さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

年頭からお腹いっぱいです

2009-01-04 00:19:42 | 西岡利晃
ということで年頭最初の更新でございます。
さっき録画を見終えました。

西岡vsガルシアですが、西岡、非常に良かったですね。
前回の獲得試合は五度目の挑戦であの西岡がついに!という感動があった反面、
そのレベル、クォリティには疑問符をつける意見もありました。
しかし今回はしっかり足を使ってガルシアのパンチと頭突きをかなう限り外しては
強烈な左カウンターを何度も決め続けました。
得意の左カウンター、返しの右、そして左アッパーは、
以前のカミソリのようだった若き西岡のそれに匹敵する威力を感じました。

そして二度倒されながらも驚異の粘りを見せたガルシアを、
採点上大差でリードしていたにもかかわらず、さらに攻め立てて
最終回にフィニッシュした、その闘う姿勢も見事でした。
両拳を傷めていたそうですが、なおさら見事、と言わざるを得ません。

今日の試合を見終えて思ったことですが、
私は若き西岡が4たびウィラポンに挑み、二敗二分という結果に終わった課程を
つぶさに見てきた結果、西岡というボクサーを過小評価していたのかもしれません。

プロデビュー前から日本のトップ選手をスパーで圧倒したという武勇伝、
世界挑戦に至るまでの好調時の強さ、パンチの切れ味などをよくよく思い出して、
その上で今回の試合を見ると、今更ですが西岡利晃は相当な逸材であり、
むしろウィラポンとの4度に渡る闘いこそが、例外的な不運だったのであり、
今、彼が世界戦をひとつ勝ったからといって、取り立てて感動するのは的外れなのではないか、と。

もちろん、コンビネーションパンチを打つバランスを持っていないため、
好機にフィニッシュを逃す傾向など、以前からある特徴、欠点も残ってはいますが、
以前よりガード、ブロッキングが巧くなっていますし、
厳しい試合でも粘り強く闘う心身のスタミナもついて、逞しくなった印象です。

天才西岡利晃、32歳の今後には、まだまだ期待をかけて良いと思えますし、
そう思えることが何より嬉しいですね(^^)


小堀vsモーゼスは、モーゼスの前の試合を見て、
あのリーチと強いジャブで突き放されて距離を作られたら、
ちょっとそれを打ち崩すのは難しいか、と悲観的に見ていました。
実際、立ち上がりはモーゼスが広いスタンスでしっかり構えて、
長いジャブで突き放す展開で始まりました。

しかし2R、小堀が相手のスリーパンチの終わりに左フックを合わせて
モーゼスをぐらつかせてから、序盤は一進一退となります。
小堀が時折ロープ際に詰めて連打、モーゼスは右アッパーのカウンターで反撃。
この辺りでは互角でしたが、中盤からモーゼスが足を使い出し、
小堀の出鼻をジャブで叩き、スリーパンチコンビネーションを控えるようになると、
小堀が思うように攻め口を見つけられなくなってしまいました。

これ、モーゼスが最初から足を使って動いていたら、
序盤は劣勢でも、中盤以降小堀が追い上げる展開になっていたでしょうが、
序盤に踏ん張って小堀を突き放そうとしたあとでの切り替えだったので、
小堀にしたら厳しいところでした。
小堀がモーゼスをロープ際に詰めても、右アッパーのカウンターを警戒してか
思うように連打出来ない場面がありましたし、実際右アッパーを食ってもいました。

3-0判定のうち、2ポイント差がふたりというのはちょっと小堀に甘い、
という印象を持ったくらいで、厳しく言えば、実力差がそのまま結果に表れた、
そういう試合に見えました。

しかし、世界ライト級のトップランカーを相手に、あれだけ圧力をかけ、
最後まで闘い抜いた小堀佑介というファイターの存在は、
日本のボクシングファンにとって、誇りに思うべきものです。
この試合で相当なダメージを受けたとは思いますが、
かなうならば、心身の休息を経て、再起を期待したいです。


結果は「明暗を分けた」とも言える二試合でしたが、
正月早々、熱く濃密な二試合、24ラウンズをたっぷり堪能しました。
もう、お腹いっぱいであります(^^)
熱い試合を見せてくれたボクサー達に、拍手を送りたいと思います。

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