映画@イカとクジラ/THE SQUID AND THE WHALE

2007年01月12日 16時38分40秒 | 映画 あ行
16歳の兄ウォルトと12歳の弟フランクの両親は共に作家
父バーナードは、スランプが続いていた。。
一方の母ジョーンは、華々しいデビューを控えた新進作家

ある日、兄弟は両親から離婚することを告げられる。。
兄弟に共同監護という形で父の家と母の家を
行ったり来たりの生活が始まり、弟はストレスから学校で
奇行を繰り返し、冷静に受け止めていたかに思われた
兄も問題を引き起こしてしまう。。。


「イカとクジラ」ってタイトルからして、何かありそうだ
期待は膨らむぅ~!!
タイトルに惹かれ、母親役、ローラ・リニーが観たくて鑑賞~♪
ちょっとクセありな感じだったな~、ちょっと難しい。。
面白かった~!!とは言いがたい。。

作家で今は落ち目、大学の講師をしている父親
浮気常習者で、それを息子に語ってしまう母
父親を崇拝している長男と、母親が大好きで、
親の離婚をきっかけにアル中になってしまう次男
離婚した両親に振り回されてしまう兄弟は、まさに思春期
彼らの心情が、繊細に描かれているワケだ
そして、4人のセリフのないビミョウな、何気ない演技が上手い!!
何故か居場所がなくて、誰が主人公というのでもなくて、
でも、4人ともしっかり描かれているのがスゴイ!!

普通の家庭のようで普通じゃない、個性的な4人
悲劇のような喜劇、面白いけどなんか痛い。。
で、誰に感情移入したかって、そりゃやっぱり同じ女性の
母親かな~、やっぱり女性は強い!クジラだ!!
離婚を責める長男を「チキン」と呼び、「これは夫婦の問題なの」と
はっきり言い切った、母親が結構好きかも
難解なオヤジは、イマイチ好きになれない。。
そして、母親を軽蔑する長男が、カウンセリングで話す
楽しかった思い出がほとんど母親との事だったのには
ホッとしたし、ちょっとウルっと来たよぉ~!!
ここで、やっとストーリーと「イカとクジラ」が繋がって。。
理解できそうだと思いきや、そうでもない。。

しかしこの映画、どう解釈しましょうか。。
バラバラになってしまったように見えるこの家族に、
寂しさを感じてしまったり、修復の兆しを感じたり
漠然と、自分が今大人で良かったって思ったり。。
淡々としていながらも、実は心に沁みる作品なのかもしれないな~
ちょっと擦れた映像と、音楽がまた沁みるぅ~


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