さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

強者のこれから

2009-03-14 22:38:10 | 長谷川穂積
ダブル世界戦翌日会見、まぁ、ハッピーな話題ばかりですね。
選手も取材する側も、いつもこうだと楽しいでしょう。

長谷川は減量苦を訴え、上のクラスへの転級を希望しているようです。
タイトルがかかるか、或いはノンタイトルかで、クリス・ジョンとの対戦希望、とのことです。

今朝、山下会長と共に、関西ローカルの番組に生出演したときも、
「上のクラスの方が身体が動く。もっと良いパフォーマンスが出来る」と
かなり真剣に語っていました。
そしてこの試合に向けたトレーニングの様子も、これまで以上に厳しく、辛いものでした。
練習後「もぉええわー。もうええ...」と、ジムの前に大の字になって、
珍しく、減量の辛さをあからさまに漏らしている姿は、ちょっと驚きでもありました。

実際、木曜日の試合、花道に現れた姿を一見したときも、
これは限界寸前まで削ぎ落とされ、研ぎ澄まされた身体だ、と感じました。
その減量の苦しさは、顔の不自然なむくみにも出ていましたし、
最初にダウンを奪ってコーナーにたたずんでいたとき、マリンガのジャブを
数発受けただけの右目周辺が、はっきりと色濃く、赤くなっていました。

もちろん、マリンガの拳がそれだけ鋭かったのでしょう。
マリンガは倒されたあと、攻め込まれているときに数発、左ストレートや右フックを
腰が落ちかけた状態で打ち返していましたが、その拳の軌道は、なお鋭いものでした。

つまり、長谷川もぎりぎりの調整を強いられ、苦しんでいましたし、
マリンガの力量もまた、展開次第では長谷川を脅かしうるものだった。そう思います。
長谷川穂積の圧倒的な強さだけに目を奪われがちですが、
あの試合は完勝、圧勝ではあっても「楽勝」ではなかったのでしょう。
また、彼ほどのボクサーだからこそ、楽に勝てるような試合など、
今更闘いようがない、ということでもあります。

その強さ故の過酷な宿命の延長線上に、どんな試合が待っているのでしょう。
クリス・ジョン戦、本当にあるんでしょうか。或いは他の誰かとの大試合か...。
しかしこれだけは確かです。ボクシングファンとして、長谷川穂積のこれからを見られること、
これはやはり、変わることなく、間違いのない幸福である、と。


さて、粟生は自分からユリオルキス・ガンボアの名前を出して対戦を希望しました。
対戦が実現するかどうかはさておいて、本人の闘志はこういうものなのですね。
強敵相手に勝つことで、真の王者としての証を打ち立てて欲しいものです。



ところで専門誌ですが、マガジンは今日発売でしたね。
西岡と佐藤って、同郷なのは知ってましたが同い年だとは知りませんでした。
あまり接点がなさそうなイメージで、ぱっと表紙見たとき「誰?」と思っちゃいました(^^;)
ワールドは16日の月曜日発売、こちらは速報が載るのでしょう。楽しみです(^^)

コメント (2)
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