さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

一定以上の「堅実」は見えたが 井岡一翔、再起戦でコロンビア王者に勝つ(動画追加)

2014-09-17 15:49:40 | 井岡一翔


昨夜はTV観戦でした。簡単に感想を。

まず、大晦日への思惑も秘めてのこととは思いますが、世界戦でもないのに当日中継はやはり有り難いことです。
この辺は常日頃クソカスに言っておりますが、TBSさんに感謝です。


井岡一翔の再起戦は、WBA14位でコロンビア王者(と、実況が言ってましたのでそれを鵜呑みにします)
パブロ・カリージョに判定勝ち。大まかに見て7-3くらいの内容だったと思います。

闘志もあり、意欲もあり、そこそこの力量を持つ相手に、積極的に攻めてクリアに打ち勝っていて、
フライ級での再出発としては、充分な出来と見える試合でした。
世界14位、という数字に関しては、そもそも「世界」どうこうというのは10位までの話で、と思っている
オールドタイプな私としてはどうでもいいのですが、まあ一応中南米のナショナル・チャンピオン相手に、
きちんと勝っているのだから、一定の水準を超えた技量を示した、とは言えるでしょう。

しかし、すぐ次戦、たぶん年末、大晦日にフライ級の世界タイトルどれかに挑むという前提を持ち出されると、
さてどないなものか、という話でもあります。カリージョの体格からすれば、WBA「正規」が狙いだったのだろうと
容易に推察はでき、またそんな噂を小耳に挟んだりもしていましたが、ファン・カルロス・レベコが来月中頃、
アルゼンチンに暫定王者ヨードモンコンを招聘して防衛戦(統一戦)を行うらしく、日程的にちょっと厳しいかなと。
そういうことで報道されているように、アムナットと再戦する可能性も出ているようです。
そうなると、今回の試合では試されることのなかった、長身選手との距離の差をいかに克服するかという課題が
井岡一翔の前に再び提示されることになりそうですね。

ショートの距離で打ち勝って、時に打たれることもあるが、出入りして外して、という形で、
至近距離と中間距離を行き来する攻防の中で先手をとってショートで打ち勝つ、という展開で闘える相手ならば、
井岡一翔はTBSが喧伝するような伝説云々という「トンデモ」とはまったく別物ではあっても、
フライ級の世界ランカーとしては平均か、やや上の水準の強さは充分持っている、と言えます。
しかし高い確率で王座奪取を果たしうる確固たる力があるかというと、まだそこまでではない。
昨夜の試合は、そういう井岡一翔の現状が、わかりやすく見えたような感じでした。


宮崎亮の再起戦は、実況解説が一生懸命相手のインドネシア人選手を持ち上げるのに苦笑しつつ見ておりました。

宮崎は色んな意味で、実戦の感覚を確かめるように闘っている風でしたし、良いときに比べれば
攻防共に「ブツ切り」で、まだまだ試運転の段階に見えました。
KO勝ちはまあ、当然の結果でしょうが、すぐ次に何か大きな勝負を、という段階ではないと思います。
彼が以前見せていた一瞬のひらめき、切れ味の鋭さを取り戻してから勝負に出る、という冷静さが
陣営には求められるような気がしますが。


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リクエストありました動画を紹介しておきます(^^)
次の展開に注目ですね。




コメント (12)
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