何か趣味はありませんか？

某月某日
田圃の中を走る農道を歩いていると向かい側から歩いてきたオヤジが「今、何を撮影していたんですか？」と問う。
satobo「エ～今は田圃の中の枯れた草ですね。他に景色とか街並みとか・・・」
オヤジ「何か趣味はありませんか？」
s「はっ？」
オ「実は２年前に定年になったんですが、毎日暇でする事がないんですよ。それで何か趣味を持とうと思うのですが、何をしていいかわからないんですよ」
s「そういうわけですか。では何か好きな事はありませんか？」
オ「好きな事は・・・こうして歩く事とお酒ですねぇ」
s「では歩く時にこのように小さなカメラを持ち、いろいろなものに目を向けて写真を撮ってはいかがですか？」
オ「はあ」
s「歩ける範囲で写真を撮るのは、ほとんどお金もかかりませんし」
オ「どれくらい歩くのですか？」
s「今日は５時間ぐらいですかね」
オ「それぐらいなら私も歩けますね」
s「趣味というのは好きな事をしないと長続きしませんからねぇ」
オ「好きな事ですか・・・歩く事とお酒ですからねぇ・・・」
s「近県ならまだ古い地酒の酒蔵も意外に沢山ありますから、それらを回ってみてはいかがですか？観光客向けに利き酒もさせてくれるようですよ」
オ「そうなんですか！それはイイですね。いやありがとうございました」
s「いえいえどうも」