先の週末、CSやネットの生中継、録画などで、あれこれ試合を見ることが出来ました。
まとめて感想を、簡単に。
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土曜夜、G+を見終えたのち、さる筋からメールあり、YouTubeで今から見られますよ、とのこと。
もちろんレックス・ツォvs河野公平の一戦のことでした。
こらありがたい、と慌ててPCの前に。
初回、河野がぐいっと踏み込んで連打、右が当たってツォがダウン。
と、思ったらこれはスリップ扱いだった模様。この辺は敵地ならでは、か。
画像が粗く、切れたり、変な表示が入ったりして、とびとびで見ていましたが、
河野がぐいぐい肉薄し、右がヒット、ボディもかなり深く入ったのがあったように見えました。
しかし体当たり同然の入り方でもあり、2回には酷いバッティングでツォの左目周りが腫れ上がる。
ツォのホールドまがいのクリンチを、一方的に非難するような気にもなれない、若干微妙な感じ。
ツォは5回くらいからだったか、少し河野の突進が止まって、打てる隙間が出来たときには、
サウスポースタンスから、左アッパーを組み込んだコンビを見せる。
しかし河野の突進を持て余し、完全に打ち込むには至らず、7回開始と同時に?負傷判定に。
画質のこともあり、ポイントは正直、よくわからなかったですが、あくまで大まかな印象では、
敵地ならこういうこともあるか、日本なら逆もあるか、と見えました。
試合としてはえらく荒れたものでした。河野は河野らしく闘ったと言えましょうが。
ツォは4人の王者、誰に挑んでも厳しいでしょうが...
香港の若者たちの間で、ボクシングのイメージ向上に貢献し、
クリーンなスポーツ・ヒーローとして支持されているという
彼の存在感と、観衆の熱狂は、非常に印象的なものがありました。
以前見た、ツォについて詳しく書かれた、貴重な記事がこちら。
アマチュア、と我が国では呼ばれるボクシングの記者として、孤軍奮闘の趣あり、
せりしゅんや氏の手によるものです。ご紹介します。
動画はフルのものは見当たらず、ハイライト。
試合は4分くらいで、あとはツォのスピーチ?みたいな感じです。
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土曜日、ホールの試合はG+で生中継。
末吉大が高畑里望に判定勝利、日本スーパーフェザー級新王者となりました。
共に長身、それぞれに趣は違えど、味わい深い技巧派同士。
時に変則的な高畑に対し、末吉の左の多彩さ、精度が目を引く。
バランスやスタンスの調整、小まめに動いての立ち位置の取り合いなどなど、
地味な攻防の中にも、見所がたくさんあって、見ていて飽きない好試合。
味わい深い一戦でしたが、ヒット数、威力とも、やや末吉に分があったか。
公式採点ほどに差はなかったようにも思いましたが。
しかし、味わい深い「止まり」で、双方ともに、決定打には欠けた印象。
共に優れた選手同士だけに、地味な味わいだけでなく、
その先の「美味」を提供してもらいたい、とも思いました。
ことに末吉の今後に、そういう期待を残した一戦でありました。
伊藤雅雪との再戦なんか、是非見たいものですね。
前座では横浜光のホープ、千葉開が順調に伸びているところを見せました。
確かデビュー戦からG+で放送してて、会場でも一回、直に見ましたが、
ジム側が期待をかけているのも納得です。今後が楽しみです。
