さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

モズリー完勝

2009-01-26 23:18:58 | 海外ボクシング
今年一発目のビッグマッチ、マルガリートvsモズリー戦、
情報シャットアウトで見終えました。
予想外のワンサイドマッチでした。

ミゲル・コット戦の勝利で、ウェルター級の中心人物となったマルガリートですが、
今回のモズリー戦は、コット戦よりやりにくいだろう、とは思っていました。
前回のコット戦では、マルガリートは得意のアッパーでコットの弱点である八の字ガードを破り、
そしてこれまた得意のボディブローで、コットの弱点ボディを攻めました。
コットの弱点を攻める方法が、イコール、マルガリート得意のパンチと合致したため、
マルガリートが自分の得意なボクシングをすることが、すなわちコット対策になったわけです。

しかし今回の相手モズリーは、コット以上に動きが速く、右が速く、
歴戦のキャリアからくる巧さ、賢さで、コットを上回る面があります。
おそらく序盤、スピードを生かして速い右を単発でヒットするモズリーが連取する、
しかし中盤辺りからマルガリートが長い右、ボディブローなどでモズリーを失速させ、
判定か終盤ストップ、終わってみれば圧勝、だと思っていました。


私の予想は、序盤についてだけは当たっていました。
...全体としては大外れだった、と素直に認めるべきなのでしょうけど(^^;)


モズリーの右は確かに単発気味でしたが、思った以上に威力がありました。
そして正直なボクシングのマルガリートに対し、右の数が多すぎず少なすぎず、
打った後の動きも身体を寄せるか、離れるかの判断に迷いがなく、
攻防共にクレバーな闘いを続け、じわじわとマルガリートを攻め上げました。

しかしそれでも、どっかでマルガリートの反撃がモズリーを捉えるか、
少なくとも一度くらいトラブルに陥る場面があるだろうと思っていたのですが...
7R、マルガリートの右アッパー、左フックが単発ながらそれなりに良い角度で
決まったように見えたのに、モズリーが全然失速しない姿を見て、
これはマルガリートが相当弱っている、と確信しました。

8Rモズリーの猛攻であのマルガリートがダウン。
レフェリーがストップしなかったのに驚き、ゴングに逃れたとはいえ
朦朧としていたマルガリートを、セコンドが9Rに出したことにまた驚きましたが、
9R早々にモズリーの連打でやっと試合は終わりました。

モズリーは確かに、往時と比べれば体力は落ちているのでしょうが、
戦略の正しさ、判断の的確さ、スタミナ配分の巧さを生かして
自分のペースを譲らず、見事な勝利を納めました。
ライト級時代から現在まで、派手なビッグマッチだけでなく、
時にやや地味な相手であっても、強敵相手に闘い続けてきたモズリー。
今回、37歳にして、中量級屈指の強者でありながらやや地味なマルガリート相手に、
モズリーは改めて自らの偉大さを証明しました。

この完勝は正直、まったく予想しませんでした。
お見事です。脱帽です。衝撃の試合でした。

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