里山人雑記

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突如はじまった魚の観察会♪

2016年03月04日 23時57分50秒 | Field Note<観察>
河川での調査を終えて帰ろうとしていたら、お散歩中の方が声をかけてくださいました。
水生昆虫の話や魚の話になったので、実物を観てもらいたくて、手元にあったいつもの網で魚探し。声をかけていただけると嬉しいですね。

↑さて、お喋りしながらのんびり探したのですが、ヨシノボリの仲間、タモロコ、ヤマトシマドジョウ、タカハヤ、ドンコなどを捕まえることができました。
お散歩中の方などたくさんの通りすがりの方が興味を持って下さって、生き物のお話をこれまたたくさんすることができました。

ヤマトシマドジョウ好きなんです(笑)
すべて面白いんですが、もしどこかでじっくり見る機会があれば、食べ物の探し方&食べ方を観察してみてください。口から砂ごと吸い込んで、鰓のところで食べ物だけ濾し取るようで、砂は鰓から外に出します。
でも、今回一番盛り上がったのは……

ドンコと…

ヨシノボリの仲間の観察でした!
広くは同じハゼの仲間ですが、見た目やヒレの様子にも違いがあります。

↑特に、腹ビレの比較にはみなさん興味を持って下さいました(写真でわかりにくかったのでイラスト描きました)。
ドンコは一般的な魚と同じような腹ビレ(左図)ですが、ヨシノボリの仲間は腹ビレが変形して吸盤のようになっています(右図)。
そのため、ヨシノボリの仲間を手に乗せたりすると、吸いつく感触がします。
実際に水槽の壁や平たい石にも張りつきますので、興味のある方はぜひ観察してみてください。

ところで、意外だったのが、「久しぶりにドンコ見た」という声が複数あがったことでした。
「昔はもっと大きなドンコが、見えるところにけっこういた」などの声も上がりました。
個体数推移などドンコ側の問題なのか、河川の変化の問題なのか、探す側の問題なのかわからないため(←おおざっぱすぎてごめんなさい)何とも言えませんが、多くの方がそのような印象を持っておられると言うことは、やっぱり何かしらドンコを取り巻く状況(←上記のような広い意味で)に変化があるのでしょうね。

↑せっかくですので今日の川の中の様子も。

それにしても、こどもの頃に川遊びをしていたみなさんは、魚の名前や特徴、獲り方や食べ方もよくご存知で、お喋りできてとても楽しかったです。勉強にもなりました。
あまり魚は知らないよ!という方もいろんな疑問をぶつけてくださって、同じく楽しく盛り上がりました。
声をかけてくださった皆様、ありがとうございました。

なんだかんだで、2時間ほどのお魚観察会になりました。
初めから参加者を募るのではなく、通りすがりの人が次から次に参加して、通り過ぎていく。そんな観察会もありなのかなぁ…とふと思った1日でした。

(今日は写真に著作権マークを入れていませんが、いつも通りすべて私が撮影していますので、後日マークと名前を入れて掲載し直します)

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