アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

日曜日記226・「天皇のがん」は公表されるのか

2022年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム
   天皇徳仁が「前立腺肥大」のため東大病院に検査入院した(11月27日)。宮内庁は2日、「異常は認められなかった」と発表した。本当だろうか。

 そう疑念をもつのは、過去に例があるからだ。

 1987年9月22日、天皇裕仁は「腸に疾患」があるとして入院した。4日後の26日、宮内庁幹部と担当医らによる秘密会議がおこなわれ、29日、「検査の結果、慢性すい炎」と発表された。

 これは大ウソだった。

 翌88年1月6日、裕仁の担当医・浦野順文(東大病院教授)は、裕仁存命中は公表しないという条件でNHKの単独インタビューに応じ(この条件をのんだ、あるいは逆に提案したNHKの報道機関としての責任が問われる)、裕仁の本当の病気は、「十二指腸のがん」であると明かした(写真)。
 浦野はその9日後、他界した。自らも末期のがんだった。
(以上の経過は今年10月21日放送NHK「アナザーストーリーズ 昭和が終わった日」より)

 裕仁はその1年後、89年1月7日に死去した。がんだったことは1年数カ月にわたって隠され、報道機関は事実を知っていながら、ウソの情報を流し続けたわけだ。

 政府(宮内庁)はなぜ裕仁の「がん」を隠したのか。その経緯と責任は今からでも追及されなければならない。

 言えることは、政府(国家権力)は、天皇(皇族)の死にかかわる本当の病気は、隠ぺいしようとするものだということだ。
 裕仁の前例の総括・責任追及がなされていない以上、同じことが繰り返されても不思議はない。徳仁がたとえ「がん」にかかっていたとしても、事実がありのまま公表されるとは考えにくい。

 がんはいまや2人に1人がなる可能性があると言われる「国民病」だ。以前は問題になった本人への告知も、いまでは常識になっている。本人と医師・看護師、家族が一緒にがんと向き合うのが当たり前の姿だ。

 にもかかわらず、「天皇のがん」は、国家権力が隠そうとする。ここにも非常識で非人間的な「天皇制」の実態がある。その「天皇制」が憲法第1条に明記されている日本という「国」の異常さがある。

 先週の「日曜日記」以後、多くのみなさまから激励のメールをいただきました。まことにありがとうございます。自分のできることを続けていこうと、決意を新たにしております。今後ともよろしくお願いいたします。

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