月曜日は、住吉区民センターへぶらりとお出かけ、観戦してきました。
と、のんびり出かけたのですが、第一試合開始前に着いたら、
もうそんなにチケットが残っていませんでした。
座席のチケットは5枚くらいしか残りがなく、立ち見もかなりの枚数が出たようで、
会場は思った以上の盛況でした。通常の六島ジム興行に、仲村正男の試合が
プラスされた格好だったので、そういうことになったのでしょう。ちょっと読み違えてました。
そういうことで、六島ジム興行の通例通り、前座開始前に全選手が舞台に登場、
メインイベンター(この日は仲村)がマイクで観客に挨拶。
来場への御礼と、健闘を誓って、前座開始。これは何度か見ましたが、やはり良いものですね。
メインの仲村正男は、IBF14位のファーサイ・サックリリンと対戦。
40勝(22KO)4敗の戦績、この6月にIBFイリミネーションに敗れた選手とのこと。
小柄ながらがっちりした感じでしたが、開始早々、仲村の右クロスがヒット、いきなりのダウン。
すぐ立って再開も、仲村が良く見て、左で崩して右、返しの左と正確に当て、あっという間のスリーダウン。
見事な初回ノックアウトで、IBFランカーを沈めました。
仲村の攻撃力の凄さが、最初から全部出た、強烈なノックアウトでした。
こういう展開になったら、もう誰も仲村を止められないでしょう。
相手が世界何位だろうと、もはや無意味です。単に詰めて、倒すだけの話ですから。
もちろん、こういう展開にならなかった場合の心配が、この快勝で消えるわけではないのですが、
先の試合も、今回も、好機に自分の良さを存分に出している点は、見ていて感心します。
唯一の黒星があまりに痛烈なものだっただけに、自信を失う部分があっても不思議ではないのですから。
これで17勝(17KO)1敗、一度もジャッジのお世話になったことのない仲村は、
確かに普通とは違う、スケールの大きな逸材だと思います。
ファンの勝手を言えば、こういう白黒はっきりした選手の試合は、
見ていてスリルがあり、楽しいものです。しかし同時に不安で、心配でもあります。
その強打はいずれ世界を、と思わずにはいられないものがありますので、
それ以外の布石の部分を磨いて、大成してもらいたいですね。
セミでは細川貴之が、パトムサック・パトンポートンにスプリットの判定勝ち。
細川がスーパーウェルター級の日本3位。パトムサックがIBFのスーパーライト級5位。
その両者がウェルター級147ポンドで対戦した一戦でした。
試合前に、婚約者の女性とのプロポーズの模様を取り上げたバラエティ番組のVTRが流れ、
「勝てば結婚」「負ければ破談」というタイトルがスクリーンに出て、入場時には婚約者が同道。
そして枝川会長自らが細川のテーマソング?を歌う中、リングインするという、
いくら何でもちょっとやりすぎやないの、と思う演出がありました。
しかし演出による盛り上げ効果は、試合には残念ながら反映されず、というのが
きついようですが正直な感想でした。
細川は左アッパーの好打が3回にあったほか、左のヒットを時折取りましたが、決定打はなし。
パトムサックは自信満々に出ましたが、攻撃は右一本槍。
攻めの迫力は、下の階級から上げたパトムサックの方があり、終始攻勢ではありました。
判定は正直、微妙な感じ。ジャッジがかなりバラついて、ひとり100-91で細川支持がいました。
あとは小差で割れましたが、さすがにこの大差にはびっくりでした。
私はパトムサックの攻勢を、細川の足に依存した防御が防ぎきったとは見えなかったですが...。
セミセミのゼロフィット・ジェロッピは、見るからに調整不足。おなかたるたるでした。
聞けばウェイトーバーをやらかしたのやそうです。
それでも初回、高田小次郎の瞼を右クロスで切ったのは凄いですが、
やはりボディを攻められ失速、5回に右を食らって倒されてしまいました。
本来の階級でなかったこと以前の問題で、これでは勝てんわな、という感じ。
ちょっと、さみしい試合内容でした。
住吉の会場は、IMPと同じくシアター型の小会場で、ほどよく狭くて見やすい、良い会場です。
今回は名城信男が出ない代わりに?仲村が見事なノックアウトで締めてくれたこともあり、
終わってみれば、まあ見に来て正解だったと思って、家路につくことが出来ました。
で、急いで帰宅すると、7時半過ぎ。CSフジの生中継は、セミセミの最中でした。間に合いました(^^)
まあ、続き物にするほどの内容ではないブログですが、とりあえず今日はここまで、ということで。