洋楽inジャパン

2006年09月10日 | 音楽本
洋楽inジャパン’68‐’86―日本で流行ったロック&ポップス
1994.10 稲増龍夫&ポップス中毒の会

今は古本でしか手に入らないみたいだが、出た当時本屋で背表紙をみて思わず手がのびて買ったような気がする。副題に”日本で流行った”とある通りそこがミソ。ビルボードなどだと知らない曲などがけっこうあったりするが、日本の洋楽ファンの書いた日本の洋楽ファンのための本。

「日本で稼いだ洋楽スター20組」「テーマ別作品ガイド」「B級情報図鑑」と大きく3つにわかれそこからもれたものは10コのコラムで拾ってある。アーティスト名の索引が巻末についている。

ひとつの記事につき書いた人の記名つきで、データ的な部分は客観的なのだろうがけっこう私的な思い出などもちらっと書いてあってそこが同感だったり、あれ、そうかななどと思ったり。扱う時代が’68-’86となっているが稲垣氏は'52生まれ、中毒の会の16人は'57と'58を筆頭にあとは'61から'65生まれで最年少!の'68が一人という構成。

一部「日本で稼いだ洋楽スター20組」
モンキーズ、ビージーズ、ショッキングブルー、カーペンターズ、レターメン・ミッシェル・ポルナレフ、ポール・モーリア、ディープ・パープル、ピンク・フロイド、サンタナ、スリー・ディグリーズ、クイーン、ベイ・シティ・ローラーズ、キッス、チープ・トリック、スージー・クアトロ、アバ、スタイリスティックス、ノーランズ、ジャパン 

二部「テーマ別作品ガイド」
映画音楽、TVヒッツ、哀愁のヨーロッパ、アイドルの時代、ハード・ロック・イン・ジャパン、ディスコ・イン・ジャパン、キャンディ・ポップ、外国人には通用しないAOR、大物アーティストの日本だけのヒット曲、小物&一発屋、ヒット・アルバム

三部「B級情報図鑑」
オリコン・チャート徹底分析、邦題学の世界、キワモノベスト、世界歌謡祭と東京音楽祭、日本人による洋楽カバー 他
何か足りないと思ったらエアロスミスが無い。しかしこの三部に免じて許せます。

なんとも幸せな70年代であったなあ、と目次を書きつつ思ってしまった。


稲増龍夫氏HP 現実はみんなこんな風になってますよねきっと。

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4 コメント

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テレビで時々。。 (michino)
2006-09-10 23:02:51
見かけますよー、たしかアイドルにも詳しい方だったような。。

稼いでいた洋楽スター、当時はそんな風に外タレを見てなかったので、今名前を見ると面白いですネ!



B級~の「邦題学の世界」には言いたいことはありますね(笑)ポルナレフで言えば「愛の~」、

シカゴで言えば「僕らの~」とか揃えてタイトルをつけてましたもの
あら、そうですか (ろ~ず)
2006-09-12 00:03:40
テレビに出てるんですか。知らずに見てたかもしれないですね。

専門はメディア文化で、テーマは「アイドル再生産システム」だそうです。



>邦題

 そうですね。最近は原題そのままが多いみたいですが、愛の~ 悲しみの~ 雨の~ とか、うん、blogでまとめてみてもおもしろいかもね。
at 会社 (hello nico)
2006-09-28 21:13:47
面白そうな本ですね。B級、キワモノという言葉に惹かれます。



>日本で稼いだ洋楽スター20組

ジャパンは分かるなぁ~(当時はイギリスでもヒットしてるのかと勘違いしてたけど)。

現在進行形はベンチャーズ、元ストレイ・キャッツのブライアン・セッツァー、キッスなんか毎年のように日本に稼ぎに来てない?



稲増龍夫氏、普通のおじさんに見えるけど、教授でオタクなのね(笑)



リンク先を何気に見てたら、「Music Wave」なつかしの70年代のページ「BEATES」Lが抜けてますよ。

帰りたくても仕事がいっぱいで帰れない…トホホ
あらあら (ろ~ず)
2006-09-30 00:04:13
21時とはきついですね。

>Lがぬけて

 あらー ホントだ。何年も気付かなかったんですね。

 しかし放りっぱなしで更新のしかた忘れてしまってます。なんとか思い出してみます。



日本で流行ってれば当然本国はもっとすごいんだろうと思いますよね。

B級って何?って感じもしますよね。

人が何と言おうと自分にとっては特上だもーんってとこでしょうか。

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