飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

第5章 宇宙開発の意義: 世界の食糧生産とその現状

2006-09-26 07:42:38 | 佐鳥新の教授&社長日記
現在の世界人口は60億人といわれている。殊に中国とインドでの人口増加は大きく、21世紀半ばには世界の人口は100億人を突破することが予測されている。
 中国では総人口13億人の中で1.6億人いるといわれる中流階級の所得増加に伴い、今や先進国以上に肉を食べるようになった。このため家畜用の飼料を含めて、中国国内だけでは消費をまかなえなくなっている。アメリカ農務省のレポートによれば、中国では1998年~2003年の食糧生産の急減で世界最大の小麦輸入国となり、世界の穀物在庫が1974年のソ連発の食糧危機以来の最低水準となった。このような事実に対し、地球環境学者のレスター・ブラウンは著書『誰が中国を救うのか』の中で、中国発の食糧危機に対して警鐘を鳴らしている。


図5-3 世界の穀物在庫率(「The Liberty」2006年3月号より転載)


図5-4 中国の食肉摂取量    


図5-5 中国、インドの人口増加の推移
(「The Liberty」2006年3月号より転載)



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