さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

世界への第一歩としては上々 力石政法、元上位ランカーをボディでKO

2023-06-11 01:00:04 | 関西ボクシング



昨日は府立地下の昼夜二部興行を、両方ともABEMAが無料でライブ配信してくれました。
全部で18試合あったとのことですが、さすがに全部TVやタブレットの前に張り付いて見るわけにもいかず、かいつまんで見ることになりました。

アーカイブ見るにはプレミアム会員になる必要がありますが、この画質ではなあ...と二の足を踏むところです。
タブレットで見る分には大丈夫なんですが。



とりあえず夜の部メイン、簡単に感想です。
力石政法は、元世界2位リカルド・ヌーネスを3回、左ボディのカウンターで効かせ、追撃...は半ば蛇足だったか、もう一発左ボディ入れてのKO勝ち。

かつて強打の挑戦者として鳴らし、ジャーボンテイ・デービスへの挑戦試合でも、倒されるまでは鋭いパンチで迫っていたヌーネスですが、最近は負けが込んでいるようで、今どんな感じかな、と思っていました。
しかし立ち上がり、右を叩きつけて牽制し、強打と圧力で、リング上に緊迫の空気を広げました。

力石、かつて対戦した坂晃典や木村吉光、フレディ・フォンセカ以上の強敵、と言える相手に対し、さすがに圧されて下がる場面がありましたが、それでも2回、左カウンターを決め、ヌーネスの腰が落ちかける。
さらに左ボディアッパーを突き刺し、上への左アッパーで脅かし、返しの右フック。
ヌーネスも引かずに出て、打ち合いになる場面も。


日本、東洋のレベルで抜きん出ていても、世界となるとまた一段違う、と言わざるを得ないスーパーフェザー級において、力石が踏み出す世界への第一歩としては充分な相手、そして試合になりそう、と思っていたら、決着は思った以上に早かった。
3回、ヌーネスの右パンチの下を通った、力石の左ボディアッパーは、ヌーネスがパンチを受ける体勢、腹筋を締めるタイミングを外して入り、甚大なダメージを与えました。
力石、追撃しましたが、不要だったかもしれません。ヌーネス立てず、そのままカウントアウトとなりました。


もちろん世界へ駆け上がる途上にあった頃の鋭さ、怖さが完全に生きていたとは言えないにせよ、なかなかの馬力を維持している、と見えたヌーネスでしたが、力石は際どい展開もあったにせよ、怯まず怖いタイミングでも打ち込みに行きました。その姿勢が勝利を呼び込んだ、と言えそうです。
欲を言えば、往年の内山高志のように、リードパンチでしっかり突き放してから叩く、くらいのことを、このレベルの相手にしっかり出来ないと、この階級で世界タイトル挑戦に太鼓判、とはとても言えないでしょうが、日本や東洋の枠を越える第一歩、として見れば、充分な試合、勝利だったと思います。


ところで、リングサイドには兄、矢吹正道の姿もありました。弟の勝利もあって、笑顔も見えました。
ちょっと安心しました。辛いところでしょうが、焦らずケガを治して、頑張ってほしいものです。



第一部の感想は、また後日。色々思うところがないこともない試合について、簡単に感想書きたいと思っています。
今日はまた、DAZNの英米ライブ配信二本立てがありまして、これまた大変です。メイン中心に見ると思いますが。

あと、関係ないですがサッカーのチャンピオンズ、決勝もあるんですよね。サッカーについて、毎年これだけは見よう、と思っている試合、というか「行事」です。
そして、これまた関係ないですがMotoGPも(笑)。
まともに全部、生中継にかじりついてたら、体調がガタガタになりますんで、録画や追っかけ再生を駆使して、なんとかついて行こう、と。


...しかし、もしこれでテイラー、ロペス戦のライブ配信があったら、とてもじゃないが一日で消化するのは無理でしたね。
なくてさいわいだったかもしれません(笑)。
ちなみにWOWOWでは、来月上旬に録画放送される模様。まあ、何ごともほどほどが良いのかも、です。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 次回AmazonPrimeは9月18日... | トップ | 失われたものと足りないもの... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (海の猫)
2023-06-11 15:33:59
ヌーネスは少なくとも、真っ当な「世界ランカー」の力は保っているように見えました。上手いし怖いタイミングだなあと思って見てましたが、ちょっと自信を持ちすぎてたようにも。力石はおっしゃるように、「第一歩」としては上々ですね。

力石が3150専属ではなく、帝拳と関係良好なジムの選手であれば、Amazon Primeで尾川と対戦し、やがて米TRや英MRのリングに出向いて世界挑戦、という未来があったのかなかったのか。いずれにせよ、まずは挑戦権の獲得が目標ですかね。
返信する
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2023-06-13 05:26:43
>海の猫さん

右ボディで攻撃して出てくるし、打ってくるタイミングは怖いし、なかなかの馬力がありました。長引いたらどうかわかりませんでしたが、あの展開で逆にボディブローを打ち込んで仕留めるのは、力石の力ゆえ、ですね。
帝拳の「系列」だったり、傘下、提携、言い方は色々ですが、そういう位置付けであれば、確かに違った部分もあったかもですね。海外リングへの展開も、中谷潤人のように、といくかどうかはともかく、可能性としてはあったでしょうね。現実はエクトル・ルイス・ガルシア招聘を目指すのでしょうが。
元々、緑ジムは飯田覚士の現役時代、世界タイトルマッチの放送は全部日テレ系列でした。これは帝拳どうではなく、日テレのバラエティー番組出演を経てプロボクサーとなった、飯田のボクサーとしての「出自」ゆえで、緑ジムとの関係というのは、薄いものだったのでしょうかね。飯田個人は解説者として「帝拳グループ」の一員、と言えるでしょうけど。
返信する

コメントを投稿

関西ボクシング」カテゴリの最新記事