CINEMAとMOVIE?

英語&米語

映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

ジェフリー・アーチャー著「ケインとアベル」

2012-03-13 15:39:36 | 読書
昨日は間の悪い一日でした
出かけるたびにみぞれ雪、あ~冷たかったっす


さて久しぶりの海外小説です
イギリスの作家さん

「ケインとアベル」


≪ストーリー≫
1906年
ポーランドの森で生まれたヴワデクは生れ落ちてすぐに母親が死に、
少年に拾われる
家に帰った少年は、苦い顔をした父親と、優しい顔をした母親がいて
その赤子は救われる

少年になったヴワデクは男爵の家に奉公に行くことになり
そこの息子と同じように教育も受けさせてもらう

しかし、ドイツ軍が侵攻してきて彼らは地下に閉じ込められて
何年もの間に多くの屋敷の住人たちが死んでしまう

運よく命があったヴワデクはトルコからアメリカに渡る

名前をアベルと変え、男爵の元で培われた知識と持ち前の才能で
ホテルの給仕係の仕事からホテル王にのし上がっていく


一方、アメリカ人のケインは銀行家の家に生まれた御曹司

家族に愛されて育ったケインだが、

父親が小さいころに「タイタニック号」で死亡
母親が再婚した相手とはうまくいかない

そしてひとり留学先のイギリスで成長していく

教養も豊かで、友だちにも恵まれる

彼の金策の才能は図抜けて、世界を見る目も卓抜なものがあり
見る見るうちに大手銀行の頭取になっていく


そんなふたりの出会いは
アベルが敬愛するホテルのオーナーが破産しそうになり
融資してもらうことをケインの銀行に頼みに行くところから
確執が始まる

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

ふたりの主人公が老人になるまで交互に話が進みます

けっこう長かったですが一気に読みました
でも、海外ものってやっぱりスケールは大きいですね

ヴワデクの長年の牢生活
ソ連での強制収容所からの脱出
と、とても過酷な運命です

憎しみとハングリーが彼を支えている

一方ケインは名門の生まれで
家族に不幸はあるが、銀行家としての野心をもっている
正統派


物語は色んな要素を持ってメリハリが利いています

ずい分と昔「ゲームの達人」とか読んだ雰囲気に似てるかな?
なかなか面白かったです





コメント (2)
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