CINEMAとMOVIE?

英語&米語

映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

百田尚樹著・「永遠の0(ゼロ)」

2010-08-11 11:13:34 | 読書
泣いたよ、
はじめうわぁお固い本、と思ったけど、読み進むにつれて胸が熱くなって



ときは現代、佐伯慶子と健太郎姉弟が

実の祖父だと思い込んでいた人が実は血が繋がっていなかったことを
6年前祖母が他界した時に、継祖父より聞かされて

フリーライターの慶子は戦争特集も兼ねて、司法浪人の弟に一緒に調査しようと持ちかけ、
特攻で死んだ祖父、宮部久蔵を知る戦友たちを訪ねる

初めに会ったその人からは
「宮部は臆病者だった、いつも生きることばかり考えやがって」
とさんざんのコメント

しかし、その後も臆せずに情報を求め歩き
祖父がどんな人生を生き、どんなに妻(姉弟の祖母)や子(姉弟の母)のことを愛していたか、
生きて戻りたかったかを知る

そのルポは10人ほどの聞き取りで
10人の目から見た宮部久蔵だった

特攻がどんなものか、太平洋戦争がどんなだったか、
飛行士の目から見たものが語られる

真珠湾攻撃のころのゼロ機は秀逸なものだったけど
敗戦色濃くなっていくころには、お粗末で
アメリカはドンドン技術が進歩していくのと真逆に

それでも、海軍は特攻という作戦をとり
人間魚雷を行使したりと

~今では、考えられんけど
その異様な狂喜な状態の中でたくさんの若者は死んでいったんですね~

本の結末が、えっ!、・・そうやったん!

って、最後に解き明かされることもあって、

感動というか、
こころが澄むというか
つらいような、嬉しいような・・・

でも、視点が現代なんで明るく読めて、
わたしはとっても良かったです◎




コメント
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