里紀 in Crossing Field City!

~遠く、北アルプスとお城の街を離れて~

アマドコロ(ユリ科)

2008年01月07日 23時28分30秒 | 上高地の花々-あ
学名は:Polygonatum odoratum var. pluriflorum
Polygonatum:アマドコロ属
※ギリシャ語の「polys(多い)+gonu(節)」が語源で、根茎に多くの節があることから。
odoratum:芳香のある、香りのいい
pluriflorum:多くの花をもつ

漢字で書くと:甘野老
地下茎が「野老(ところ。ヤマイモの一種)」に似ていて、その野老は苦いのに
こちらは甘いので、「甘い野老」から「甘野老」になった。
※ところで、その「トコロ」の根ですが、太い地下茎にひげ根がついて、曲がっている
ことが多いため、ひげ根と曲がった地下茎から老人に見立てられました。
海の老人が「海老」。野原の老人は「野老(ところ)」と云うことでしょうか。
野老の地下茎は正月飾りに長寿を願う縁起物として、長く使われて来たようです。

花の咲いている時期は:5月中旬~6月下旬
※年に依って違います。2006年と2007年では、約1ヶ月も違いました!
(トップの写真の撮影日:2006.6.21)

上高地内で比較的簡単に見られる場所:
小梨平:いたるところで見られます。
河童橋~穂高橋(特に右岸):アルペンホテル前・温泉ホテル前の川沿いの遊歩道。
左岸の中の瀬園地周辺。明神橋と明神館の間の遊歩道。徳沢。

芽吹き(撮影日:2007.5.23)

※この芽吹きの頃は、一斉にニョキニョキと出て来るので、壮観な光景になります。

日時は上と同じです。

蕾(撮影日は上と同じです)

※この写真は、自分ではお気に入りです。まだ可愛い赤ちゃんの蕾です。
お包み(おくるみ)のような葉に包まれて、初めて顔を出した蕾です。

もう少し時間が経つと、

こんな感じになります。もう少しで独り立ち。ぶら下がれますね。

花の写真をもう1枚。(撮影日:2007.5.26)

※アマドコロは、ナルコユリと間違えやすいのですが、茎を見ると判別出来るそうです。
ナルコユリは茎が丸いのですが、アマドコロはこの写真のように筋が角張っているので、
触るとすぐ判ります! でも、優しく触って下さいね…。

実(撮影日:2006.7.7)

※こんなに実がなるまで、しっかり残っているのは珍しいんです。
本当はもっと青紫になるようですが、まだ写真は撮れていないので、
2008年は、狙って探してみようかと思っています。