さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

フライ級最強はもうこの人ではない? JCマルチネス、MWアローヨと無効試合

2021-11-21 18:44:09 | 海外ボクシング



ということで土曜日のライブ配信、後追いではありますが楽しく見られました。
WOWOWオンデマンドではこれが出来ないのが辛いですが。


昨日の試合で一番注目していたのはWBCフライ級タイトルマッチですが、フリオ・セサール・マルチネスはマックウィリアムス・アローヨとダウン応酬の初回を終え、2回にバッティングによるアローヨ負傷、その後あまり綺麗な形ではないダウン追加、しかし2回終了で負傷による続行不可能、無効試合、という流れで終わりました。残念でした。

前回、格下相手に不出来な試合ぶりで、相手を舐めたか調整不足か、それとも減量苦か...何しろ薬物疑惑のみならず、実力面でも翳りが見えた印象のマルチネスでしたが、今回は35歳ながら強打健在、ロマゴンや井岡一翔には敗れたが、アムナットに実質勝っていたり、その実力は文句なしの強敵MWアローヨ相手で、少なくとも油断はせず締めてくるはず。
ということは、今のマルチネスの真価が見られるはずだ、と思っていました。


実際の試合内容はというと、まず表情からしてどこか不安げ。
アローヨの気合い充分という風情と比べ、何かやり残し、心残りを抱えたボクサーの顔に見えました。
高いガードで前進し、射程に入ったらボディから顔面へ、左右ダブル、トリプルと打つ攻撃も、アローヨの強打もあったせいでしょうが、防→攻の切り換えにキレがなく、先に打たれて倒れる。
その後、倒し返したのは凄いですが、以前ほど自信、確信に満ちた風ではなくなっていました。


バッティングによる負傷で試合が終わったのは、仕方ないことだと思うべきでしょうが...。
多分ですが減量苦か何かで、調整ではなく減量にトレーニングを「食われて」いるんじゃないかなあ、と。
この人を最初見たときは、独特のスタイル、溌剌とした闘いぶり、そして強打と連打の迫力を見て、今のフライ級最強はこの人やなあ、と納得感がありましたが、ここ二試合は、総じて冴えない印象です。
強打のWBA王者アルテム・ダラキアン(今日、コンセプションを破ったそうですね)か、WBO王者中谷潤人か、今の階級最強はこのどちらかに絞られた、と思い始めています。
少なくともここ二試合の出来なら、中谷にとりマルチネス攻略は十分可能だ、と言えるのではないでしょうか。




メイン、デメトリアス・アンドラーデはジェイソン・クイグリーを2回TKO。

いつもなら、序盤威勢良く倒しても、詰めが甘い、というか勝負度胸が無いアンドラーデが、今回は違うとこ見せた...と、結果だけ見ればそうでしょうが、相変わらず下向いたまま右フック打つとか、遠くから飛び込んで打ったらすぐ組み付くとか、やっていること自体はいつもとあまり変わらない。
違うのは相手の防御技術と耐久力の方。クイグリー、アイリッシュということで人気はあるみたいですが、実力は以下略、という感じでした。
悪いですが、やっぱりなあ、というところです。何が「やっぱり」なのかは、敢えて言わずにおきますが...。



コメント (3)
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