水曜日の感想文を書いて行こうと思ってましたが、驚きのニュースが目に入ってきました。
WBOフェザー級のチャンピオンになったばかりのロベイシー・ラミレス来日、清水聡の挑戦を受ける。
7月25日有明アリーナ、スティーブン・フルトンvs井上尚弥戦のアンダーに入るとのこと。
まず思ったのは、PBCとトップランクの、軽・中量級スター選手が一堂に会する、希有な興行が日本にて実現するのだなあ、ということです。
あちらのリングじゃ、同じカードに出ることはあり得ないフルトンとラミレスがいっぺんに見られる。
我々は井上尚弥の試合があれば、基本それでいいのですが、こんな付加価値のある興行になるとは。望外の喜びでした。
そして、あまり言いたくないことですが、私はやはり、日本上位の強敵と闘ったのはせいぜい森武蔵戦くらいで、関西の中堅ランカーばかりと闘ってきて、ジョー・ノイナイには完敗というキャリアしか持たない、言えば日本チャンピオンになれるかどうかも証明していない清水聡が、世界選手権二連覇のスター候補、ラミレスにこのタイミングで挑むことに、驚いているわけです。
あちらでは、元銅メダリストだし、よく知らないけどまあまあ面白いかも、くらいに思われているのかもしれませんが...よりつぶさにその辺りを見ている我々の方が、厳しい視線を向けてしまいますね。
しかしまあ、よく組めたものだと感心もします。WBO王座はエマヌエル・ナバレッテ返上、そして今回、ラミレスが新王者となったわけですが、トップランク興行のラインナップに継続して入るはずの選手が来日というのは、想像していませんでした。
井上尚弥の試合に注ぎ込まれる、オンデマンド配信の予算が大きなもので、そのセミファイナルにもある程度の金額が振り分けられ、それが週末のトップランク通常興行のメインに出る額より多かった、ということなのでしょうが...また将来、井上がフェザーに転じた時の対戦を見越しての「顔見せ」という意味合いもあるのでしょう。
改めて、井上は凄いところに立っているのだなあ、と思わされる話ですが。
あと、やはり元五輪銅メダリストを引き受けた以上、大橋ジムとしては、形どうあれ経緯どうあれ、一度は清水を世界戦に出さねばならなかった。
我々ファンにとっては、預かり知らない話でしかないんですが、それも事実なのでしょう。
そりゃ、実際闘って、清水の重いパンチが、独特のリズムでもってラミレスを捉え、打ち据える可能性もゼロでは無いでしょうが。
ただ、それ以前に、実力で世界挑戦への待望、機運を勝ち取っていない。それが清水聡の現状です。
ファンとして、素直な気持ちで期待出来ない挑戦者であることは、今、率直に語っておこうと思います。
実際に試合となれば、やる以上は健闘を祈りますが...。
で、こちらは王者ロベイシー・ラミレスのTweet。
日本向け、ってことなんですかね。これまた驚き。
他の選手でこういうの、見たこと無いように思います。
日本のボクシングファンの皆さんの前で、初防衛戦を行えることを、とても光栄に思います。
— Robeisy Ramirez (@RobeisyRamirez) April 27, 2023
試合は 井上vsフルトン の co-main イベント。
清水選手、日本の皆さん、
7月25日、有明アリーナでお会いしましょう!#ボクシング pic.twitter.com/PFVsdwbJrS