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先週の月曜日ですか、清水聡のOPBF戦は、友人の厚意により、録画したものを見ることが出来ました。
王者ノ・サミュングの、猪のごとき突進には、半ば呆れてしまいました。
清水は良いの当てても簡単には倒れず、アタマボクシング全開の相手を持て余しつつあり、
スタンスやフォームも乱れかけていましたが、4回に倒し、5回にストップ。
下向いて突っ込んでくる相手に、アッパーを使って、ややこしい展開を打開しました。
もし長引いたりしたら、変なことになっていたかもしれませんが、杞憂に終わって良かったです。
タイトルを獲り、ランキングを上げるためには仕方なかったのかもしれませんが、
もう、こういう相手とは組まない方が良いでしょうね。
清水の感覚がこんな試合で狂ってしまったら、元も子もありませんし。
セミでは細野悟が阿部麗也に大差の負傷判定負け。
以前一度だけ見た阿部は、あまりパッとしなかった印象でしたが、今回は全然違って、驚き。
もちろん不足もあり、細野の出血(自己責任、でしたが...)も幸いした部分はあるにせよ、
日本上位に位置する力は、充分にあるように見えました。
是非和製カマチョ、サーマートとして大成してもらいたいものです(古い)。
細野は日本人に負けるのはこれが初めてとのことでした。
仮に本人が衰えを認めず、変わらず意欲に満ちて練習し、試合に出ているにせよ、
どうしてもこちらの勝手な目には、真鍋圭太を倒した頃の彼ならば、
如何に阿部が良くても、どこかで捉えて倒していただろうに...と見えてしまいました。
ちょっと寂しい気持ちになる試合でした。
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井上尚弥の渡米第二戦は、来週ではなく来秋の見込み、とのこと。
次戦は年内、国内で、他局のとの兼ね合いにもよるのでしょうが、
フジテレビにすれば念願の?大晦日井上興行、となるのでしょうか。
次戦はそれでも仕方ないにせよ、その次が来秋となると、もう一試合、また国内ですかね。
何かにつけて、難しいものなんですね。
「普通」に、ボクサーのキャリア本位に話を運べば、一試合やって評価が良ければ、
その次、また次、となるものなんですが。
やっぱり日本のボクシング界って、どこかおかしいというか「普通」じゃないんですね。
「戻るのを少し待ちたい」のは、一体誰なんでしょうか。
だってフジでは今週日曜も7時から3時間枠!!
のライジン様が今年もスタンバってるわけだし(笑
てか外電ニュースなんて、イノウエとイオカの違いもよくわかんないようで、
3年前のナルバエス戦だって、
なんか最初は井上が大みそかに大阪でナルバエス戦とか、
下手すりゃ井岡がナル戦??
なんて話が外電では流れてたし(笑
それにお国の都合に縛られてって話だと、
なんかシーサケ側もエスト戦の前に選択試合やらせろと言って、WBCが許可したみたいな話もありますが、
そうなると自国でって話で、
ならシーサケも来春のSフライ祭りに出れないの??
って話ですが・・・
井上もシーサケも出ないのにスーパーフライ!!☆
とか言われましても・・・
なんかミッキーもドナルドもいないネズミーランドみたいになっちゃう気が(笑
なんかアンカが井上戦希望とか言ってたくせにブリテン行っちゃったりとか、
どうもみんなバラバラで流動的ですね。
こんなんでもっかいSフライ祭りとかできるんですかね。
・・・シーサケ、
選択試合ってことはどこで誰とやってもいいんだから、
年末ジャパンマネー稼ぎに井上と統一戦やんない??
