、Lemino のコンテンツとしては心配な面があります。