アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
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日曜日記64・安倍首相代弁した新藤義孝の暴言・河村たかしを慰めた玉城デニー

2019年08月25日 | 日記・エッセイ・コラム

☆安倍首相代弁した新藤義孝の暴言

 かつて安倍政権で総務相を務め、現在自民党の政調会長代理という要職にある新藤義孝が、今月16日のBSフジ「プライムニュース」に生出演し、「元徴用工問題」についてこう言った。
 「内地にいる日本人の方が厳しい状況にあった。『無理やり連れて行かれた』という言い方はやめた方がいい」(22日付中国新聞=共同配信)
 さらに、「(新藤は)韓国は歴史をねじ曲げて賠償を求めているとして上で、有効な対抗手段は『戦略的無視』だと訴えた」(同)

 日本の朝鮮植民地支配を真っ向から否定するこうした荒唐無稽の暴言が公然とテレビ番組で放たれる。安倍・自民党の異常さは際立っている。新藤は日本会議議連はじめ神道議連、靖国議連など主な右翼的議連にいずれも名を連ねている、いわば安倍晋三の子飼いだ。新藤の発言は安倍の心中を代弁したものと言っても過言ではない。

 しかも16日とはどういう日だったか。前日の15日、「光復節」の式典で韓国の文在寅大統領が、「日本が対話と協力の道へ向かうなら、われわれは喜んで手を結ぶ」と対話を呼びかけたばかりだ。新藤の暴言は文大統領の「呼びかけ」に後ろ足で砂を掛けたに等しい。

 新藤の暴言はたんなるバカな自民党議員の妄言ではすまされない。日本の政権党幹部、安倍側近の1人の公の発言だ。日本人として絶対に見過ごし許すことはできない。

☆河村たかしを慰めた玉城デニー

 見過ごせない発言といえば、玉城デニー沖縄県知事の次の発言もそうだ。
 玉城知事は今月20日、名古屋市を訪れ市役所内で河村たかし市長と面会した。そこでのやりとりだ。

 「河村市長が『最近はとんでもないことばかり起こるもんで、やけくそでよ。酒を飲まなやっとれんでよ』とぼやく場面も。愛知県で開催中の国際芸術祭『あいちトリエンナーレ』の企画展『表現の不自由展・その後』を巡る問題が念頭にあったようで、玉城知事が『沖縄で泡盛を傾けながら癒していただければいい』となだめた」(21日付琉球新報)

 たとえ外交辞令だとしても言っていいことと悪いことがある。「表現の不自由展・その後」が3日で中止されるという「とんでもないこと」の火付け役が河村自身であることは周知の事実だ。河村は「従軍慰安婦」(戦時性奴隷)をモチーフにした「少女像」に対し「日本人の心を踏みにじるものだ」と言って攻撃した。それが展示妨害を煽った。河村のこの暴言の背景には、「南京虐殺はなかった」などの持論・歴史修正主義がある。

 こうした河村に対し、日本の侵略戦争・植民地支配の責任を問う立場からはもちろん、「表現の自由」を守ろうとする広汎な人々から批判が巻き起こっている。その最中での名古屋市役所訪問であり対談だった。少なくとも「展示の中止は遺憾」の一言があってしかるべきだ。それを「泡盛で癒して」と慰めるとは…。泡盛も泣いているだろう。

 朝鮮半島と同じく日本の植民地とされた琉球。元「慰安婦」や元「徴用工」、その支援者らと手をつながねばならない沖縄。その知事のあまりにもお粗末すぎる姿だ。


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