さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

際どく空白埋まる 澤田京介、日本バンタム級王者に

2022-02-06 07:45:24 | 関東ボクシング




ということで昨夜のG+生中継感想文、簡単に。


メインの日本バンタム級タイトルマッチは、澤田京介が大嶋剣心をダウンさせるも、バッティングでの負傷、出血が酷く、5回早々に負傷判定、2-1で王座獲得でした。

両者ともに、早々から好打の応酬。なんか、噛み合ってしまうというか、互いに良い角度とタイミングが自然に取れてしまう感じ。
大嶋の左フックで澤田が前にのめり、ピンチになったかと思うと、同じような距離で打ち合ったら、次は澤田の右が決まって、大嶋がロープに倒れかかり、ダウンする、という具合。

問題のバッティングは、澤田が右をミスし、その腕が大嶋の頭を引き寄せる形で起こったものと見えました。
こめかみのあたりからけっこうな出血でしたが、ドクターチェック二度を経て、試合成立の4回終了。
しかし5回早々、三度目のチェックで、ストップ。

この流れは、正直言って複雑な気持ちになりもしました。
とはいえ、また王者決まらず、ではさすがに、いたたまれない気持ちになってもいたでしょうね。



セミの湯場海樹は、近藤哲哉のラフな攻めに苦しみつつ、左で徐々に止め、ダウンも奪って判定勝利。
とはいえ、揉み合いの際に打たれ、近藤が左フックをミスしたときに、目の周辺にヒジが当たったりもして、苦しい展開でもありました。
左の威力、合わせのタイミングは父親譲り(何もそこまで似んでもな、というくらい)ですが、どこか「一辺倒」になるところまで同じ。
父と違って、もう少し自分から展開を作るボクシングを身に付けていかないと、という印象も、これまで通り変わらずでした。


もうひとり、元王者の子息が登場しまして、山口圭司ジュニアの山口臣馬(しんば、と読みます)が6回TKO勝ち。
西のホープと目された小林廉も、良いボディブローを決めていましたが、山口は小林の右クロスを際どく外して左フックカウンター、という、才能ある人しか打てないパンチで、3度、同じダウンシーンを演出。
6回、3度目のダウンでストップとなりました。

山口のセンスは、父親とはまた違った形で出ましたが、こちらも湯場海樹と同じく、受け身になる展開が続くのは今後の課題でしょうか。
しかし、並外れたものを持っているのも確かです。色々と「部品」を取り揃えて、順調に伸びてほしいものです。




コメント (2)
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