さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

フライ級の「世界」/頂点への途上/勝負の遠征/立ち消え/似合う

2016-02-16 18:11:36 | 話題あれこれ



年末総出で闘った選手達の「次」にまつわる話など、あれこれと。
海外でもあれこれ話が決まったりしていますが、それと連なって、色々動いていくのでしょうね。


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ロマゴンさんの次が決定。強打マックウィリアムス・アローヨと。
ランキングの数字はともかく、あれこれ名の上がっていた中で、一番旬で強いのが選ばれた感じがします。
タイでのアムナット戦は、タイ以外のどこでやってもアローヨの勝ちになっていたでしょうし。

そして、対抗王者のファン・フランシスコ・エストラーダは、ドニー・ニエテスと対戦合意、とも。
これまた、考え得る中でかなり手強い相手を選んだ印象です。


軽量級の伝統階級、フライ級もいよいよ、誰が最強かを決める闘いへと収斂されてきました。
真に「世界王者」と呼ぶに相応しい者と、一介の「タイトルホルダー」の間を分かつものは、
つまりはこうした闘いに参戦するか否かであると見て、間違いないでしょう。

昔日の一階級一王者時代(時に例外もありますが)を、リアルタイムでは知らない私の感覚では、
こうした闘いに挑んだ時点で、仮に敗れたとしても、それを称え、認めたい気持ちがあります。
その基準でいえば、近年のフライ級では、八重樫東のみが、それに相当すると言えます。
それ以外の選手は、残念ながら、さまざまに不足だらけですね。


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昨日はWOWOWでヘビー級の試合をふたつ、のんびりと見ておりました。
デオンテイ・ワイルダーの試合は、毎度の通りというか。
普通に見たら「面白い若手」以上でも以下でもない、こういうのを「チャンピオン」と称して
人前に出したり出たり...ええ加減なこってすな、という感じでした。

で、多少趣は違えど、アンソニー・ジョシュアのIBF挑戦もまた、似た印象を持ってしまいます。
いやもちろん、ご多分に漏れず、将来的には非常に期待しているんですが。

王者マーティンがこれまた、変な試合での戴冠だったので、挑戦者にこういうのを選んで
英国遠征でもしないと、試合がビジネスとして成り立たないのかもしれません。
まあ、そういう事情の上で、若いとはいえ手強そうなとこを選ぶのは立派なんですが。

ジョシュアにとっては、勝ったとしてもそれが頂点への到達でないことは承知の上でしょう。
こちらもまあ、そういう試合だと思って見れば良いんでしょうけどもね。


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英国の話でいくと、天笠尚も遠征するという話。

相手はランクが高く無敗、KO率は低いが巧い選手らしいです。
このクラスだと、一昨年のリゴンドー戦のような特殊な状況がないと、国内で待っていても
世界戦はなかなか組めない、ならば海外に打って出ようという決断なんでしょうね。

もちろん、見方は様々にあるでしょうが、基本的には良いことだと思います。
こういう場で良い試合をすれば、きっと「誰かが見てくれている」ことでしょうし。

国内で細野や下田あたりと闘おうというならともかく、そうでないなら、
こういう選択をしてくれる方がファンとしては納得感もあります。
敵地で厳しい状況も多々あるでしょうが、長いリーチを振りかざして、相手の技巧を崩してほしいですね。


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昨年末、この選手と坂晃典の試合がメキシコで予定されていて、それが延期になったのですが、
1月にもリセットされるという話だった試合は、結局立ち消えになった模様です。

選手の心情を無視して言えば、それで良かったかなと思っていたりします。
このグティエレスの動画を見てみたら、最近の試合は130ポンドで闘っていて、
打たせる代わりに頑丈で、リターンパンチがやたら重いという選手で、
坂とは体格面でかなり違うのではないかという印象でした。

こういう選手と敵地で闘うのは、正直よろしくないのではと思っていました。
この記事中の試合は、いちおうフェザー級の地域タイトルマッチだとありますが、
果たしてちゃんと126に落ちているのやら、という感じもしますし。

坂の立場だとマッチメイクは色々難しそうですが、何とか体格の合う、
本来の意味で挑む意義のある試合が組まれるよう、願っています。


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一番上に名前を挙げた八重樫東ですが、こんな写真が


異様なほどに似合いますね。なんともかともです。
こういう人がリングに上がるとアレなんですからねえ。
ホント、良い味出してますね、最近。

次の試合も楽しみです。相手の選択についてもまた「おお」と思えるような話があるんでしょうか。

コメント (2)
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