さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

クレイジー・キム快勝

2006-01-28 22:33:33 | 関東ボクシング
スカイAにて、日本&OPBFスーパーウェルター級タイトルマッチの
放送がありました。
王者クレイジー・キムが、日本1位川崎タツキを4Rにダウンさせるなど優勢で、
9Rにレフェリーストップとなりました。
川崎も果敢なファイトぶりで場内を沸かせました。
しかし攻撃的で強打を持つ川崎に対し、キムは終始冷静に闘っていました。
クリーンヒットを許した場面でもそれは変わらなかった感じでした。

キムは初回、ゴング直後、文字通りの立ち上がりの一瞬に、
前に出ようとする川崎に厳しい圧力をかけたように見えました。
目で圧したのか、身体をぶつけた時に押したのか、あるいはフェイントか、
いずれにせよ、立ち上がりの一瞬で、川崎は自分の力が一番生きるバランスを
取らせてもらえなくなっていた、という風に見えました。
これは私だけの感覚かもしれませんし、VTRで見直してみても
そうは見えないかもしれませんが、そのように感じました。
 
 
健闘の川崎を見事退けたキム、国内最強についてはもはや異論はないと思います。
しかし、アジア最強だとか、世界だとかいうのは、正直、違和感を感じます。

数年前に、キムのライバルでもある石田順裕に大差で完勝したナデル・フセイン、
ウェルター級で世界挑戦経験があるシャナン・テイラーといった強豪を出している
豪州勢との対戦が一度もないからです。
 
正直、テイラーのシェーン・モズリー戦における惨敗を例に引くまでもなく、
OPBF圏と世界との差は果てしなく大きいでしょう。
せめて豪州のトップクラスへの勝利がないと、アジア最強とか世界とかは、
ちょっと説得力に乏しい売り文句のような気もします。

せめてキムのレベルの選手が、石田以外にあと数人いて、
それらが切磋琢磨するような状況であれば、日本重量級のレベルも
もっと上がってくるのになあ、と思いますが...。
 

それはさておき、昨年話題となったタイ遠征でのABCOタイトルマッチが
放送されて、見ることが出来ました。
相手は決して無茶に弱いようにも見えませんでしたが、
強引に攻め落としてしまいました。なかなか見事な勝利でした。
 
コメント
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