アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

病床日記5・美味しい栄養剤★「235人の精神病院患者死亡」の衝撃

2021年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

<9月17日(入院9日目、術後4日目)>


 体にまとわりついていた何本もの管が次第に取れ、いまは左腕の点滴と、患部からの体液(廃液?)を取る2本になった。
 歩行もきのうよりスムーズになったと思う。日々、改善を実感する。

美味しい栄養剤

 飲食はまだできない。唯一飲めるのは、「エレンタール」という栄養剤を水に溶かしたものだ。
 必要な栄養素をすべて含みながら、体内に残滓(カス)がたまらないという優れた栄養飲料だ。パインアップル、青りんごなど7種類くらいの味がつけて飲みやすくしてある。

 しかし、看護師さんたちの話では、「まずい」といって残す人が少なくないという。

 ところが、これが私には美味しい。コップ1杯をすぐ飲み干す。
 それに驚かれ、感心される(あきれられる?)
 のどが渇き、空腹(丸9日何も食べていない)のせいもあるだろうが、日ごろの粗食が身を助けているのではないかと思う。 

 日常の粗食・質素は経済的事情からだが、まったく嫌ではない。必要な栄養は摂りながらも、質素な日常生活を送ることは、入院や災害時の助けになるような気がする。

コロナで「精神病院患者235人が死亡」の衝撃

 17日午前のNHKニュース。日本精神病院協会(正確でないかもしれない)の調査では、先月下旬までに、精神病院の患者でコロナに感染した人は3602人に上り、このうち、235人が死亡したという。その多くは、転院が必要であったのもかかわらず、断られたという。

 これはきわめて重大なニュースだ。

 日本の精神病院の実態は深刻だ。先日の「ETV特集」(7月31日)でその一端が紹介された(8月2日のブログ「「精神科病院×新型コロナ」の驚くべき実態」参照https://blog.goo.ne.jp/satoru-kihara/d/20210802)。 

 日本の精神病院の驚くべき実態の背景には、国際的に恥ずべき日本政府の「精神科特例」という制度的・構造的問題がある。

 さらに、市民が精神病院(患者)を忌避する日本人の差別構造がある。ハンセン病患者の歴史と通底する。

 それが「コロナ禍」で表面化しているのだ。
「235人の死者」は氷山の一角である。

 この日本の構造的問題、差別構造を凝視し、一日も早く手を打つ必要がある。

 コロナ禍で精神病院患者が差別的死を遂げねばならない一事だけでも、政府・自民党の「コロナ対策」は無策・失格と断言できる。

 メディアも市民も、この現実を直視し、自分の問題として考えねばならない。

 にもかかわらず、NHKはじめ日本のメディアは、愚劣な「自民党総裁選報道」にますます狂奔している。
 日本はどこまで堕ちていくのだろうか。

 

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