アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

小山田・小林氏はダメで橋本・菅氏はいいのか

2021年07月27日 | 五輪と政治・社会・メディア

    

 小山田圭吾氏が「いじめ」で東京五輪開会式担当を辞任(19日)したのに続き、小林賢太郎氏がナチスのユダヤ人大虐殺を揶揄するコントを行っていた問題で解任(22日)。ふたりのクビを切ってすむ問題ではありません。

 五輪組織委の橋本聖子会長は「責任を痛感している」、菅義偉首相も「言語道断だ」と、まるで他人事です。トップにいる者の責任が問われているだけではありません。橋本氏、菅氏自身はどうなのか、ということです。

 橋本氏が過去に男性スケートアスリートにセクハラ(パワハラでもあります)行為を行ったことは、本人自身が認めている明確な事実です。しかし橋本氏は、その責任をなんらとっていません。責任をとらないまま、組織委の会長に就任しました。そして、小山田氏が過去の「いじめ」で辞任してからも会長のイスに座り続けています。どうしてこんなことが許されるのでしょうか。「セクハラ」「パワハラ」は「いじめ」よりも罪が軽いとでもいうのでしょうか。

 開閉会式統括の佐々木宏氏が女性タレントを侮蔑(人権侵害)して辞任(3月18日)したときも、橋本氏は涼しい顔でした。
 橋本氏がセクハラの責任をとらないまま会長に就任し、今もそのイスに座り続けていること自体、東京五輪組織委に「人権」を口にする資格がないことを示しています。

 ユダヤ人大虐殺を揶揄することが許されないことは言うまでもありません。しかし、民族虐待・虐殺の歴史に対する姿勢が問われているのは小林氏だけではありません。

 日本政府(安倍晋三政権)が「明治日本の産業革命遺産」(朝鮮半島侵略者・伊藤博文などを輩出した吉田松陰の松下村塾=安倍氏の地元を含む)をユネスコの世界文化遺産に登録させるため、長崎市・端島(通称・軍艦島=写真)における朝鮮人強制連行・虐待・暴行の事実を隠ぺいした問題(15日のブログ参照)。

 ユネスコの世界遺産委員会は22日、日本政府を厳しく批判する決議を全会一致で採択しました。「決議は、朝鮮半島出身者に関する産業遺産情報センター(センター長・加藤康子―引用者)の説明の在り方に関し、犠牲者を記憶にとどめる十分な展示がないとする報告を踏まえた上で、対応が不十分だと指摘。日本への「強い遺憾」を表明した」(23日付中国新聞=共同)のです。

 しかし菅政権は決議の指摘をまともに受け止めようともせず、逆に開き直っています。「言語道断」なのは菅氏の方です。

 この問題の本質は、日本政府が朝鮮人に対する強制連行・強制労働・虐待・暴行の事実、すなわち植民地支配の歴史を隠ぺいし、国際的ウソ・公約違反を指摘されてもなんら改めようとしていないことです。これが民族抑圧・虐待・暴行の歴史に対する冒とくでなくてなんでしょう。

 しかもそれは「揶揄」などというものではありません。確信犯的な隠ぺいであり歴史の改ざんです。しかもそれを行っているのは個人ではなく日本の政府であり、ユネスコという国際機関で全会一致で批判されている問題なのです。


 この歴史冒とくの中心人物は言うまでもなく、「(東電福島原発汚染水を)アンダーコントロール」の国際的大ウソで東京五輪を招致した安倍晋三前首相であり、「コロナに打ち勝つ」などと妄言を繰り返して東京五輪開催を強行した菅義偉現首相です。

 小山田氏、小林氏のクビを切ってすまそうとするのは、文字通りトカゲのしっぽ切りです。真っ先に辞任しなければならないのは橋本氏であり、安倍・菅政権下のオリンピックなど、即刻中止すべきです。

 

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