さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

王者の姿

2009-02-20 08:59:37 | 長谷川穂積
長谷川穂積の年収が1億を超えた、って話題です。

去年3試合の報酬が約1億、今年は2億を目指す、とのことで、
これはまさしく一流のボクサー、プロスポーツ選手と言って良い、
まずまずの金額、数字だと思います。

もっとも、彼の持つ才能、技量、実績からするとまだまだ、とも思います。
今を去ること20年前、井岡弘樹が同じく1年間3試合でこのくらいの報酬を
得ていたことを考え合わせるとなおさら、です。

しかし将来、アメリカでのビッグマッチ出場(ダルチニアンやJMロペスあたりと)が実現したり、
或いは国内で闘い続け、防衛回数が具志堅の記録に迫ったり、それを追い抜いたりすれば、
その過程で、長谷川の言う「二億超え」が実現することもあり得るでしょう。

それにしても、こういう夢のある話が出来るチャンピオンが存在するのは、
ファンとしてとても嬉しく、ありがたいことです。
昨今、リング外での煩わしい話題ばかりが目に入ってきますが、
こういうチャンピオンの姿を同時代にリアルタイムで見られることは、
ボクシングファンにとって、とても幸福なことであり、
自戒を込めて言いますが、そのことを忘れてはいけないと思います。


次のブシ・マリンガ戦は、過去の戦力比較をもって予想すれば、
長谷川の勝利であろう、という見方が大勢です。
しかしボクシングというのは何が起こるかわからないものです。
過去の何物も、誰にも勝利を約束はしてくれません。
ボクサーは常に、ひとつひとつの勝利を、只今この時に、
他の誰でもない、己自身の力で勝ち取らねばなりません。

これまで7度の防衛を重ねてきた長谷川は、今、間違いなく世界最高のバンタム級として、
その存在を世界中のバンタム級ボクサー達に知られ、打倒すべき標的と目されています。
そういう中から彼に挑んでくるボクサー達との闘いは、これまで以上に厳しいものとなりましょう。
昨年のような快勝続きとはいかないかもしれません。

しかしそういう闘いを強いられることもまた、彼が真に優れて強いボクサー、
チャンピオンであることの証明であり、宿命なのです。

その宿命に立ち向かう真の王者、長谷川穂積の姿を、かなう限り長く、見ていたいものですね。


と、まあ、ちょっと硬い話になりましたが...。
ただ、長谷川はやっぱり長谷川やなぁ...と、この記事の写真を見て思いました。
なんというか、強いボクサー、チャンピオンて、もうちょっとパッと見た目、
その強さから醸し出すオーラというか、まがまがしさがあるもんなんですが、
この写真見ると、そういうのゼロですね、長谷川って...(^^;)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする