経験値が持つ危険

年齢とともに経験値も増えてくるが、その経験が長い年月とともに実は陳腐化している恐れはないのか？
確かに数多くの経験が人を成長させ、様々な事に対処出来る能力を生み、判断の材料の元になる情報を蓄積させる。
でも、世の中は変わっていく。
月日とともに経験した事象が古いものになっているかもしれない。
昔と今ではすっかり様変わりしているかもしれない。
それに気がついていけるか。
今現在では当てはまらなくなった判断価値で、今現在を判断していないか。
そしてその判断で今現在を否定していないか。
価値だけが不変であると思っていないか。
時代遅れの、と言われた場合に、はたしてどちらの判断が正しいのかと自分で平等に検証出来るか。
経験値から、新たな未来が予測出来る力を持っているか。
そういう検証をずっと続けていかなければ、判断を誤るのではないか。



奈良市二条大路南2丁目


玉二商店街　大阪市西成区

勝手な妄想

朝、駅のホームに立つと駅敷地内に警察車両が数台とまっている。
何か事件があったのだなと、電車が来るまで様子をうかがっていた（探偵気分）。
一台のクルマにはゲージが入っていて、中にイヌがいる。
ラブラドールレトリバーだ。
かわゆい。
警察犬なのだろう。
飼い主は女性だ。
かわゆい。
車内からぞろぞろと警官が降りてきて、外で挨拶や立ち話を始め、何やら道具も取り出している。
誰か山の中で行方不明になり、捜索するのだろうかと。
警察犬がニオイを頼りに警官を先導し・・・。
まったく年寄りは・・・（決めつけ）
それにしてはあまり緊張感がないなと不思議ではある。
まあ無事に発見される事をのぞんで電車に乗り込む。

そんな話を仕事場ですると、「ああ、あれは今日天皇夫妻が来るんですよ」との事。
何やらその筋では有名な建築物（家）を見学に来るのだとか。
はぁ～そうですか～じゃぁあの、山で行方不明になった年寄り（決めつけ）を捜索する話は・・・




鉄道横断歩道橋　石川県白山市


浜坂 1　兵庫県新温泉町

ネガの中の少女

老母が、押し入れの中に写真が入った段ボールがあるという。
全く記憶になくて何だろうなと思ったまま放置していた先週。
いつの間にか老母が押し入れから取り出し、勝手に仕分けして、ほとんどゴミ袋に詰め込んであったのを発見したのが先週末。
おいおいと、ゴミ袋から取り出して”検品”してみると・・・
どうやら1980年から83年にかけて撮影したネガとコンタクトプリント200本相当。
試し焼き少々。
写真関連書籍。

ネガを透かしてみると劣化はわずか。
プリントはRCペーパーで、少々臭う。
パラパラとコンタクトを見るが、まったく面白くない。
よくもこんなつまらないものばかりに目を向けていたなぁとため息。

驚くのは、いくつかのコマを見て、その時の記憶が蘇ってくる事だ。
ああ、あの時はああでこうでと、状況が思い出される。
30年も前の単なる一日のある時間の事を思い出せるなんてどういうわけだろう。
しかし中には、誰だ？このコ？というポートレートもある。
80年代当時にティーンエイジャーだったネガの中の少女も、今は・・・。
考えない。
いずこにいるかとも考えない。
会いたいとも考えない。
想い出はネガの中にあるから美しいのだ。




日間賀島 12　愛知県南知多町


診療所前から家島事務所　姫路市家島町

梅雨の合間のお出かけ

久しぶりに土曜日に晴れ間が出て、お出かけとなった。
しばらく歩いていなかったので、ペースがつかめず途中で疲れてしまい、早々とダウン。
そんなに暑くはないと思っていたが、脱水症状と脱食症状に襲われてしまったようだ。
夏場になると水分補修だけでエネルギーも補充しようと考えてしまい、空腹感に襲われた時には足が出なくなってしまう。
それから食べても手遅れで、脱力感がぬけるには数時間かかってしまう。
早めに御当地のおいしいものを食べるに限るのだが、ついつい時間が惜しくて歩き続けてしまう。
そして慌てて食べる時にはロクなものを食べる事が出来なくてガッカリしてしまうのだ。
今日もそのパターンでガッカリ。
梅雨が開けると猛暑の中を歩く事になるので、この時期は大切な時間なんだけど、今日はもったいない事をした。




商栄会通り　和歌山県串本町


奈良駅西口前　奈良市三条本町

濡れた花びらをそっと指で・・・

連日の雨でしかたなく昼休みに傘を差しながら”散歩”。
しとしと雨にひんやり気温で心地よい。
歩きながら文庫本を開き”続き”を読む。
ふと目を上げると花壇に花が。
濡れた花びらをそっと指でつまむ。
よくやる事なのだが、花びらの”硬さ”を確認したいのだ。
軟らかそうに見える花びらが意外と硬かったり、しっかりしているようなのに、つまむと思いのほか軟らかかったり、花びらは触ってみないとわからないものなのだ。
だから”そっと”親指と人差し指の腹でつまみ、硬さを厚みを確認しなければならない。
そうしたからってどういう意味があるわけでもないのだが、軟らかいんだぁ、意外と厚みがあるねと、花を認識する手助けにしている。
そういう花の確認の仕方があってもイイではないか。



玉出本通商店街　大阪市西成区


美川 5　石川県白山市