三日月発五月猫便り

気まぐれ猫的 徒然日記

有松紀行

2010年11月14日 21時51分18秒 | 着物あれこれ
知る人ぞ知る「有松絞り」

某呉服屋さんが毎年開催している催事で 名古屋市緑区有松駅徒歩五分の
「竹田邸」で開催されています。

絞りの着物はあまり好みではないので 今まで行かずにいました。
絞りの技術や工程などの大変であろう事は見聞きしていたけれど。
一度くらいは 現地へ行ってみようかと思って参加。
新幹線と名鉄(急行、前後駅にて乗り換え 有松駅下車)利用で約二時間少々
有松駅の歩道橋に 絞り模様が何種類も ガラス板風にはめ込まれていて
゜絞りの街゛をアピールしています。

東海道の街並みは 「街並み保存地域」に指定されているらしく
維持が大変だろうと思われますが 見る者には風情を感じさせてくれますね

江戸時代には尾張徳川藩の保護もあり 絞りの技法も百種類にも及んだそうで、今現在 受け継がれている技法は少し減って それでも 七十種あるとか。
又 最高齢の職人さんは 九十五歳の方・今日実演されていた方も九十歳
好きでなければ出来ない仕事だと思われます。
将軍や時の有力者 外国の大使や 皇室の方々 デザイナーの方などにも
愛されているそうです。

古代エジプトから有ったと言われる「絞り」 生地に凹凸を付ける事で
「光りが乱反射して 着る人をより美しく見せる効果がある」からなんですって。

お話を聞いた後は 目の保養。蔵も展示室に変身。
ここは サブ会場で「お買い得品コーナー」でした。
母屋のほうに 絞りの着物がありました。
お店では見かけない 珍しい織の物などもあり ダーリンも二枚ほど
着させてもらいました。
袴姿の素敵な着物のお客様がいらして 紬を見ていらっしゃいました。
格好良い殿方でした。
産地へ行くというのは 歴史を感じる事なんだと思った一日でした。


 ※写真は駅前の紅葉した ナンキンハゼ・お昼に頂いたとても綺麗で愛らしい感じの前菜(この後 お寿司とデザート有り) ・・・・ナンキンハゼ 黒く写ってしまいました^^;