そうしてくれると、年末有明に向かう足もルンルン♪なのですが。
エストも心配しなくても、
井上勝ったら来春5月くらいのメヒコの記念日あたりにでも、
責任もって井上がベガスで挑戦受けるから(夢笑
フル上がってますね。1Rはスリップで良いかもですね。河野はいつも通り、バランスが少し悪くなったかもですが、年齢や歴戦の疲労も考えればまずまずでしょうか。レックス・ツォ、曹星如が本名だそうで、名前からしてスターですね。ボクシングは引き出しが多そうで実力はありそうですが、そんなに圧倒的なモノはまだ見えませんでしたね。
シーサケット、宇弓さんのアイデアの年末ジャパンマネー稼ぎにマジに来てくれませんかねえ。仮にノンタイトルでも客もテレビも来るでしょうし、小遣い稼ぎにはちょうど良いかなと笑
シーサケットは八重樫、佐藤洋太、向井寛史(そう言えば彼もツォーと戦ってますね)らと戦って2勝1敗ですか。八重樫に負けた時はペーペーだったとしても、正直ここまでの選手になるとは思いませんでしたね。
週末は好カードが続きますが、大竹ー丸太を見に行こうかと。ベテランの味を伝えるのはこのカードではないかしら。
他方、那須川天心選手、大手ゲーム会社が一年間スポンサーだとか。そうした良い話もボクシング界で聞きたいものですな。http://efight.jp/news-20171010_269712
以前は、フジも大晦日にやりたがってたらしいんですけど、今はその代わりに用意した格闘技があるから、そっちでいいのかもですね。タイにせよフィリピンにせよ、それぞれにそこそこ良い条件が他にある軽量級というのは、それはそれで「まとまる」のは難しいってことでしょうか。
シーサケットが来日というのは、過去の例からいけば、あって不思議はない話のはずなんですが。それこそキングピッチの昔から、チャチャイにベルクレック、パヤオやソット、カオサイにポンサクレックと、タイの大物で来日してない方が珍しいくらいで。あ、シーサケットも来日経験あり、でした...。
SF2興行が来年秋なら、エストラーダもそこまで待たないかんのか、って話になりますかね。タイに行くつもりもないでしょうし。そんなら、井上に道譲ってくれてもいいかもですね。まあ、そんなうまい話はないでしょうが。
はてさて、現実はどういうところに着地するんでしょうかなー。
>neoさん
動画紹介ありがとうございます。そうか、漢字で検索しないといかんのですね。
選手としては、世界ランク下位くらいの力はありそうでしたね。河野の突進にはさすがに面食らったようですが。
世界王者同士の対戦をノンタイトルで実現、というのは、相当ボクシングが普及していて、メジャーなスポーツとなっている土壌がないと難しいでしょうね。小林対西城、サラテ対サモラなどがビッグマッチとして成り立った状況が、今の日本にあるのかどうか。井上尚弥の存在が全てを超越し、、それを成り立たせるものかどうか。そのような発想が、意志が、彼の陣営にあるか...あったらいいなぁ、と夢想はしますが(笑)はてさて。
>さんちょうさん
その発言があったら、本当に格好いいでしょうねー。惚れ直しますよ(笑)
先頃引退した土屋修平が「日本のボクシングは後楽園ホールに頼りすぎ」というようなことを言ったらしいですが、本当に、旧来からある価値観を覆し、枠を越えていかないと、どれだけ井上尚弥や田中恒成が奮戦しても、選手がいなくなれば元の木阿弥、という繰り返しですからね。傍目には、何とも歯がゆいものです。
>hiroさん
大竹対丸太は、見に行きたいくらいですが断念しました。正直言って、今組むかなぁ...という印象ですが。丸太にとっては、本当に真価が問われますね。若いから、一試合見ない間にぐっと伸び、逞しくなっている可能性もありますが、そうでなければ...というのが試合前の見立てです。
那須川のような話は、例えば井上や田中になら、あって不思議もないはずですが、色々とすでに障壁が出来てしまっているんでしょうね。
パッキャオにありましたかね?スーパーフライでは、もう1、2戦くらいと思いますけど、バンタム、スーパーバンタムと、名のある選手、強いと言われる選手にベルト関係無しでもどんどんアタックしてもらいたいと思ってしまいます。
