さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

世界のミウラ/遠くから打てるか/セカンド・レグ/勝てばまさかの年末?/名前で売る

2016-10-03 18:53:06 | 話題あれこれ




しばし更新しないでいると、あっという間にあれこれ試合が決まり、
話題があり、という慌ただしい年末への流れです。
今年の前半は、正直あまりいいことがなかった日本のボクシング界ですが、
先の府立ダブル大勝利もあり、V時回復への流れが出来てきたような。

そういうことで、とりあえず、とりとめもなくあれこれと。


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12月17日、ロサンゼルスのフォーラムで、オルランド・サリドと対戦
HBOが全米に放送する試合のメインイベント。

これだけ読むと、ホンマに日本人ボクサーの話か、と思ってしまいますね。
三浦隆司は、現状こそ無冠なれど、そういうところに到達したボクサーである、ということです。
ボクシングファンとして、本当に誇らしい存在、世界に誇るべき存在。それが三浦です。

昨年、フランシスコ・バルガスとの死闘以降、1ラウンドしか闘っていないことや、
前回の試合がどのような形で三浦の心身に尾を引いているか、など、色々不安も感じます。

まして相手はボクシングにおける「なりふり構わず」をひとつの芸術に昇華した?とさえいえそうな
王国メキシコの名人級乱暴者、サリドです。
その「手管」の精度と多彩さ、それを支える頑健な心身、誰にとっても脅威でしょう。

もし三浦がこの相手を破れば、さらなるビッグマッチへの道を拓くことになります。
おそらくWOWOWで生中継されることでしょう。当日はTVにかじりつきですね。


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こちらは、何も知らんのでちょっと唐突に思えた世界挑戦決定。
ジョナサン・グスマンに小國以載が、大晦日に挑戦するとのことです。


予想は、グスマンの踏み込みと強打が、小國の距離構築を突き崩すのではないか、という、いかにもありきたりなものです。
小國がジャブで突き放すのみならず、長い右ストレートを序盤に決め、ダメージを与えたり倒したり、という
かつて見せた好スタートを再現し、遠くからのボディ打ちでグスマンの反撃を抑える、というパターンになれば、という
希望的観測を大盛りにしたような、予想とも言えぬ想像をしたりはしますが...。

もし小國が自分の持ち味、良さをフルに発揮して闘えれば、相性自体は悪く無い相手です。
ただ、スピードやパワーといった部分で、かなり相手が優位なので、そこをいかに削ぎ、いなし、外せるかですね。


ところでこの試合、場所が未定、放送するTV局が「どっち」なのかも不明、でもやることは決定、という奇妙な発表です。
多分TBSなんでしょうけど...これはしかし、年末いよいよ大変です。
やっぱり小國の世界挑戦となれば、直に見たいと思いますしね。とはいえ...大晦日、色々悩ましいところです。


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尾川堅一vs内藤律樹、一年ぶりの再戦が決まりました

昨年の試合は観戦しました。
衝撃の初回、驚異的な内藤の立て直し、試合は終始、ちょっと他では見られないレベルの緊迫そのものでした。
しかし5回、その緊迫から逃れたがった?ように見えた尾川のラフ行為が出始めて、
その直後、試合はバッティングで打ち切られてしまいました。

尾川勝利、内藤敗北という結果は、いわば仮初めのものに過ぎない。
「ファースト・レグ」は尾川勝利だが、本当の決着は「セカンド・レグ」が終わってからだ。

ファンとしての、そういう思いからすれば、やっと決まった再戦です。
尾川陣営は、一度ないしは二度、王者として防衛するという経験を積ませて、尾川の不足な部分を
少しでも埋めてから再戦へ、という目論みだったのかもしれません。
その狙いがかなったか否か、ですが...ひょっとすると松下拳斗戦の後半に見られたものが、
今度の試合で、より発展した形で再現されれば、という気もします。あれだけではまだ不足でもありますが。


この試合は、さっそく観戦することを決めました。
昨年もそうでしたが、チケットは早々にほぼ売りきれるでしょうし。
年末もあれこれ大変ですが、上旬とは言え師走、これはこれで大変なのです。
我ながら馬鹿というか賢くないというか、しょうがないですが、まあ、なんというか、しょうがないですよね、こればかりは(笑)


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本日の細野悟vsジョナサン・バロスは、もう興行自体は始まっています。
TV放送は週末、金曜深夜、フジの関東ローカルだそうです。

つくづくCSフジの生中継番組終了が惜しまれますね。今頃TVにかじりついているところなんですが(笑)

この試合、前日の帝拳興行にも顔を見せていたIBF王者リー・セルビーへの挑戦者決定戦ですが、
先日、セルビーが、可能なら年末にも試合をしたい、とコメントしたそうです。

普通ならちょっと厳しいか、と思うところですが、もし細野が深いダメージを負うことなく勝てば、
もしかして...ということもあるのでしょうかね。
そういうこともあって、わざわざ来日までしてるのかな、という。

いずれにせよ、今夜勝たないと始まらないですね。どうなったかなー。


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土曜日はG+の生中継を見ておりました。
石本康隆が古橋岳也を最終回TKOで返り討ち。
パンチが無いのが残念ですが、石本は本当に巧いですね。

セミは下田昭文が2回KO勝ち。
力の差は歴然なれど、そのせいで下向いてばかりの、やりにくそうな相手。
こういうの、なかなかやりづらいだろうな、と思っていたんですが、
下田は焦らず落ち着いて攻め、左で釣って小さい右フックを決め、早々に倒してしまいました。

この辺、下田はやっぱり隅に置けんな、この人材を遊ばしておく余裕はどこにもないな、と
改めて感心しました。
次は林翔太挑戦、なんでもインタビューでの言によると名古屋遠征になるような話でしたが、
以前の大橋弘政戦以来ですね。これは来年なんでしょうが...あ、ひょっとすると?それはないか。


その前には辰吉寿以輝の試合がありました。
対戦相手が同じ関西の選手だと知ったときは「何それ」でしたが、
肝心の試合内容もまた...父君のコメントが辛口と報じられていますが、
親なりゃこそやな、まだ甘い、と率直に思うような試合でした。

少なくとも、デビュー6連勝、A級昇格という言葉に見合う内実はどこにもない。
それが辰吉寿以輝の現状です。つべこべ言うまでもありません、それは全て試合に出ていました。
ルール上問題ない昇格なのでしょうが、レベル的には非常に厳しい昇格だと言わざるを得ません。


新人王トーナメント出場を回避したのは、それはそれでひとつの判断だったのでしょうが、
その代わりの「路線」は、およそ考え得る限りでも最悪のものになっている、と言えます。
4回戦や6回戦で、とにかく試合の数をこなし、少しずつ強くなっていけばいい、そう思っていましたが
実際は、A級昇格、10回戦ボクサーとして、内実はB級、ことによるとC級、
悪くすると「論外」な外国人選手と闘い、それをメインに興行をしていくのでしょう。

結局、ボクサーとしての現状、内実よりも「名前」で売って商売をする、
そういう道を進むことになるのでしょう。
その過程で、周囲の目論み通りに強くなっていければ良いですが...
いつまでも、筋を外したやり方が通じるほど、世の中甘くもないだろう、と思いますね。






コメント (8)
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