さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

DAZNの窮状、本社の意向、日本市場への無理解? サウジ興行、配信はPPV3300円

2023-12-16 07:35:13 | 海外ボクシング





日本時間だと12月24日、深夜1時から8試合予定の、サウジアラビアでの興行が、DAZNでPPV配信されるとのことです。


DAZNでやること自体は驚きませんでしたが、日本において、これがPPVになるとは思っていませんでした。
ひょっとしたら...くらいに思わなくもなかったですが、まさか本当にそうなるとは。

まず、はっきり言ってカード自体が弱い。
アンソニー・ジョシュアとデオンテイ・ワイルダーが今更別々の相手と試合します、と言われても、この期に及んで先送りでっか、試合数稼ぎでんな、と白けています。
ディミトリー・ビボルにしても、久し振りの試合ではあるが、相手は名の知れた強豪というわけでもない。

そこへ持ってきて、時間が真夜中開始、早朝終了。しかも8試合と長丁場。
顔ぶれ見ても、KO続出といくかどうか...ちょっと怪しい。

しかも、日本語のコメンタリーつける手間もかけない。ただ流すだけのものに過ぎない。


これでPPV、しかもお値段3300円。
先日、フューリーvsガヌーが1500円のPPVで配信されましたが、その視聴者数が好調だったのかもしれません。
しかし、今回のカードでさらに値上げしてくるというのは...前回のはUFC王者ガヌーの知名度、話題性も込みのものだったわけ、ですしね。

なんか、ボクシングファンの指向をあまり考慮せずに、物事が決まっているような印象です。
今後はヘビー級なら全部、別料金取ろうという方針なのでしょうか。
ひょっとしたら、本社の意向がそういうもので、DAZN日本はそれに従うしかないのかもしれません。

来年はフューリーとオレクサンドル・ウシクの試合が決まり、今回のダブルメインに出るジョシュアとワイルダーも、同じく対決する運びなのでしょう。
しかし別料金払ってまで、という視聴者がどの程度いるものか...私はウシクの試合なら、対フューリーは見たいと思う方ですが、他は別に...ジョシュアとは決着ついてますし、ワイルダー...厳しいなあ、というところです。



国内では、コンテンツ激減(ことにサッカー)にもかかわらず値上げ→加入者減少という話が聞こえてきますし、世界規模でいうと、以前の43億ドル補填による赤字回避、というベラボーな話に続いて、最近も10億ドルの資金調達があったとか何とか。
しかも、それがサウジアラビアの国家投資ファンドによるものではないか、放送配信局がスポーツウォッシングの手助けか、と疑惑の目を向けられている、といいます。

ことほど左様に、DAZNにまつわる話、最近聞こえてくるものは、碌なものがありません。
何しろ出始めの華々しさは、今や影もない、という印象です。

今回のPPVも、要は普通に流しても大した視聴者数があるでなし、しかし有料でも見たいという層が、少数でも居るならば、そこから利益を上げられないものか、という話なのではないか、とも思います。
やることなすこと、つまりは「窮状」故なんだろうなあ、と見えてしまう、というか...本当に、この先長くないかも、という気がしてなりません。



ということで私、この配信は、謹んでパスします。
年末、他にも色々見るものがあるし(井上尚弥の名を持ち出すまでもなく、全日本新人王戦や、木村vs坂再戦などの方が、余程大事、重要です)これは別に、見られなくても構いませんので。



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