本当パッキャオの場合、どこの階級とか何のベルトとか頭から離れてしまうと言いますか、全く興味なく、次は誰と戦ってくれるのか、どこまで行ってしまうんだとワクワクさせて貰った事を考えると、結構キツイと言われているスーパーフライ、とかスーパーフライで一つ肩書き作った上でバンタムへ、とかのこだわりは必要とは感じないのですが。確かにロマゴン倒したシーサケットというのは勝つ事の価値はあるのでしょうが、井上自身が肉体的、気持ち的にベストで戦いが出来るとこで戦ってほしいと思います。
なかなかビッグマッチとは難しいと思いますが、パッキャオやドネアはどんどんやりました。そこにはファンやボクシング関係者を巻き込む試合やパフォーマンスが必要だと思いますが。と、一番のネック、テレビ局が…。記録やベルトやなんやかんやそして毎度の年末興行、どうしても一般人受け思考になりますから。
んぅ~来年秋まで海外で戦わないとなると、なんか勿体無い気がするんですよね、せっかく評価させたんだから、ビッグマッチ狙いならば勢い作るべきなはずな気もするんですが。
まぁ、いろいろあるんでしょうが。
一つ気になる事は、バンタムではまだ無いとは思いますが、わかりませんが、パンチがなかなか効かない相手、体の力がある相手になってきた場合、ドネアや長谷川のようになってしまうのか、ロマゴンも付け加えますか。その部分は相当難しいんじゃないかと、そこで自分のボクシングを崩さないでいられるかが、注目しています。
まだまだ井上尚哉の完成には、経験が必要な気がします。日本で戦うにしても、骨のある相手との試合を望みます、楽勝続きは危険ですから…。井上が強すぎるから、で話は済みますがね、しかしどの程度強いのかはまだわかりません。
アンカハスに勝てますかね?もし負ける場合KOされてしまうのか、正直全く予想つきません。クアドラスくらいの選手との対戦見てみないと…。次戦の対戦相手は重要だと思います。
パッキャオは正直、あまりに特異すぎて、他のボクサーにあてはめて考えるのはどうかなあと思っています。井上ほどのボクサーなら、ベルトやタイトル蹴手繰って、大きな名前のある相手と闘って欲しい、というのは同感ですが、それがかなう場所はやはり日本ではないのでしょう。スーパーフライならシーサケットよりエストラーダ、或いは降りてきたというウォーレン、バンタムに上げてゾラニ・テテ、もし無罪放免ならばネリーなどと、どんどん闘っていく...もしそう出来れば最高ですけども。
もちろん、やってみないとわからないですが、井上に今後立ちはだかる壁があるとしたら、ゾラニ・テテの距離、ウォーレンの桁外れの巧さと速さ、といったものだと思います。体格や耐久力がシンプルに問われるのは、おそらくスーパーバンタムから上でしょうかね。階級を上げて、打たれることの危険度が増していく中で、井上尚弥が真の質的向上を果たし、さらなる高みに立てるのかどうか。その答えを見たい、という気持ちは、ファンなら共通のものなのでしょうけども。
アンカハスとの対戦は、好調時なら充分勝てると見ますが、減量のこともありますし、早期に対戦できないなら、このままということになるんでしょうね。
今回はある意味アタマと変則だけがウリの相手でしたが、これからは主導権をとる戦術の一環としてこういう戦い方を一時的に選択する相手も出てくるでしょうから、上記の改善点に加えて、戦術的な対策(距離を活かしてサイドに動き、かつ交錯する前後の際を制する等でしょうか)も必要だろうな、と思いました。
清水はああいう相手に対し、ちょっと乱れたところもありましたが、確かに小さい振りでも切れるパンチが打てますね。ボディを直角に打てる、相手の身体の軸と、身体の回転を見て、それに合わせるカウンターがある、という長所のみならず、新たな良さを見せた試合でもありました。相手が闘い方に幅を持ち、緩急が自在だった場合にどう対応出来るかどうか。世界タイトルともなれば、このクラスは皆、達者なお方ばかりなので、そのレベルでどう闘えるかでしょうね。
その辺も含めて、坂晃典、阿部麗也あたりとの試合を経て、まずは国内最強を示してもらいたいです。タイプの違うライバルふたりに、共に勝てるようなら、その先の話に進んでも充分、と言えるでしょうし。
・・・行きはともかく帰りなんてまともに台風めがけて帰ってく感じですが、
飛行機大丈夫ですかね。
・・・まあそういう障害あった方がより燃えるし、
一生の思い出になるように、
ここはバシッと村田に勝ってもらいましょーか!!
あ、
比嘉ゴンとケンシロウ君もね☆