さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

久我勇作、速攻で倒す 好カード路線へ復帰なるか

2019-09-27 20:04:08 | 関東ボクシング




ということで今頃なんですが、先週土曜日のBoxingRaiseライブ配信興行の感想。
メインイベントは日本スーパーバンタム級タイトルマッチ、久我勇作vs藤原陽介でした。

藤原は元キック王者の久保賢司を下した試合を直に見たことがあり、その他、石本康隆戦をTVで見たり、数試合見ていると思います。
見た目鮮やかな選手ではないが、離れた距離で「良い試合をする責任を負わない」立ち振る舞いが許される試合において、非常に粘り強く闘う、相手にしたら厄介な選手、という印象でした。

最近の試合ぶりは見ていなかったんですが、この記事によると直近4試合で2勝2敗。
その割にランクは3位。内容が評価されたものか、それとも色々あっての巡り合わせなのか、とランキングを見ると、1位大森将平が勅使河原戦で敗れ、2位と3位が先日対戦し、という具合で、ランクが上がった模様。
答えは後者でした。

まあ、ランカー以外に勅使河原がいて、その上、と無条件で言って良いのか異見あれど、元IBF王者がふたり、そして久我を破った元日本、東洋王者がいる122ポンド級において、久我勇作が再び、上を目指す日本王者たり得るかを問うなら、この相手には、結果は当然、内容の充実も求められるところ。
ある意味、厳しい前提の試合ではありました。

しかし速戦即決で試合は終わりました。
藤原陽介は、予想外に自分から仕掛けて、右をヒットさせるなどして先制する。
ところが、早々に久我の強打が炸裂...というほど、力入れた感じでもなかった返しの左フックで倒れ、ダメージ甚大。

再開後、久我が右クロス。これはもう、狙い打ちというかなんというか。
まともに入って藤原ダウン。レフェリー、カウント止めてストップでした。

力まず打ったパンチで倒す、久我の強打者ぶりはさすが、と言えますが、同時にえらくあっさりと、とも。
率直に言って、現状の力にかなり差があった試合、と見えました。


記事にもありますが、挑戦者決定戦で古橋岳也が勝ったので、カーニバルで対戦かと思いきや、他の路線を模索したいというコメントが出ています。
どの程度、現実的な話なのかは不明ですが、選択肢は多くあって良い、と一般論としては思います。
何もかも、固定された話にばかり沿っていては、選手のキャリアが発展性のあるものにならないでしょうし。

とはいえ、古橋の挑戦権も大事なものです。試合のスパンをもう少し縮めて、年内に対戦して、その先に、さらなる「上」との対戦がある、というのが一番良いと思います。
少なくとも、ランキングを見渡しても「下」の方には、久我にとって闘うべき対象、と見える選手は今のところ見当たりません。
自らが昨年闘った和氣慎吾戦や、先の勅使河原vs大森戦などのような好カード路線へ、再び参戦する久我勇作の姿を見てみたいものです。


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ということで、ひさびさに「古くてベタな」一曲。
Asia “Go” です。






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10月1日、京口vs久田戦はライブ配信あり

2019-09-27 03:35:07 | 関西ボクシング




えー、いつ頃から、どういう理由か自分でも覚えていないんですが、ブログ記事を書くとき、短い記事をいくつかまとめてアップする習慣がついてしまって、週に一回くらい更新する感じで、長いことやっております。

でも、ブログというもの、長い記事でなくても、ちょっとしたことでも書いていくものだし、短いのでも更新していけば良いのに、とちょこちょこ言われることがありまして、そもそも昔はそういう感じで始めたっけなぁ、と思い直しまして、ちょっとやり方変えてみます。というか、元通りというか。

まあ、大して読み応えのあるものを書けているでなし、マイペースで続けるしかないんですが、そんな感じで、長いものは今までどおり、時々書くでしょうが、短いものも、日々更新、とまではいかずとも、こまめに書いて行こうと思っております。
中身は全然変わりませんが(笑)そういうことで、どうかよろしくお願いします。


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そういうことで、10月1日の府立世界戦、京口紘人vs久田哲也戦は、TV放送などの予定が一切出て来ず、大阪のTBS系列局、MBS毎日放送が、YouTubeチャンネルなどで配信する模様。
さいわいにもライブ配信のようで、ボクシングファンにとっては朗報です。






しかしTVの方は、数日遅れの関東ローカル放送の予定すら聞こえてきません。
世のボクシングというスポーツに対する評価、関心の下落は、相当なところまで来ているとしか言えませんね。

あの田口良一を下し、WBA、IBFのダブルタイトルを持ち去ったエッキー・ブトラーに完勝し、ジムメイトの仇討ちを鮮やかに果たした京口紘人というチャンピオンへの扱いとしては、極めて不当なものだ、と我々ファンが思っても、TV番組、コンテンツとしての評価が低い、という現実の前には、何を言っても通じません。
玉石混淆の事実は確かにあるとしても「玉」であるべき、と見える選手が「石」扱いされているのを見ると、なんともやるせないものがあります。

挑戦者、久田哲也とて「評」を下せば、同様の立場ではあるのでしょう。
しかし、彼の来歴をつぶさに見れば、これまたなかなかに「見もの」な挑戦者でもある、というくらいの関心が、もう少し向けられて良い、とも思うのです。
神戸の会場で、長谷川穂積の試合の前座でしたか、新鋭の技巧派、小坂駿に大量リードを許した最終回、劇的な逆転KOで再起した試合から、今日に至るまでに見せた「V字回復」の目覚ましさは、他でもそうそう見られるものではないはずだ、と。

予想をすれば京口有利、とご多分に漏れず思いますが、そういう話とはまた別に、見るべきところのある試合になるでしょう。
今のところ、会場に行くかどうか、ぎりぎりまで決断できない状態ですが、いずれにせよ、楽しみですね。


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ということで、一曲。
SION「バス」。










コメント (7)
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