さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

越本隆志戴冠

2006-01-30 23:33:27 | 越本隆志
越本隆志、王座奪取なりました。
35歳、輪島さんを超える最年長新王者であり、
柴田国明以来36年ぶり世界フェザー級チャンピオン誕生。
35歳の親子鷹ということもあり、
王座奪取の報はマスコミにも大きく取り上げられました。
一般紙2面の「ひと」的コーナーにも毎日、読売に載ってました。
他もきっとそうなんでしょうね。
あとNHKでも特集があり、日本TVの朝の番組にも親子で出てましたね。
眠かったでしょーけど...(^^;)


昨夜、関西ではよみうりTVで録画放送がありました。
TVで見た限りではドローかやや越本という風に見えました。
減点の分だけ越本勝利、というのが妥当なところかもしれません。

立ち上がりは静かな展開で、池がスロースタートだったこともあり、
越本が池のパンチを丁寧に外して、ワンツーストレートをヒット。
序盤はことごとく越本が制したと見ました。

中盤は池が強引に出ましたが、思っていたほど越本が
押し込まれたわけでもなく、越本に振れる回もありました。
終盤再び越本が取り、最終回は池がまた出る。
一進一退でしたが11Rのバッティングによる減点が明暗を分けました。

今の振り分け採点だと、序盤取った方が、競った試合のとき、
きわどいところでポイントを取れる傾向がありますので、
結果的に序盤を取った越本が勝ったのだと思います。


池には気の毒な判定という声もあるようですが、
内容的にはどちらに転んでも文句の言えない試合でした。
池の攻勢は想像していたよりずっと少なく、精度に欠けるものでした。
池は判定に不満を述べたそうですが、序盤のスロースタート、
さらにいうならそうならざるをえなかった自分自身の不調を省みるべきでしょう。

池は、世界チャンピオンになってからこっち、相当練習不足で、
周囲を困らせること再々だったそうですが、今回の試合を見ると、
さもありなんという感じがします。


試合自体は、結果知って見るには、あまり面白いといえる試合じゃありませんでした。
でも、前回の挑戦から6年、越本隆志が積み上げてきた日々の重さが伝わってくる、
そんな味わい深い試合でした。
越本隆志、おめでとう。

コメント
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