一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

芸大美術館 「いま、被災地から」

2016-06-15 00:21:31 | Weblog


今朝は、運転免許更新手続きのため、警察署へ出かけました。

免許センターじゃなく警察署で出来るのは、優良免許だからですよ。(^^)v

雲がとっても素敵だったので、赤信号で止まった時、素早く携帯で撮りました。      

     



講習は7月なので、手続きはすぐ終わり、今日は母もデーサービスへ出かけたので

私は、上野の東京芸大美術館でやっている「いま、被災地からー岩手・宮城・福島の

美術と震災復興ー」に行ってきました。

東京芸大では2011年東日本大震災発生の年の秋から被災地美術館の展覧会を

開催したり被災文化財の救援と復旧のための募金活動を行うなど、

支援活動を続けてきています。また、被災した美術品の保存修復作業は、

現在も続けられているようです。

この展覧会は、震災後5年という節目に、支援活動を続けてきた全国美術館会議

と東京芸術大学、被災地の岩手県立美術館、宮城県立美術館、福島県立美術館が

東北の美術の特質とその魅力を紹介するとともに、大震災が美術の領域で何を

引き起こし、その後美術館はどう行動したかを知ってもらい、今後の復興への

理解と協力を売る機会にしようとの目的でした。



     


沢山の絵画や彫刻が、震災で流され、破損し、瓦礫の中から救い出されたり、

難を免れても、カビが生えたり、泥や砂をかぶったり、を丁寧に修復された貴重な

美術の数々でした。


ショックだったのは、陸前高田市体育文化センター敷地内の中庭に設置されていた

柳原義達 作のブロンズ像「岩頭の女」、瓦礫の中から救出されたけれど

手と足、台座部分が見つからず、足も何か所か傷つきへこんでいました。

震災の酷さが伝わってきます。



     
     柳原義達 作のブロンズ像「岩頭の女」




私の好きな佐藤忠良のブロンズ像「帽子・夏」や「母の顔」もありました。

美術書の中で知っていたのですが、本物にあったのは初めてでした。

「帽子・夏」は思ったより大きな作品で、後姿は二つに結んだ髪が垂れていました。


 




そして、31歳でガダルカナルで戦死した高橋英吉 作のブロンズ像「海の三部作」

には、感動です。とても大きな力強い作品でした。

潮風や波音が感じられました。



   

<黒潮閑日>「海の三部作」      <潮音>「海の三部作」

    
<漁夫像>「海の三部作」    「不動明王」





戦地で流木に彫った不動明王(手製の彫刻刀で彫ってある)は、小さな作品ですが

最後の作品で、戦地から帰って来たものです。先日の舞台出演がグアム玉砕の話

だったので猶更心にずしりと響きました。

東京芸大で佐藤忠良の一年先輩だったとかいう高橋英吉、

凄い才能の持ち主だったのに、戦争で亡くなってしまうとは。

そういえば、長野に旅行に行ったときに、戦没画学生たちの美術館「無言館」に

に行ったときも、やりきれない思いにかられました。



話しがずれましたが、古い絵画や壁画などの修復も大変ですが、

津波や地震でのダメージの修復は本当に大変だろうと思います。

そして、素晴らしい美術作品たちに出会えたことを

修復に携わっている方々に、感謝したいとおもいます。ありがとうございます!





     

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